第九章 「悠木花梨(ゆうき かりん)・初等部四年生の場合?」

 

 花梨(かりん)は家庭教師の雅巳(まさみ)に抱かれたことに、後悔はしていない。彼女は雅巳のことが大好きだったし、彼に対する思いは「初恋」といっていいものだったからだ。

 その日、両親ともに外に出ていて、家には花梨と雅巳二人きり。最初のキスは、どちらからともなく求め合った。

 気がついたら、花梨はベッドの上で裸になっていた。自分で脱いだのか、雅巳に脱がされたのかは憶えていない。

 恥ずかしい。そう思ったが、舌を吸い取られるような雅巳の激しいキスで、どうでもよくなった。

 わけがわからないまま身体中にキスをされ、わけがわからないまま挿入されて、わけがわからないまま雅巳に処女を捧げた。

 全てが終わってから、花梨は「もしかしてあたし、とんでもないことしちゃったかも?」と思ったが、雅巳に頭を撫でられ優しくキスされると、「ううん。これでよかったんだ」と思い直した。

「あ、あたし、先生が、だ…大好き…です」

 想いを告げたのは行為が終わった後だったが、それでも花梨は、心臓が壊れそうなほどドキドキしながら告白した。

「ボクも花梨ちゃんが大好きだよ。ずっと、大好きだった」

 それから二人は、二回した。

 花梨は快感より痛みのほうが大きかったが、それでも幸せでいっぱいだった。

 だが、あの日からたった一週間。

 二人の関係は、大きく変化していた。

 

     ☆

 

(こんなの違う。ぜったい違うよ)

 花梨の家から歩いて十分ほどの、雅巳が一人暮らしをしているアパート。後ろ手に手錠をかけられた花梨は、裸体に首輪という姿で床にひざまずき、ベッドに腰掛ける雅巳のペニスに吸い付いていた。

 後ろで束縛され手が使えないので、油断するとペニスが口から離れてしまう。少しでも口が離れると雅巳に「お仕置き」され、痛い思いをするはめになる。痛いことはイヤだ。花梨は必死でペニスをくわえ込み、舌を動かした。

 花梨の小さな口腔内には、許容量いっぱいに硬い肉棒が満ちている。花梨は疲れて感覚がなくなってきている顎をどうにかして休めたかったが、これまでの経験上、雅巳が口内射精するまで休ませてもらえないことも理解していた。

(あぁ…はやく、はやく出して。おねがい、おねがいしますっ)

 とその時、

「ッ!」

 一瞬意識が途切れてしまった花梨は、ペニスに軽くだが歯を立ててしまった。

(ど、どうしようっ!)

 そう思った瞬間には、花梨は雅巳に髪を鷲掴みにされ、頭を持ち上げられていた。

「ご、ごめんな」

 謝罪の言葉は、最後までいわせてもらえなかった。

「ヒギッ! い、イグうぅッ」

 いい終える前に、かすかに膨らみ始めた胸の左の先端を、思い切り抓られていた。

「いっ、イタイッ! ご、ごめんなさい。もうしません。ゆ、ゆるしてくださいっ!」

 乳首が引きちぎられそうだと感じた。

「ゆっ、ゆるしてえぇっ!」

 大粒の涙が、ボロボロと花梨の頬を流れ落ちる。あまりの痛みに、意識が吹き飛びそうになる。

 頭の中が真っ赤に染まり、身体の中心から「なにか」が溢れてくる。花梨は、お漏らししながら嘔吐した。

 ビチャビチャと音を立て床に広がる黄金水に、花梨の口から(少量鼻の穴からも)零れた嘔吐物が混じり、胸が悪くなるような臭気が室内に満ちる。

 パシッ!

