ふたつめのお話−前編−
Aパート
ましろちゃんとかれんちゃん。ふたりと遊んでからちょうど二週後の今夜、ボクは今月二度目となる「ショコラ」を訪れていた。
今夜ボクが選んだお部屋は、「おんなの子のお部屋」。
この部屋はパステル調の色彩でコーディネートされた、一見するだけじゃ普通のおんなの子のお部屋なんだけど、ベッドがやけに大きくて、ここが「そういうことをする部屋」だと思いしらされる。
部屋の隣に備えつけられた更衣室で着ていたものを脱ぎ、真っ裸になってプレイルームに入ると、
「お久しぶりです。お兄さん」
ボクと同じく、産まれたままの姿でなにも身にまとっていないひとりのおんなの子が、室内でまっていてくれた。
この子は、今夜ボクと遊んでくれる、かなこちゃんだ。
彼女とは二ヶ月くらい前かな、一度遊んだことがある。そのときはつばきちゃんって子もいっしょだったけど、今夜はかなこちゃんだけだ。
かなこちゃんはお尻に届くくらい髪が長くて、とっても細身……っていうか、強くつかむと折れちゃそうなほどにやせている。
細長い四肢、アバラの浮いたお腹。年齢は二桁になって半年ほどで、お胸もすこーしだけど膨らんできている。はっきりいって、「長髪で細身、お胸は膨らみ始めたばかり」……という、ボクの好みそのままの子だ。
「こんばんは、かなこちゃん」
ボクは彼女の小さな頭に手をおいて、
「今夜はよろしくね」
サラサラの髪をなでる。
やわらかな心地いい手触りと、シャンプーの香り。前回のプレイで彼女は、このキレイな髪を汚物でぐっちょりと湿らせて身体にはりつかせ、思いだすだけで股間が膨らんできそうな姿をみせてくれた。
「はい。こちらこそ、よろしくおねがいします」
ボクをみあげて、かわいらしく微笑む彼女。その笑顔は本当に自然で、なぜだかボクは、彼女がボクと会えることを楽しみにしていてくれた……なんて、妄想じみたことを考えてしまった。
まっ、妄想だってなんだっていい。ボクが彼女と会えて嬉しいのは事実なんだから、それでいいじゃないか。今夜の彼女は、ボクだけの「お姫さま」なんだし。
ボクは目の前に立つかなこちゃんへと腕を伸ばして、彼女の右腕を取ると、そのまま自分のほうへと引き寄せて抱きしめる。
「あっ……」
やわらかな、でも少し骨ばっているような彼女の身体。ボクは胸元に収まったかなこちゃんの頭へと鼻をむけ、彼女の髪、そして身体の甘い香りを胸いっぱいにとりこむ。それだけで、ボクの中に溜まっていた疲れやストレスといったイヤなものが、スッと消えてしまったかのように思えた。
「いい匂いだね」
本当に、そう思う。
「あ、ありがとう……ございます」
小さな声に、恥ずかしそうな色を滲ませるかなこちゃん。
そうだ、この前はすぐに汚物まみれにしちゃったから、今夜はこの子の「自然」な身体を楽しんでから「本番」にしようかな。
ボクはかなこちゃんを「お姫さまだっこ」で抱えあげると、ベッドへと運んでねかせつけた。
そして自分もベッドにあがり、まずは挨拶のキスを彼女の唇へと送る。
ふれるだけのキス。そのつもりだったけど、かなこちゃんのほうからボクの口の中へと舌を伸ばしてきてくれたから、ボクたちはそのまま深いキスへと移行していった。
ぬるりとして弾力のある舌が、ボクのそれへと絡んでくる。ボクもかなこちゃんに負けないように舌を動かして、彼女のお口の中全体を味わった。
挿しいれられた舌を少し強めに吸うと、
「ぅくっ……! ぅン、ンっ」
かなこちゃんは鼻腔からの息とともに、かわいらしい声をもらした。
