「聖礼 −せいら−」

 

 ボクが大学生になり、一人暮らしを始めてもう二年半が経過したアパートの部屋。細長い形のワンルームで、床はフローリング。ダイニングスペースとは名ばかりの狭い台所と、ユニットバスがついている。

 ボクは部屋の中心に円形の白いテーブルを置いていて、今、そのテーブルの上では、一糸も纏わない姿の恋人……聖礼(せいら)が、小さく真っ白なお尻をボクに向けて、中腰でしゃがみこんでいる。

 聖礼のかわいらしいお尻の下にはガラスの器が置かれて、からっぽのそれは自分の役目を果たす瞬間を待っているかのようにもみえた。

 と、

 

 ムチっ……

 

 聖礼の肛門がヒクつきながら開き、その奥から褐色の物体が溢れ出す。

 

 ムチ、ムチムリミチチいぃ〜っ

 

 そして次の瞬間には、一息で聖礼の排泄物が器に盛られていた。

「うっ、ハッ……ハ、ハァ……」

 室内に充満する、聖礼の排泄物の香り。ボクはその素晴らしい香りを、胸一杯に吸いこむ。

「あっ……せ、せんせぇ〜」

 甘えたような声で、排泄物が付着したお尻をボクに差し出す聖礼。ボクはテーブルの上で四つん這いにる聖礼のお尻に顔を埋め、排泄を終えた肛門を吸いつくようにして舐める。舌の上に拡がる聖礼の味は、苦くもあり甘くもあった。

「ぁ……ぅんっ! あ、ぅ……くぅ〜ん」

 聖礼は、ボクの舌の動きに合わせるようにかわいい声で鳴き、ボクは必要以上に聖礼の肛門を舌で洗浄し続けた。

 じっくり三分は聖礼の排泄口を味わっていただろう、ボクはお尻から顔を離し、

「聖礼……」

 愛おしい恋人の名を呼んだ。

 呼びかけると聖礼は身体を反転させ、排泄物が盛られた器に顔を埋めて、

 

 ニチュっ

 

 まだ温もりが残る排泄物を小さくやわらかい舌に乗せて顔を上げると、それを口移しでボクの口腔内へと送りこんできた。

 排泄物をこねるようにして、唇を重ねて舌を絡ませるボクと聖礼。それは舌に絡まりながら溶け、口の中どころか、身体中に味と香りを拡げていく。

 

 ニチャ……ぬちゃちゅちゅっ、くちぃ……チュチュじゅチュぅ

 

 激しいキスに、溶けた排泄物が接合部から零れ、ボクたちの口元を濡らして染める。それでもボクたちは、互いの唇を貪り合うことを止めることはない。

 聖礼は小さな鼻をくんくんと鳴らし、懸命に息をしているようだ。その鼻腔を通って排出される息も、便臭をまとっている。

 あぁ……なんて幸せなんだろう。

「ぷ……パぁっ……ハァ。せ、せんせ? お、おいしいです……か?」

 唇を離し、聖礼が問う。

「うん、とっても美味しいよ」

 ボクが答えると、聖礼は照れた感じでかわいらしく微笑んだ。

 

     ☆

 

 ボクと聖礼は、最初、家庭教師とその生徒という関係で知り合った。

 黒目がちの大きな瞳。前髪と腰元まで伸ばした髪を、どちらも水平に切り揃えた髪型。身長は100cmそこそこで、昔読んだ小説に登場した桜の精霊を連想させる、どこか幻想的なおんなの子。

 ボクは一目で、聖礼に恋をしてしまっていた。

 聖礼はいわゆるお嬢さまで、躾の厳しい家に育ったためか、とても小学二年生になったばかりとは思えないほど落ち着いていて、利発な少女だった。

 出会ってから半年。ボクたちは家庭教師と生徒という関係を維持しながらも、恋人同士という関係も成立させている。もちろん聖礼の両親は、ボクたちの家庭教師と生徒という以外の関係は知らない。知らないはずだ。