 花梨の髪を掴んだまま、雅巳はその頬を叩いた。香織の、嘔吐物で汚れた唇の端から血が伝う。

「ご…ごめん…なさ」

 雅巳は冷静になるよう、自分にいい聞かせた。雅巳はこれまで、花梨の顔を叩いたことはなかった。なぜなら一見して、花梨が暴行を受けたことが「外部の人間」にわかってしまうからだ。

 なので雅巳は、嘔吐物で濡れる花梨のやわらかな腹部に、(多少手加減はして)つま先をめり込ませた。

 粗相をした「奴隷」には、お仕置きが不可欠だ。「奴隷」を調子づかせるわけにはいかない。躾のなっていない「奴隷」にきちんとお仕置きするのは、「ご主人さま」の重要な仕事の一つだ。

 雅巳の中では、花梨は自分の「奴隷」であり、自分は花梨の「ご主人さま」になっている。

 きちんと躾を施し、花梨を「立派な雌奴隷」に仕上げる。それは自分の使命だ。雅巳はそう考えていた。

 高校のとき初めて「モノ」にしたクラスメイトが自分から離れていってしまったのは、自分がちゃんと躾できなかったからだ。だから、今度は失敗しない。この「奴隷」は、「立派な雌奴隷」に仕上げてみせる。

 「モノ」にした「女」を「奴隷」に作り変えるのは、「男」として当然のこと。なぜなら父がそうだった。母は父の「奴隷」だった。父のいうことには逆らわず、ただいいなりになっていた。

 幼いころ、なぜ母の身体には傷がたくさんあるのかわからなかった。誰かにイジメられたのかと問うと、

「お父さまにつけていただいたのよ。この傷はお父さまが、母さんを愛してくださっている証拠なの」

 母は少し恥ずかしそうに答えた。よくわからなかったが、「お母さんがいうんだから、そうなんだろう」と、納得することにした。

 なにか変だと思うようになったのは、小学校の高学年になってからだった。

 なぜか、父と同じ寝室で寝るようになった一歳上の姉が、母と同じような傷を身体に作るようになった。それとほぼ同時に、姉の口数が急減した。

 明るく、優しかった姉。泣いているところを見るのが多くなった。しばらくすると元に戻ったように見えたが、なにかが変わっていた。

 面白くもないのに「くすくす」と笑うようになり、平気で家の中を裸で歩き廻るようになった。

 中学に上がると、父にディスクを見せられた。そのディスクには、姉が数人の男たちと「イヤらしいこと」をしている映像が納められていた。

 驚愕と興奮。恐怖や嫌悪は感じなかった。そして父にいわれた。「モノ」にした「女」を「奴隷」にするのは、「男」として当然の仕事だ…と。

 雅巳は納得した。母も姉も、父の「奴隷」だったのだと理解した。そして雅巳は父にいわれるままに、母と姉を犯した。何度もなんども、父の「奴隷」たちを陵辱した。

 姉だと思っていた「奴隷」が雅巳の子供を身ごもったが、「それ」は父が処分した。どうしたのか不明だったが、一週間ほど家を留守にした「姉奴隷」が戻ってくると、父は「姉奴隷」はもう子供のできない身体になったから安心しろといった。

 だから雅巳は、安心して「姉奴隷」を陵辱した。「姉奴隷」は雅巳のことを、「まーちゃん」から「雅巳さま」と呼ぶようになった。そして雅巳に犯してもらうためになら、なんだってするようになった。犯してやると、泣いて悦んだ。

「これが当然なんだ。これが「女」、本来の姿なんだ」

 狂っているなどと思う「部分」は、雅巳の中から消え去っていた。

 高校生になり、自分だけの「奴隷」が欲しくなった。それにはまず、「女」を「モノ」にしなくてはならない。そう「決まって」いる。

 狙ったのは、クラス一の美少女。「モノ」にするのは、考えていたより簡単だった。だが、それからが難しかった。

 行為をもってから急変した雅巳。「モノ」にできたクラスメイトは離れていった。「奴隷」を躾る難しさを思い知らされた。

 それ以降、雅巳に近づく「女」はいなくなった。仕方がないので、高校の間は「母奴隷」と「姉奴隷」で我慢した。だが「母奴隷」は、父に使い古されていてあまり面白くなかったので、雅巳は「姉奴隷」で楽しむことが多かった。