ボクはキスをつづけながら、彼女の薄い胸元へと手をそえる。かなこちゃんは一度、ぴくんっ……と小さく震え、これまでよりも強く唇をおしつけてきた。
手のひらに感じる、彼女の胸の先端。ボクはそこへと指を移動させ、くにくにとしたその部分を指でころがしつつ、口に溜まっていた唾液をかなこちゃんへと注ぐ。
こくっ、こくっ……。
かすかに咽をならして、注がれたものを飲みこんでいくかなこちゃん。
すべてを注ぎおえると、ボクは唇の結合をといて、キスで湿ったそれを指先でもてあそんでいた部分へと移動させた。
弄られていたためだろう、通常のカタチよりも少し膨らんだ乳首を口にふくむ。軽く吸いながら舌でこねると、かなこちゃんの吐息が頭の上から響いてくる。さして味があるわけでもないけど、かなこちゃんの「味」はとってもおいしく感じられた。
にゅぷにゅ……ってした乳首を満足するまで味わってから、ボクは身体ごと頭を下方へと移動させる。かなこちゃんは自然な動作で、少しお尻を持ち上げながら股をひろげてくれて、ボクはなんの苦労もなく彼女の閉じた肉扉に口をつけることができた。
やわらかなそこは、唇や乳首とは違ったおいしさでボクを迎えてくれ、ボクはゆっくりと舌を動かしながら、その奥にかくされたかなこちゃんの味を楽しむことにした。
柔らかな肉。ボクは彼女の細い腰を両手で固定すると、顔を押しつけるようにして、ゆっくりとその奥へと舌を潜らせていく。
「ふぅっ……! ンっ、ぅっ」
少しずつ、すこしずつ。肉のトンネルを奥へと進んでいく。
ぴくっ、ぴくぴくぴくっ!
震えるような、跳ねるような動きで、ボクの舌をしめつけてくるかなこちゃん。ボクはその動きにまけないように、狭いトンネルをこじ開けるようにして舌を上下左右に動かす。
「……ンっ! ン、ぅンっ」
小刻みに震える、かなこちゃんのお尻。かわいいその動きに、ボクはウンチの穴も味わいたくなってきて、
「きゃっ……!」
彼女をひっくりかえして立てひざの状態にさせると、薄い尻肉のためかもうすでに姿をあらわしているアヌスへと、顔をよせて舌をのばした。
ボクをまっていてくれたかわいいお穴を、舌全体でなめあげる。肌の部分とは違う舌触りを感じると、ボクの頭から静電気が発生して背筋にそって下りていった。
舌に感じる、かすかな痺れにも似た味。この可憐とも思える小さな穴から、脳みそを掻き混ぜられるかのような臭いを放つ、そして口に含むと身体全体に染みる苦味をもった排泄物が溢れてくるなんて、こうしていると信じられないくらいだ。
ボクは唾液をたっぷりとまぶして、すぼんだ唇のようにも思えるアヌスを舌全体でもてあそぶ。かなこちゃんはお尻をぷるぷると震わせながら、吐息を鼻からぬけさせるかわいらしい鳴き声をこぼし、その音色にボクの気分はより一層盛り上がっていった。
ちゅくちゅぷくちゅくちゅちゅちぃっ
かなこちゃんの味を染みこませた唾液が、顎をつたって滴り落ちていく。ボクは自分の唾液で顔が濡れるのも気にならないほど、夢中になって彼女のアヌスを貪った。
ほどよく引き締まった肉の門。その感触をしっかりと味わいながら、舌のひらを何度もなんども上下させる。やがて門はヒクヒクと蠢き、ほんのわずかの隙間をそこにつくっていった。
ボクはその隙間に唾液を注ぎながら、隙間を広げようと舌の先をつきつける。
と、
ぷぴっ
明らかにボクが奏でたのではない音とともに、ふんわりとした茶色い香りがボクの鼻腔を刺激した。
「あっ……ゃ、ご、ごめんな」
