夢乃園ポエ夢 詩集・W

 

 

     『真 − SIN −』

 

 翔るはつみびと

 炯眼の宝刀を携え

 幻麗宮の夢界へ

 ただ

 刹那の灯火に向かいて

 

     『割譲』

 

 烈情に敗北し、我、虚界に属さん。

 双なる愚劣を導きて、さらなる愚劣を産まん。

 愚かななりしは我。

 されど、割譲の憐れみを望むことなし。

 

    『欲』

 

 それが、なにかの結果をもたらすことなんて、わたしにはわかっていなかった。

 バカだった。

 だけどわたし、あなたに微笑みかけて欲しかっただけなの。

 あなたと一緒に、笑いたかっただけなの……。

 

     『無垢な愚かさ』

 

 これはなにかのはじまりで、きっとなにかのおわりなんだろうけど、そんなことどうだっていいよね。

 ぼくらはまっすぐしかみえないし、みるひつようなんてないんだからさ。

 だからまっすぐすすんで、ずっとずっとすすんで、おわりをとおりすぎて、はじまりにいこうよ。

 そしてまたすすんで、またおわりをとおりすぎて、またはじまりにいって、ずっとずっとずっと、まっすぐにすすんでいこうよ。

 

     『木漏れ日の庭』

 

 木の幹にもたれて、あなたが瞳を閉じている。

 あたしはそっと、あなたの側へ。

 あなたはなにも気づかすに、すやすや寝息をたてている。

 なんて幸せなんでしょう?

 こんな日がくるなんて、思ってもみなかった。

 あなたがいて、あたしがいる。

 それがとても幸せ。

 過去も未来も、この瞬間の、この幸せがあれば越えていけるわ。

 だから、また逢いましょう?

 きっと、過去と未来と、あなたとあたしの瞬間に。

 

     『花園は月光の下』

 

 真夜中の虚ろ

 静寂と、微かな祈りが満ちている

 星海に浮かぶ月

 その聖なる歌の下

 花園はかくも美しくありて

 少女はひとすじの涙を零す

 

     『黒翼』

 

 紅く染まりし指先の 青く染まりしウツシヨの

 カタカタと鳴る後ろ戸の 白く染まりしヒトガタの

 嗚呼 なんと祝されし

 嗚呼 なんと輝かしき

 嗚呼 なんと麗しきは

 闇の 

 光の 

 黒翼の姫

 

     『沐』

 

 雲を割り射し込む光

 恵みを大地に

 慈しみを心に

 芽吹く生命に祝福を

 去りゆく生命に祝福を

 立ちたる彼女に祝福を

 

     『ハート&ロジック』

 

 街を駆けると秘密が視える

 空を仰ぐと不思議が解る

 風を聴いてひと休み

 木々を香りてひと休み

 冷たい危険をすり抜けて

 霧の向こうのその先に

 

     『そ、そーなん?』

 

「さんまの蒲焼きって、主食じゃねぇよ!」

 

     『姉妹愛』

 

 なんか、いい響きだよね。いろんな意味で。

 

     『鏤骨』

 

 越えられない悲しみなんて、絶対にない。

 だってそうでしょ?

 いま、こんなに苦しくて、いま、こんなに悲しくて…。

 だけどあたしは生きている。

 

 あたしは、生きているのよ!

 

     『脆弱』

 

 髪を切ったの。思い切り、バッサリと。

 あの人がいったの。ショートの髪の子が好きだ…って。

 だから切ったの。子供のころから、ずっと長かった髪を。

 髪を切るくらい、なんでもない。

 それで、あの人の好みに近づけるんだったら。

 ねぇ…わたしを見て?

 あなたのために髪を切ったわたしを。

 わたし、あなた好みの女の子になれた?

 これであなたは、わたしを見てくれるわよね?

 髪を切ったの。

 あなたのために。

 なのに…どうして?

 

「オレは、お前のそういうとこが嫌いなんだよ!」

 

 …髪を切ったの。

 あの人に、好きになってほしかったから。

 あの人が、好きだから…。

 

     『きぼうのうた』

 

 もう一歩進めば、なにかが変わるかもしれない

 もう一言口にすれば、なにかが動き出すかもしれない

 あの光り輝く場所で響く「うた」が、はっきりと聞こえるかもしれない

 さぁ、瞼を開けて

 さぁ、前を見つめて

 さぁ、この一歩を踏み出そう

 

     『王冠』

 

 それはあまりに強大で、なによりも理解ある輝きだった。

 十六翼の戒めと、たったひとつの自由への跡。

 だが戻れない路なればこそ、もうひとつの軌跡を自らの手で。

 

     『これなぁ〜んだ?』

 

 なぞなぞぉ〜

 えっとぉ…おっきくてぇ、でもちっちゃくてぇ、いたいいたい…ってしんじゃうものって、なぁ〜に?