 やがて雅巳は大学に進学し、一人暮らしを始めた。そして一年ほど経過したある日、近所で「小さくかわいい女」を見つけた。

 その「小さくかわいい女」の名は、悠木花梨といった。名門の、桃の丘女学園の初等部に通っている、小柄で大人しそう(実際、花梨は大人しい性格だった)な美少女だ。

 お尻までも隠れてしまいそうな超ロングの髪。いつも濡れているような大きな瞳。細すぎるとも思える手足。そしてなにより、銀の鈴を鳴らしたような玲瓏で可憐な声が気に入った。

 最初は、道を尋ねるという古典的な方法で接触した。それから偶然を装い、何度かすれ違って挨拶をしている内に、花梨のほうから雅巳に話しかけてくるようになった。

 花梨を見つけて約一ヶ月。喫茶店に誘うと、花梨は恥ずかしそうにしながらも、「はい」と承諾した。

「いいの? 知らない人についていっちゃダメなんだよ?」

 態と苦笑しながらいうと、

「お兄さんは、知らない人ではありませんから、いいと思います」

 思惑通り、巧くいきすぎているようにも感じた。

「勉強、たいへんなんです。厳しい学校ですから」

 喫茶店での、花梨の言葉。

 雅巳が自分の大学名を告げ、家庭教師を申し出ると、

「お、お母さんに訊いてみます」

 花梨は顔を真っ赤にして答えた。電話番号を教えると、その日の内に花梨の母親から電話があった。

「一度、家にいらしてくださいますか?」

 電話口で。少し好青年を演じただけで、母親はいった。雅巳は住所を聴き(実は、初めて花梨を見つけたときに後をつけたので知っていたが)、

「明日、学校が終わってから伺います。それで宜しいでしょうか?」

 あまりに簡単にことは運んだ。

 花梨の家を訪れ、母親と少し話しをしただけで、雅巳は花梨の家庭教師となった。実際、雅巳は頭がいい。雅巳が通っている大学も、この近辺では最高ランクの大学だ。花梨の成績は上昇し、雅巳は花梨の両親にも信頼されるようになった。

 花梨が雅巳に好意を抱いていたことは、あの喫茶店に誘った日に確信していた。雅巳は花梨に優しく接し、成績が上がると目一杯に褒め、あまり思わしくなくても「次はがんばろうね。ボクもついてるから、花梨ちゃんなら大丈夫だよ」と、絶対に怒ったりはせず、花梨の「想い」が大きく育っていくのを待った。