ごめんなさい。そういおうとしたのだろう。だけどボクはそのセリフを最後までいわせることなく、
「きゃぅっ!!!」
香りを溢れさせた蕾へとムリやり舌先を捻じりこむことで、彼女に高い声を上げせていた。
無意識での行動。予想外に与えられた嬉しい香りに、ボクはつい我を忘れてしまったのだろう。その香りが溢れでてきた蕾の奥へと、自らを潜りこまそうとしてしまったのだ。
「ぃやっ! だめ、だめですぅっ。そんなにしたら、でちゃ……ぁンっ! ぁっ、ぁっ! で、でちゃいますぅ〜っ」
なにがでちゃうんだろう? 潜らせることに夢中のボクが、そう思うというよりは感じた瞬間。
ばぶゥッ!!! ぶっ、ぶびいぃッ!!! ぶっ、ぷぶぴぃいぃぃ〜っ
大きな音をともなった香ばしい熱風が、一瞬でボクの舌を押し返して顔中に浴びせられた。
風の熱は一瞬で去り、香りだけが漂う。思わずボクが身体ごと頭を下げると、かなこちゃんは目にも止まらないすばやさで身体を起こし、脚を横に投げ出してペタンと座る格好をとると、頭をふせてうなだれてしまった。
気まずい沈黙が部屋を支配する。
数瞬。十秒くらい? よくわからないけど、そのくらいの時間が過ぎ去り、
「でちゃいますって、いいましたよ……?」
かなこちゃんはいって、お尻をシーツに下ろしたまま180度回転して正面をむけると、すねているような顔をボクになげかけた。
初めて目にする、彼女の表情。
これはこれですごくかわいいんだけど、やっぱり罪悪感はある。
「う、うん。ごめんね」
かなこちゃんは表情を改めることなく、くっと唇を引き絞る。なんだか、いまにも泣き出してしまいそうな、胸を締めつけられる表情だ。
ボクはあわてて言葉をつづける。
「でも、その……すごく、いい匂いだった……よ?」
そんな、自分でも呆れるほどバカなセリフを。
どうしよう。かなこちゃんはきっと、すっごく恥ずかしかったんだ。いくら「ショコラ」の「お姫様」といっても、彼女はまだ幼いおんな子なんだから、というかおんな子だからこそ、恥ずかしいことだってあるだろう。
たぶん、あんなに大きなオナラを「ムリやり」させられてしまったことは、彼女にとってはとても恥ずかしくて苦痛なことだったんだ。
ボクは彼女のウンチ姿も、身体中を汚物でコーティングした姿もみたことがある。けど、「それ」と「これ」とは違うものなんだろう。
もっとなにか、ほかに告げることがあるだろう?
だけどボクは、なんの言葉もみつけることができなかった。ただ唇を震わせて、かなこちゃんをみつめるだけ。
そんなボクに呆れたのか、それとも誠意だけは伝わったのか、
「……もう」
かなこちゃんは表情をやわらかくすると、
「お口のまわり、べちょべちょですよ」
ボクの顔に顔をよせて、さっきまで自分のお尻の穴を貪っていた唾液に濡れた唇を、
ぺろっ
なめてくれた。
そして唾液を拭いとるように、唇だけでなく口の周り、ほっぺたや顎の辺りまでも、ぺろぺろとなめてくれた。
Bパート
クッションを背中にしき、軽く上半身を持ち上げるようにして仰向けになるボクの上に、ボクとは身体を反対にしたかなこちゃんが乗っている。
耳の奥にこびりついて離れない、かなこちゃんの大きなオナラの音。その音を脳内でリプレイしながら、ボクは目の前に置かれたかなこちゃんの肉厚の薄いカーテンを両手で左右に広げて、まだ未成熟な薄紅色の内部を露にした。
小さな膣口と、針を刺した穴みたいな尿道口を光が照らしだす。ボクはそれらの近くでわずかな膨らみをみせる皮に隠されたポッチに舌をのばし、舌先でチロチロと転がした。