 聖礼の両親は、彼女の躾に関しては厳く勉強に関しては熱心だが、「聖礼」という「個人」に対しては、無関心であるようにさえ思える。

 彼らが欲しているのは「聖礼」という記号が記された、「優秀で自慢になりうる娘」なのかもしれない。そう思うことがある。といっても、そんな無神経なことを、聖礼に告げたことはないけれど。

 大学三年生のボクと、小学二年生の聖礼。年齢差はあるけど、ボクらは巧くいっている。

 それは、ボクが聖礼を愛しているからで、聖礼もボクを愛してくれているからだろう。お互いに愛し合っていると、そう感じることができているから。

 聖礼と恋人同士になって、ボクは初めて異性と肉体関係をもった。それは聖礼も同じだけど、聖礼の場合は年齢を考えれば当然だろう。

 そして女性の身体を知ったボクは、自分でも知らなかった性癖を目覚めさせることとなった。

 それは、いわゆるスカトロ趣味というものだった。それも、飲尿、食糞、塗糞といった行為。ボクは聖礼の排泄物を口にしたり、聖礼の身体に塗ったりすることに、自分でも理解不能なほど興奮して、そういった行為を求めてしまう。

 そんな性癖の目覚めの切っ掛けは、セックスの最中に聖礼がお漏らしをしてしまったことだった。泣いてボクに謝る聖礼。ボクは聖礼をなだめながらも、ベッドに染み込んだ聖礼のオシッコの匂いに頭がクラクラして、すぐにでもその染みを舐め、吸いつき、聖礼のオシッコを飲みたくてウズウズしていた。

 そのときはどうにかガマンすることができたけど、聖礼を彼女の家まで送って帰宅すると、すぐにボクは聖礼のオシッコが染み込んだシーツにむしゃぶりついていた。

 聖礼の中に三回放出した後にも関わらず、ボクはシーツに吸いつきながらいきり立つモノを自分でしごき、なにも出なくなるまで、いや……なにも出なくても、意識を失うまでモノをしごき続けた。

 その日からボクは、聖礼の排泄物や排泄シーンをみたくてたまらなくなり、夢にまでみてしまうようになった。

 最初は、どうかしている、狂っている……と思った。

 スカトロ趣味という言葉もそういう性癖があるということも知ってしたけど、それは知識としてだけで、ボクの中にそんな性癖が眠っているなんて、想像したこともなかったから。

 ボクはしばらくの間一人で悩んでいたけど、結局それでどうなるわけでもなく、最終的には聖礼に悩みを打ち明けることにした。

「なにかあったら、どんなことでも二人で話し合う」

 そう、聖礼と約束していたから。

 ボクが悩みを打ち明けると、最初、聖礼はなにをいわれているのかよくわからない様子だった。だけど、

「えぇ……と、せんせぇは、聖礼のうんちがみたいのですか?」

 改めて聖礼によって言葉にされると、とても恥ずかしくて居たたまれない気持ちなった。

「は、はずかしいですけど……せんせぇがみたいのでしたら、聖礼のうんち、みて……ください」

 聖礼は照れながらスカートとパンツを脱ぐと、

「あの……どこにうんちすればいいですか?」

 本当に困ったような顔で、キョロキョロと室内を見回していった。その様子がとても愛らしくて、それに、あまりに簡単に聖礼が排泄行為をボクにみせるということを承諾してくれたことが変に嬉しくて、ボクは思わず苦笑してしまった。

 なぜボクが笑っているのかわからない聖礼は、

「えっ!? せ、せんせっ、なにわらってるんですかっ? 聖礼、へんなこといいましたか?」

 自分がなにか変なことをいったのだろうかと勘違いし、顔を真っ赤にして焦ったように腕をバタバタと動かした。その動作がまた可笑しくて、ボクは苦笑し続けた。

 そしてボクは、フルーツを盛るのに使うガラスの器を聖礼に渡し、そこに排便してもらった。聖礼はとても恥ずかしそうだったけど、ボクが「ありがとう、聖礼」というと、ボクの方が聖礼になにかをしてあげたかのように思えるほど、満面の笑みでとても喜んでくれた。