 チャンスが訪れたのは、花梨が四年生になってすぐだった。両親が外出していて、家には二人きり。花梨がソワソワしているのがわかった。

 いける。キスした。拒まれなかった。

 そのまま、花梨の小さなベッドで、抱いた。

 処女をいただき「モノ」にした後、

「あ、あたし、先生が、だ…大好き…です」

 そんなことは知っていたさ。思ったが、言葉にしては、

「ボクも花梨ちゃんが大好きだよ。ずっと、大好きだった」

 そう告げた。花梨は涙を流して喜んだ。

「うれしいです。大好きです、先生」

 その後二回抱いた。花梨は雅巳に抱かれながら、「大好きです」と何度も繰り返した。

 雅巳は花梨を抱きながら、「これからが本番だ」と思っていた。もう失敗できない。こんな子供を「奴隷」に仕上げるのにまで失敗してしまうと、「男」として失格だ。

 破瓜の証で染まる結合部を打ち付ける。

「だ、大好きいぃ。せんせえぇ、だいすきですうぅ〜っ!」

 と、花梨が鳴く。心地よい鳴き声だった。根本まで埋まらない狭さも、「母奴隷」や「姉奴隷」、最初に失敗してしまったクラスメイトでは味わえなかった感触で、新鮮だった。

 自分を「大好き」だと告げる、美しい音色のような声。「奴隷」として支配すると、どんな音色を奏でるのだろうか? 考えるだけでゾクゾクした。

 紅を含んだ泡だった精液にまみれる、小さく狭い性器。膨らみなどないといってもいい胸。簡単に折れてしまいそうな腰と四肢。シーツに拡がる長い黒髪。玲瓏な美しい声。

 こんな「素材」は滅多にいない。こいつは、絶対「立派な雌奴隷」に仕上げてみせる。

 花梨を犯しながら、雅巳は堅く心に誓った。

 

     ☆

 

 花梨の調教は順調に進んだ。あの日から約二ヶ月。もう花梨は、「立派な雌奴隷」といっていいだろう。少なくとも雅巳は、今の花梨に満足していた。

 花梨は学校や家では普通に振る舞い、雅巳の前では絶対服従の「奴隷」状態に「戻る」ことができている。性技も上達し、色々なことができるようになった。

 そしてこの約二ヶ月で、花梨の考えは変わっていた。

 最初は抵抗があった。あの日を境に、雅巳が変わってしまったことに。だが花梨はなにをされても、雅巳を嫌うことがどうしてもできなかった。

 だから今は、こう考えている。

「こうなることは、最初から決まっていたんだわ。こんなことで嫌いになるのなら、最初から好きになったりしなかったはずだもの。だから、これで間違っていないんだわ」

 首輪。犬みたい。でも先生がそうしたいのなら、あたしはいい。犬みたいでもいい。だってあたしは、先生が大好きだもの。

 痛いこと。苦しい。でも先生がそうしたいのなら、あたしはいい。痛いことされてもいい。だってあたしは、先生が大好きだもの。

 おしっこやうんちも、先生のだから食べられる。自分のを食べろっていわれるのは少しイヤだけど、先生の命令だから食べる。

 だってあたしは…先生を愛しているもの。

 あたしは先生を愛している。愛されているかどうかはわからないけれど、そんなこと関係ない。あたしが、愛しているから。

 あたしの「想い」は、「本物」だから。

 花梨は、雅巳を愛している。どんなことされても、それは変わらない。最近では、痛いことにも馴れてきた。気持ちいいとも、思えるようになってきている。

 雅巳にされることだから、雅巳にしてもらえることだから、気持ちいい。雅巳になにかを命令されると、なんだか嬉しくなる。必要とされていると感じて、嬉しくなる。

 雅巳が調教と呼ぶ幸せな時間。二人きりの時間と空間。世界には二人きり。他には誰もいない。誰も二人のじゃまはしない。

 雅巳の素晴らしい「おちんぽ」。突き刺されると満たされる。雅巳の美味しい「おちんぽ汁」。飲むと、身体が溶けてしまいそうになるほどの幸福を感じる。

 なぜ?

 簡単なこと。それは花梨が、雅巳を愛しているから。

 愛する人の命令に従い、愛する人の行為を受け入れる。それが喜びでなくてなんなのだろうか? 喜び以外のなにものでもない。

「痛いことだってそう。先生がしてくださることだから、受け入れるの。あたしは先生に従う。それが、「愛しています」を証明する唯一の方法」

 言葉には嘘が入り込む余地がある。だから花梨は行動で示す。

(愛しています。本当です。だから、どんなことにだって従います。

 お尻の中におしっこですか? どうぞ、あたしのお尻におしっこして、すっきりしてください。あっ…い、いいですぅ。お尻おしっこ、気持ちいいですぅ。

 あぁ…先生のおしっこが、あたしのお腹にいっぱいです。嬉しいです。どうですか? すっきりなさいましたか?