「ぅ……ンっ!」
一点集中。ピンポイントでの攻め。
「ぁっ! ぅン、んぅ……っ」
敏感な部分への遠慮のない攻撃に、かなこちゃんは腰をくねらせながら声を漏らす。
いや、漏れているのは声だけではなくて、膣口から滲みでるようにして蜜も漏れだしてきてきた。
光をうけ、きらきらと輝きを放って零れる滴。ボクをその滴を受け止めるように、敏感な箇所への攻撃はそのままつづけながら、股間へと唇を密着させた。
「はっ、はぅっ! ぁっ、ぁっ、ぁっ……」
かわいらしくもあり、「味覚」をも感じてしまいそうな甘い音色。その音色と同じく、ボクの口の中に滲んでくる彼女の蜜は、かすかに甘い味がするように思えた。
と、攻められながらもかなこちゃんが、ボクのモノをお口に含んでくれる。
温かくやわらかな感触に包まれ、通常よりは膨らんではいたけど直立とはいかなかったそれが、すぐさま最高値にまで体積を増していった。
ぴちゃ……ちゅっ、ちゅくぴっ
ボクたちは、お互いの性器をなめることに集中する。水っぽい淫音だけが、部屋の中に奏でられる。多少ざらついた舌の感触がくりかえし亀頭の表を擦り、その快感に応えるようにしてボクもかなこちゃんのクリトリスをこねた。
ときおり、彼女のお口の動きがとまり、下半身全体がぴくっ、ぴくぴくっ……と震え、ボクはかなこちゃんの小刻みな痙攣を身体に感じつつ、滲みでてくる蜜をなめとっていく。
「ぁンっ!」
ペニスからお口を離し、竿をきゅっと握って声をあげるかなこちゃん。ボクも顔をずらして、潤んだ部分に鼻を押しつけながら、
「かなこちゃんのおまんこ、すごくヒクヒクしてるよ。お汁もビチャビチャ溢れて、おもらししてるみたいだよ。ほら、わかる?」
別段お汁はそれほどでもなかったけど、ボクはわざとそういうと鼻を埋めていた部分に手をむかわせて、ほんのりと開いた泉の奥へと指をさしいれた。
「ぁうぅっ! ゃっ、ゃあンっ! い、いれないで……っちゃ、いっちゃいますぅっ!!!」
第二間接まで秘肉に埋もれさせ、その中で間接を動かす。指の腹で膣壁を擦るようにして、ぬるりとした狭い世界を広げようとすると、かなこちゃんの股間はくちゅくちゅと泣いて多少粘り気のある涙を零した。
「聞こえる? いやらしい音だね。かなこちゃんのおまんこ、エッチなお汁がどんどん溢れてくるよ」
ボクはあまり、こういうセリフを口にするほうじゃない。だけどなぜだろう? かなこちゃんにたいしては、いやらしいセリフをいいたくなる。
「ここだけじゃ、たりない?」
いうとボクは、空いている手をお尻にむけ、底に咲く蕾へと指を伸ばした。
「ぃやぁっ! そ、そこはだめっ、だめですぅっ」
「どうして?」
「で、でちゃいますっ」
「また、オナラでちゃう?」
口にしおわってから、いわなければよかったと思った。
でも、
「ち、ちがっ、ぁっ、ぁっ、ぁぅうっ! うん、ち……たく、たくさん、たっ、ためて、あっ、あっ、あっ! でちゃ、でちゃいますからぁっ」
かなこちゃんは、気にする様子はなかった。だからボクは、ヴァギナを指で掻き混ぜ、アヌスを指でこねながら、
「いいじゃない。みたいな、かなこちゃんのウンチ」
「み、みてもらいたい、で、ですけど、ぁっ、ぁン……」
「みてほしいの?」
「は、はぃっ。みて、ぁっ、ぁっ、みてほしいですぅっ」
「かなこちゃんは、ウンチがブリブリでちゃうところを、ボクにみてほしいんだ?」
かなこちゃんはそれには答えずに、
ビクビクビクっ!