 

     『緑の涼風』

 

 木漏れ日の中に立つキミ。風に髪を泳がせ、小鳥の歌を聴いている。

 綺羅綺羅と踊る過去と未来。

 きっと今は永遠で、だけどキミは次の瞬間には旅だってしまうのだろう。

 それでも今は永遠に。

 この瞬間は永遠に。

 

     『自己責任』

 

「やりたいことがあるなら、他人のことなんて気にしないでやってみればいい!」

 な〜んて無責任なこと、いうヤツいるよな。

 失敗したらどうするんだ? 責任とれるのか? って思うよな。

 それにもし、やりたいこと…ってのが、快楽殺人とかだったら、どうするつもりなんだろう。

「あなたのおかげで、楽しく人殺しができました」

 って、お礼とかいわれたりして。

 ホント、そうなったらどうするつもりなんだろうな。

 責任とるんだろうな。もちろん。当然だもんな、自分でけしかけたんだから。

 だからさ、オレはいわないぜ? 責任とれないし。

 無責任なことって、いったりやったりしないほうがいいよ。

 自分がいったりしたりしたことって、やっぱり自分に責任がかかってくるし。

 そこんとこわかってんのかな? 無責任なこというヤツって。

 こわいよな、そういうヤツ。

 こんな簡単なこともわからないのか、わかっていていったりやったりしているのか知らないけどさ、どっちにしてもこわいよ。

 オレには理解できないね。

 ま、理解できないからこわいんだろうけどさ。

 

     『灰』

 

 忘れよう忘れようと焦るほど、それは記憶に刻まれて、深く深く刻まれて、「さよなら」がいえなくなっていく。

 

     『夢の疵 〜ゆめのあと〜』

 

 潮騒の響きを憶えている。

 沈む夕日のオレンジを。

 触れた砂の感触を。

 それに、

「生まれてきて、よかった」

 あなたの「想い」を憶えている。

 

     『約束の刻 〜やくそくのとき〜』

 

 ここが、約束の場所。

 そして今、この瞬間が約束の刻。

「どうしてあたしなのッ!?」

「さやかは、僕の全てだった」

「優しく…して」

「仕方ない。これが現実だ」

「信じてなにが悪いッ!」

 反響し合い、でもけして重なることはない思いたち。

「桜って…きれいよね」

「私には関係ないわ」

「それで終わりか?」

「誰かのためとか、そんな曖昧なものじゃないッ! 俺の…俺自身のためにだッ」

「それが、傲慢だっていってるの」

 壊れた時計と沈まない太陽。

「〈おわりのないせかい〉をつくりたかった」

「キミには、なにも残せやしないさ」

「クソッ…吐き気がする」

「だってあたし、天才だもん」

「うん…約束…」

 約束は、果たされる刻を待っている。

「さよなら」

 いつまでも、いつまでも。

「ありがとう」

 ずっと、『この場所』で。

 

     『愛だの恋だのと、お忙しいことですな』

 

 恋愛って、そんなに大切なの?

 別に好きな人がいないってだけで、

「あなたって、つまらない人ね」

 …とか、マジ顔でいわれなきゃなんないくらいに?

 だったらいいや。

 そんな、自分の言葉に対して他人がどんな気持ちになるのかわからなくなるくらいなら、恋愛なんかしないでいいや。

 えっと…恋愛していない人は、つまらない人間なんだそうです。

 そういっている人がいます。

 なのでボクは、つまらない人間です。

 ま、知ったことじゃないけどね。

 

     『絡指』

 

 蒼景の軌跡をあなたと。

 夢色の未来をあなたと。

 両想の言葉をあなたと。

 抱擁の恋情をあなたと。

 

 深愛の灯火を…あなたと。

 

     『春香風舞』

 

 羽根 舞い落ちる街

 掌 差し出す君

 春華 仄かく香り

 風 蒼穹へと至る

 

     『名言1』

 

「詩織ちゃんをバカにすんな!」

 

     『名言2』

 

「そんなに桑島が好きなら、桑島に食わせてもらえ!」

 

     『名言3』

 

「でも、鼻毛出てるし…」

 

     『名言4』

 

「1+1=2の証明ができたって、エロエロな女の子の絵が描けねーんじゃ意味ねーって」

 

     『名言5』

 

「鯖の恩返しって話書いたんだけど、読む?」

 


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