 

     ☆

 

「ウンチいっぱいありますから、たくさん食べてください。それから、聖礼のからだにぬって、エッチなことしてください」

 キスが終わると、聖礼は微笑みながら、多少赤面してボクに告げた。聖礼の口元は唾液で溶けた便汁に濡れ、ヌラヌラと輝いている。

「せんせぇがしたいこと、ぜんぶ聖礼にしてください。

 聖礼、せんせぇがしたいこと、なんでもします。せんせぇがよろこんでくれるから、聖礼、ウンチをからだにぬってするエッチも、オシッコを飲むのも、ウンチを食べるのも、なんだってできます。それいじょうのことだって、きっとできます。

 だから、なんだっていってください。せんせぇが聖礼にさせたいこと、なんだっていってください。

 聖礼は、せんせぇがよろこんでくれるのが、いちばんうれしいです」

「うん」

 ボクは衣服を脱いで裸になると、器に盛られた排泄物を手に取り、丁寧に聖礼の身体に塗っていく。聖礼はテーブルの上に横になり、少しくすぐったそうな仕草を見せながらも、素直に塗糞されている。

「大丈夫かい? 聖礼」

「はい。へーきです」

 ここ最近は聖礼も塗糞に馴れてきて、臭いに耐えられずに嘔吐したり、気絶したりはしなくなったけど、最初のころは大変だった。

『へ、へーき……で、で……す……ゲボッ! ウッ……ゲッ、ゲエぇーッ! ゲホ……ゲホゲホッ、ぬ、ぬって……ゴホッ、ウ、ウンチ……ぬ、ぬって……ウゲエェっ』

 嘔吐しながらも、ボクがして欲しいといった塗糞に耐え、意識をもうろうとさせ、ときには気絶して、それでも聖礼はボクをよろこばせようと必死になっていた。

 聖礼はいつだって、ボクに対して一生懸命だ。ボクは自分でも理解しているけど、そんなにたいした男じゃない。どうして聖礼は、ボクを受け入れてくれたのだろう。

 聖礼の愛を疑っているわけじゃないけど、不思議に感じることはある。

 小学二年生……セックスを知るには早すぎる年齢だ。それにスカトロプレイだなんて、もしかしたらこんなセックスをしている小学二年生は、聖礼だけかもしれない。

 だけどボクは、出会ってから二ヶ月で聖礼を抱いてしまった。聖礼も、ボクに抱かれることを拒まなかった。

 初めての行為が終わり、小さく狭い性器から血と精液を溢れさせながら、聖礼は、

『……うれしい、です』

 とまで、いってくれた。

 ボクは、聖礼にだけは誠実でいたい。世界で一番愛おしい恋人……聖礼。

「大好きだよ、聖礼」

「はい……聖礼も……です。聖礼、せんせぇがだいすきです」

 ボクは聖礼の長い黒髪に、丹念な塗糞を施していく。ベッチョリと大便を染み込ませ、サラサラの髪が重く湿る。髪が終わると次は顔、化粧するかのように、白くやわらかい頬から排泄物色に染めていく。

「かわいいよ、聖礼……きれいだ」

 本当に、なんてきれいなんだろう? かわいい……ではなく、排泄物で化粧した聖礼は、きれいだ。本当に、美しいと思う。

 すでにボクのペニスは、痛いくらいに膨張している。聖礼はそんな状況を目にしたのか、

「せんせぇ? おちんちん……いれます……か? いっかい、どぴゅってしますか……?」

「そうだね……じゃあ、お口でしてもらえるかな?」

「はい」

 聖礼は身体を起こし、当然のように排泄物を口に入れる。ボクは、テーブルの上に正座している聖礼がおしゃぶりをしやすいように、立ち上がってそそり起つペニスを聖礼に向けた。