 えっ? は、はい。お腹のおしっこ、洗面器に出すんですね? わかりました。見てください。あたしが、お尻からおしっこするところ見てください。

 ど、どうですか? 面白いですか? 楽しいですか? 先生が喜んでくださることが、あたしは一番嬉しいです。

 …はい。わかりました。出したおしっこ飲むのですね? わかっています。手は使いません。先生の命令通り、ちゃんと後ろに組んで動かしません。犬みたいに、顔を近づけて舐めます。あたしは、先生の命令には従います。愛していますから。

 あ、あぁぅん…せ、先生のおしっこ、美味しいです。マスカットジュースの何倍も美味しいです。

 先生の香り。先生の味。先生の温もり…あたしだけの…もの。

 先生の全ては、あたしのもの。誰にも渡さない。渡したりしない。先生を愛する資格をもっているのは、世界であたし一人。

 あはっ。嬉しい。

 なんて幸せなのかしら? 今、先生が見ているのはあたしだけ。あたししか見ていない。先生の中には、あたししかいない。犬みたいな格好で、おしっこ舐めてるあたしだけ。

 このあたしが、先生が望んだもの。先生が望んだ全て。他の誰もない、他のなにでもない。先生は、あたしがこうすることを望んでくださった。だからあたしはこうしているし、先生はこうしているあたしを見ている。

 それが「答え」。先生が「あたしのもの」だっていう「答え」。

 嬉しい。幸せ。だって愛する先生は、「あたしのもの」だもの。

 先生はあたしを見ている。あたしだけを見ている。他には誰も、先生の目は写っていない。先生にはあたしだけ。

 あたししかいない。

 さぁ先生? 次はなにをすればいいのですか? 命令してください。痛いことでもいいんです。

 鞭ですか? ロウソクですか? 針ですか? お尻の穴、どこまで拡がるか見ますか? あたし、裂けて血がいっぱい出るまで拡げます。この前のように、許してくださいなんて泣いたりしません。

 先生ぇ…はやく、はやく命令してくださいっ。おまんこにうんち詰めて、マングソしますか? それとも、新しい技を教えてくださるのですか?

 あたし覚えます。どんな技だって覚えます。マングソだって最初は上手くできませんでしたけど、今ではちゃんとできるようになりました。先生の命令だからです。先生の命令だから、あたしはマングソをマスターしたんです。

 …えっ? そ、それって、ゴキブリですかっ? 気持ち悪いです。あたし、ゴキブリは大嫌いなんです。

 そ、それでなにを…た、食べるって…? えぇっ! ゴキブリ食べるんですかっ? で、できませんっ! そんなこと…。

 えぇっ? 食べないと、今日はおちんぽなしですかっ?  わ、わかりました。あ、あたし…ゴキブリ食べます。はい。今、口を開けます。どうぞ、ゴキブリ入れてください。

 うあぁ…あひいぃ、う、動いてる。あたしの口の中で、ゴキブリがガサガサ動いてるうぅ。

 た、食べなくちゃ。命令だもの。先生の命令だもの。は、はい、わかりました…。ちゃんとよく噛んで、もぐもぐします。

 うっ…に、苦い。なにかお汁が出てる。それにグチャグチャして、バリバリしてる。き、気持ち悪いよぉ。

 あ、あたし、ゴキブリにお口犯されている? 先生にしか犯されたことないのに、ゴキブリに犯されてるのっ?

 イヤ、そんなのイヤ。

 …でも、先生の命令だから、あたし犯されます。ゴキブリにお口犯されます。

 それで…いいんですよね? 先生、喜んでくださいますよね?

 あっ、はい。お口の中見せるんですね?

 あ〜ん。

 どうですか? 先生。ちゃんと命令通り、よく噛みました。見てください。ゴキブリ、グチャグチャになってますよね? これでいいんですよね?

 はい、飲み込みます。

 …の、飲めない。咽に引っかかって、降りていかない。もっと、もぐもぐしなきゃいけなかったんだ。

 えっ? は、はい。も、もう一匹ですか?