唐突に背中を反らせ、膣内に埋められたボクの指をギュッとしめつけると、おもらしとまではいかないけど、ボクの手がビチャビチャになるほどのお汁を溢れさせた。
どうやら、イッちゃったらしい。
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅうぅ〜っ
狭まった膣壁に指を締めつけられる。
「ハッ、はぁー、ハッ、はー」
ボクの股間に顔を埋め、熱い息をはくかなこちゃん。ボクは彼女のお尻から手を離し、締めつけがゆるくなったヴァギナから指を引き抜いた。
引き抜く瞬間。
びくんっ……!
かなこちゃんは腰を跳ねさせ、せき止められていた穴からお汁を滴らせた。
かなこちゃんの息が落ち着くのをまって、ボクは彼女の濡れた股間へと口をつける。激しくならないように気をつけながら、とろけそうになっているお肉に付着したものをなめとっていった。
「ごめん……なさい」
なににたいしての謝罪だろう。かなこちゃんは呟くようにしていうと、ふたたびペニスに口をつけ、チロチロとなめ始める。
刺激しあう……というよりは、さすりあう。ボクたちはしばらくの間、そのようななめあいをつづけた。
やがて、どちらからともなく口の動きが止まり、
「……うんち」
かなこちゃんが声を発する。
「ん?」
「うんち、ちゃんとみてほしい……です」
「うん。みるよ」
と、かなこちゃんがボクの上で身体を反転させ、
「お兄さんのためだけに、ためました。お兄さんにみてもらうために、お兄さんによころんでもらうために、ためたんです」
マジメな顔をしていった。
「お兄さんとの夜がきまってから、お兄さんのことを想って食事をとりました。ちゃんといいうんちになって、お兄さんに楽しんでもらおうねって、うんちに話しかけていたんですよ?」
ボクの目をまっすぐにみて、湿った唇から言葉を溢れさせるかなこちゃん。ボクは、彼女の「告白」をきいていることしかできなかった。
「お兄さん、あの夜……つばきちゃんといっしょにかわいがってくださった、あの夜。とってもやさしくしてくださいましたよね。かわいいよって、きもちいいよって、なんどもいってくださいました」
そうだった……かな? かなこちゃんにだけ、特別「やさしく」したという記憶はない。というか、結構ハードなことしちゃったように思うんだけど。
「わたし、ここで働くようになってから、あんなにやさしくしてもらえたの、はじめてでした。ですから、とてもうれしかったです。また、お兄さんにかわいがってもらいたいなって、ずっと……願ってました」
かなこちゃんは「はぁー」と息をつき、
「すみません。わたしの気持ちなんて、お兄さんには関係ないですよね。ですけどわたし、今夜のお仕事、本当に楽しみにしていたんですよ?」
いい終えると彼女は、意識してつくっただろう笑顔を浮かべた。
思いがけない、彼女の「告白」。それがウソだなんて、ボクには思えなかった。思いたくなかった……というのもあるだろうけど、ウソと決めて軽く流してしまえるほど、告白をつづけたかなこちゃんの「顔」と「言葉」は、いいかげんなものじゃなかったから。
ボクは、
「ありがと」
そして、
「ごめんね、ムリに……しちゃったね」
感謝と謝罪をつげる。
「そ、そんなことありません。わたしはただ」
かなこちゃんはそこで唇をとじ、顔をふせてしまった。
「ただ、なに?」
ききたかった。
つづきを。
「いえ、その……」
なんだか、いいにくそうなかなこちゃん。
でも、
「最初は、お兄さんのア、アレで……」
やっぱり、いいにくいのかな。言葉を止めてしまう。
だけど首を横にふり、顔をあげると、
「ううん、ちゃんと、いいますね。お兄さんのおちんちんで、イカせてほしかったな……って、そう思ったんです」