 聖礼は口の中の排泄物に唾液を含ませてやわらかくすると、一度目で笑ってから、ペニスの先端を口に含んだ。

 温かい聖礼の口の中。とろけた排泄物がペニスの先端にまとわりついて、なんともいえず気持ちいい。

 

 ちゅぷっ

 

 聖礼が、排泄物をペニスに擦りこむようにして舌を動かす。

「ぅん……ん、ぅく……」

 ボクの腰に腕をまわし、股間に顔を押しつけるようにおしゃぶりをする聖礼。それでも聖礼の小さな口には、ペニスの三分一ほどしか入っていない。これ以上奥に飲みこむと咽に当たってしまう。

 本当に、聖礼はまだ幼い。小さく細い身体。小さく狭い口。簡単に折れてしまいそうな四肢……。

 そんな幼く小さい聖礼の髪と顔に塗糞を施し、排泄物を口に含んだおしゃぶりをしてもらい、ボクは気持ちいいと感じて程よい興奮に身を委ねている。

 これが正しいことだとは思わない。思わないけど、いけないことだとも思えない。ボクに奉仕する聖礼の顔には、嬉しさや喜びという表情しかない。どうしてもボクには、これがいけないとこだとは思えないんだ。

「聖礼、大好きだよ」

 告げると、聖礼は舌を激しく動かすという行動で返事をしてくれた。まるでその動きは、

「聖礼もです。聖礼もせんせぇがだいすきです」

 といっているとしか思えなかった。

 そしてボクは、

 

 びゅるっ! びゅるびゅるるるっ

 

 聖礼の口の中に放出した。

「うぅっ!」

 聖礼は、口の中に放出された精液を一滴も零さないというかのように、唇をしっかりとペニスに密着させる。

 ボクは断続的に射精を繰り返し、聖礼の口に精液を満たしていく。聖礼の口の中で、聖礼の排泄物とボクの精液が混じり合い、それを聖礼は味わっているのだろう。

 想像するだけでゾクゾクした。あまりに背徳的な快感。

「ぅ……うぐん」

 聖礼はペニスをくわえたまま、口の内容物を少し飲みこむ。ボクは腰を引いて、聖礼の口からペニスを抜いた。まだ完全に縮んでいないペニスは、聖礼の排泄物色に染まっていて、聖礼は咽を鳴らしながら口の中のものを全部飲みこむと、再びボクのペニスをくわえ、ぴちゃぴちゃと音を立てながら舌で清掃し始めた。

 しばらくして外に出されたペニスには、聖礼の唾液しかついていなかった。

 一度射精して落ち着いたボクは、じっくりと時間をかけて聖礼の全身に塗糞した。聖礼の白い肌は、完全に排泄物色に染まっている。

「せんせぇ? 聖礼、うんちまみれですか? きれい……ですか?」

「うん、とてもきれいだよ」

「はいっ! うれしいですっ」

 突然、ボクの胸に飛びこんでくる聖礼。ボクはしっかりと聖礼を抱き留めた。

「せ、せんせぇ! 聖礼、もうがまんできないですっ。してほしいですっ。せんせぇとエッチなことしたいですっ」

「ボクも聖礼としたい」

「はい! いっぱいしてくださいっ。聖礼と、いっぱいエッチなことしてくださいっ。

 せんせっ、うんちをぬってもらっているあいだ、聖礼いいことかんがえました。聖礼のエッチなばしょにうんちをいれてエッチなことしたら、きっときもちいいとおもいませんか?」

「えっ!? そんなことしていいの……?」

「はいっ! しましょ? せんせっ」

 排泄臭に満ちた部屋。全身塗糞の恋人を抱きしめて、ボクはこれ以上ないほどの幸福を感じていた。

 


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