 わ、わかりました。食べます。

 あ〜ん。

 今度はちゃんと、もぐもぐしなくちゃ。でもこれで、咽に引っかかってるのも飲み込めるわ。たぶん足が引っかかっているんだわ。このゴキブリは、バリバリしているところもちゃんと噛み潰さなくちゃ。

 がんばろう。先生の命令なんだもの。

 あたしが、ゴキブリだって食べられるくらい先生のこと愛しているって、ちゃんと証明するの。身体で証明するの。

 本当に愛しています。どうかわかってください。

 どんなことされても、あたしは先生を愛し続けます。ずっと、永遠に愛し続けます。だから先生。あたしを、ずっとかわいがってくださいますか?

 あたしは、先生の「奴隷」です。

 先生はあたしの「ご主人さま」です。

 くすっ…でも、先生?

 先生は、「あたしのもの」ですよ? それは忘れないでくださいね。

 もし先生が裏切ったら、あたし、先生殺しちゃいますから。

 先生が、あたし以外の「奴隷」も欲しがっているのは知っています。でもダメです。それは許しません。

 先生は、あたしだけの「ご主人さま」なんです。そうでしょ? 先生は「あたしのもの」なんですもの。

 あたし以外の「奴隷」なんて、とんでもないです。殺します。

 でもあたしは、先生を殺したくありません。ですから先生。あたしを裏切らないでくださいね。

 あたしは、本当に殺しますから。裏切りは絶対に許しませんから。

 実はあたし、先生を殺す包丁も買ってあるんです。よく切れますよ。今日、先生のアパートに来る前に、お母さんで試してきましたから。

 お母さん、あたしと先生のじゃましようとしたんですよ?

「花梨ちゃん。あなた最近、先生のアパートにいってるって本当? ダメよ。先生だって男の人なんだから。わかった?」

 っていったから、殺しちゃいました。

 いいですよね? あたしと先生のじゃましようとしたんだから、殺されて当然ですよね?

 人って…簡単に殺せるんですね。後ろから首をグサッて刺したら、それだけでお母さん死んじゃったんですよ。

 お母さんのことは好きだったけど、先生とは比べられません。あたしと先生のじゃましようとしたんだから、仕方なかったんです。

 それでよかったんですよね? 先生だって、きっと「そうしなさい」って命令してくださいましたよね?

 だから先生? あたしを裏切ったりしたら、本当に殺しますよ。先生を殺して、あたしも死にます。

 それが当然なんです。

 だってあたしは、先生を愛しているですもの…。

 くす…くすくす。

 …それにしてもお母さん、ちゃんと「消えて」くれたかしら? お母さん残ってたら、ちょっと大変かも。だって死んでるんだもの。

 でも大丈夫なはずだわ。ちゃんと、「消えろ」って命令してきたもの。すぐには「消え」なかったけれど、もう「消えて」いてもいいころだわ。

 あっ、先生。十匹で、ゴキブリもぐもぐは終わりですか? あたし、まだ食べられますよ。まだお腹いっぱいじゃありません。

 えっ? わ、わかりました。嬉しいですっ。

 やっと、おちんぽ入れてくださるのですね? 入れてください。は、はやく入れてくださいっ。

 いっぱい、ぐちゅぐちゅしてください。おちんぽ汁、どぴゅどぴゅ出してください。あたし先生のおちんぽも、おちんぽ汁も大好きです。

 あぁ…先生ぇ。い、いいですぅ。

 あたしのおまんこ、先生のおちんぽでいっぱいですうぅ。

 す、好き…せ、せんせ、だ、だいすきですうぅ〜っ!

 あっ、あぁんっ!

 すき、すきいぃ。

 も、もっと、う…っん。もっとぉ…こ、壊していいですか…ら。おまんこ壊れちゃっていいですからあぁっ!

 つ、突いてくださいっ。もっと…もっとおぉ〜っ!

 うっはあぁんっ!

 好き。すき。スキっ!

 せんせぇだいすきいいいぃいぃ〜っ!)



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