かなこちゃんは、ボクがプレイとは違う嬉しさでドキドキしちゃうようなことを口にした。
「だったら、いまからでも……する?」
ボクの言葉に、
「だ、だめです。わたし、まだ気持ちいいのがつづいてますから、いれてもらえただけで、またイっちゃいます」
彼女はあわてた様子で答える。
「どうして? またイッちゃ、ダメなの?」
「えっ……だ、だって、こんどは、お兄さんの番です。わたしばかり気持ちよくなるなんて、ずるいです」
よくわからない理屈だけど、かなこちゃんがそういうなら仕方ない。
「そう? だったら、ウンチ……みせてもらえる? それから、気持ちよくしてもらいたいな。かなこちゃんのウンチをつかって、ボクもイカせてほしい」
そうつげると、かなこちゃんは本当に嬉しそうな顔をして、
「はいっ! しっかり、みてくださいね。お兄さんのためだけにためたうんちです。お兄さんへの想いを、いっぱいこめたうんちですから」
ふたたび身体を180度回転させ、ボクの目の前にかわいらしいウンチ穴を露にした。
「かわいいよ、かなこちゃんのウンチ穴」
「うんち穴……だけですか?」
「え? あっ、そんなことないよ。全部、かなこちゃんは全部がかわいいよ」
「くすっ、くすくす。ごめんなさい。イヤな子ですね、わたし。ごめんなさい。でも、うれしいです。とってもうれしいです」
反り返ったペニスが、ボクの腹部とかなこちゃんの胸元でサンドイッチにされる。かなこちゃんはわずかに身体を前後させてペニスに刺激を与えながら、
「では、いきます。わたしの……かなこのうんちがブリブリでちゃうところを、ちゃんとみていてくださいね」
楽しそうな、弾んだ声でつげた。
というか、かなこちゃん。さっきのボクのセリフ、ちゃんときいてたんだ。なんだか、恥ずかしいな……。
気恥ずかしさに苛まれながらもボクは、小刻みに震え始めたかなこちゃんのお尻に視線を釘づけにする。
みちっ、むちみちぃっ
目の前のウンチ穴が奏でる音がとどき、ボクはそこが内側から盛り上がっていく様子を、一瞬だって見逃すものか……という気持ちで凝視した。
むちっ……むちみちみちちぃっ
ゆっくりと、
ボクのためだけに、
ボクへの想いがこめられているというウンチが、
ゆっくりと、
顔を覗かせて、
かすかな香りが漂い、
アヌスを円らに広げて、
その姿を光の下にさらしていく。
「み、みて……ぅン、く、ください」
「うん、みてるよ。かわいくておいしそうなウンチが、かなこちゃんのウンチ穴からでてきてるよ」
真っ白な、かなこちゃんのお尻。内側から捲れ上がった肛門の、鮮やかな紅色。肛門を捲り上げるしっかりとしたカタチのそれは、深い褐色をしていた。
すでに、かすかに……とはいえない、嗅覚を刺激する香ばしさ。
みちゅっ、むちいぃ〜っ
直径は何センチだろう。正直わからないけど、彼女の小さなウンチ穴から溢れるにしては、太く感じられる。かなこちゃんの脱糞をみせてもらうのはこれが二度目だけど、ボクは「生まれて初めておんなの子のウンチ姿をみている」ような気持ちで、ドキドキしながら彼女の「出産」をみまもった。
その長さ、十センチには満たないだろう。最初の硬い部分が、折れるようにしてボクの胸元へと落下する。しっかりとした重さと、かなこちゃんの体温を保ったままのそれ。
「ハぅッ……ぅっ、ぅくぅっ」
どうしたんだろう? 急に苦しそうな声を零すかなこちゃん。
「どうしたの? 痛いの?」
肛門があんなに捲れて広がっているんだから、痛みを感じているのかもしれない。だけどボクの心配を、彼女が否定する。
「ちっ、ちがい……ま、ます。お、おなかに、ちからをいれ、いれないと……ぅン、ンっ! うん、ちがぁ……うんちが、とびだしちゃいそう……なん、でっ、ですぅっ!」
そ、そうなんだ……。
だったら、とびださせちゃっていいんだけど。
でもかなこちゃんは、ゆっくりとした速度での脱糞をつづける。
と、
「せっ、せっかくお兄さんに、おにいさんにみてもらってぇっ、ぅンっ、アッ!」
口のほうに意識をさいたからだろうか、ウンチ穴がキュッとすぼみ、これまで溢れていた部分が落下して、ボクの胸元のそれと合体する。
ヒクヒクと震える、ウンチのカスが付着したアヌス。
「だ、だめですぅっ。ごめんなさい、もう……ゆっくりは、むっ、むりかも」
ボクは彼女の言葉を奪うようにして、
「いいよ、ありがと。もういいから。全部、かなこちゃんがボクのために貯めてくれたもの全部、ボクの上にぶちまけて」
つげた。
「いいん……ですか? わたしのうんち、全部……うけとめてくださいますか?」
「うん、受け止めさせて」
ひくっ、ひくひくっ
かわいく震えるウンチ穴。
「わ、わたし……ほんとに、もっ、もうっ!」
むりぃっ! と一瞬、彼女のお尻全体が膨らんだかのように感じた次の瞬間。
むちむりむりみちいぃっ! ブッ、ぶりっ、ぶりぶびぶっぶりびぶゅぶっ!!! ぶびぶびぶビビぃ〜っ ぶっ、ぶぅっ、ぶりぶりびブぅーッ! びぶっ、びぷっ、ぶちゃびゅちゅっ! ぶりゅびぷぅ〜っ、ぷすぅ〜、ぷっ、ぷぅ〜っ……ぶびいぃっ!!!
かなこちゃんはお腹の中のモノを、一気に解き放っていた。
最初はお腹の中でのカタチを保ったままの姿。次いで、少しの力を加えるだけでぬちゃっと崩れてしまいそうな軟いもの。そしてオナラと混ざるようにして、ドロドロとした半液状のものが噴出する。
それらはほんの数秒のできごとだっただろうけど、ボクの目にはスローモーションで取りこまれていた。
最初の硬い部分がボクの顔にむかって飛び出し、顎の辺りにぶつかって胸元へと落下する。溢れるそれは一本の糞縄となってボクの上でSの字を描き、その上に軟らかウンチが降り注いでいく。
ぶりびぶぶうぅっ!!! びちゅびぶぃーっ! 熱風とともに飛び散ったゲル状ウンチがボクの顔にかかり、それでもボクはまぶたを完全に閉じることなく、半開きとなったアヌスからドロドロと零れるこげ茶色に目を奪われていた。
むわっとした、熱気と臭気。彼女の熱い「想い」に、ボクは上半身、そして顔までもその「温度」で暖められる。
と、
「お、お兄さんっ!」
かなこちゃんがボクの顔面へとお尻を近づけ、
「おしっこぉっ、おしっこでちゃいますぅ〜っ!」
ボクはそれだけで、彼女がなにを望んでいるのかを察していた。
ウンチ穴から伝っただろう香ばしい汁に濡れた、かなこちゃんの股間。ボクがそこを口で塞ぐと、次の瞬間に彼女は、
じょぼじょぼじょぼじょぼぉ〜っ!!!
ボクの口を便器にして放尿していた。
軟らかなウンチが、みちゅむちゅという音とともに額辺りへと降り注いでくる。そしてすごい勢いで注がれる熱いおしっこを、ボクは無我夢中で飲みこんでいくしかなかった。
咽を鳴らして、かなこちゃんのおしっこを胃の中へと送りこむ。味なんてわからない。味わうひまなんてない。
全身を、連続してやむことのない、射精にも似た快感が駆け巡る。額につもった軟便が、顔のほうに垂れてくる。
「おにいっ……さん、おにいさぁ〜あんっ!」
かなこちゃんは、ボクの口元へと強く股間を押しつけ、勢いにまかせた放尿をつづけた。
飲むスピードよりも、注がれるスピードのほうがわずかに勝り、ボクの口とかなこちゃんの股間の隙間からおしっこが溢れていく。
それはボクの顔の下部分を濡らしながら滴り、ウンチとはまたちがった香りを室内へと広げていった。
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