ふたつめのお話−後編−

 

     Aパート

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

 おしっこを終えたかなこちゃんの股間が、ボクの顔面から遠ざかる。ボクは息を吐きながら、胸元から漂ってくる香りと口の中に広がるおしっこの味を感じていた。

 と、軟らかなウンチがへばりついて目を開けられない顔面に、ぬるっとした感触が降ってきた。かなこちゃんが小さな舌をボクの顔全体に這い回らせ、排泄物の汚れをお口でキレイにしてくれているんだ。

 しばらくの間、かなこちゃんの「お掃除」をたんのうする。ときおり、口移しで注がれるウンチを味わいながら。

 そして、何度目かのキスのあと。

「もう、いいですよ」

 ボクは彼女の言葉にまぶたを開き、視覚を再起動させた。

 ボクの胸には収まりきらず、ベッドにまで飛び散ったウンチ。ボクから降り、直立したペニスが鎮座する股の間へと移動したかなこちゃんのお腹から胸元にかけても、ぬにゅりとした感じの褐色で染まっている。

「いっぱい、溜めてくれたんだね」

 胸元に感じる、彼女の「想い」の重さと熱さ。

「……はい。がんばりました」

 かわいらしく答え、やわらかな笑みをつくるかなこちゃん。そのお顔のところどころが、ウンチ色で染まっている。

 ボクは「ありがとう」とつげ、かなこちゃんの頭をなでる。

「かなこちゃんの想い、ちゃんと伝わったよ」

 それは自然に溢れた言葉で、なにか「特別」な意味をもたせたわけじゃなかったけれど、

「え!? あっ……ぃゃ、は、はずかしい……です」

 かなこちゃんは頬といわず、顔中を紅色に染め、

「で、でも、わたしが勝手にお兄さんを好きになって……だ、だからっ! わたし、お兄さんにもわたしを好きになってほしいとか、お店のそとでも会ってもらえたり、そ、その……デ、デート、したり……とか、そんなこともしたいと思ったりしましたけどそれはわがままだってわかってますっ!」

 そのようなことを、まくしたてるようにしていった。

 予想もしなかった。というか、するはずのないようなことをいわれ、呆然となるボク。それが顔にでたのか、かなこちゃんはハッとした顔をして、

「ご、ごめんなさい。わたし、なにいってるんだろ。あははっ、へんなこといってごめんなさい。い、いまの、わすれてください。じょうだん……そう、じょうだんですから」

 彼女は慌てた様子で、ボクの胸に乗るまだホカホカなウンチを手にとると、それをボクの熱くそそり立つペニスにたっぷりと塗り、

「いただきます」

 大きく唇を広げて、汚した肉棒をお口へと迎えいれてくれた。

「んくっ……ぅンっ、ぅンっ、ぅちゅっ、くちゅぴ」

 ペニスに絡みつく、かなこちゃんの舌とウンチ。ボクはきっきの彼女の「告白」を、胸の奥に「重く」感じながらも、それを懸命に押し殺すかのように、ペニスに与えられる快感へと意識を集中させた。

 

 ちゅくっ、ちゅっ、んちゅっ……

 

 舌での、唇での摩擦が、痺れるような快感となって染みこんでくる。それだけでなく、彼女と触れ合う肌からの体温。長い髪が下半身にふれるくすぐったさや、吹きかかる息づかいまでも、それら全てが気持ちよくて、愛おしい。

 どうしよう……忘れなきゃ。

 かなこちゃんもいってたじゃないか。

「わすれてください」

 って。

 どうせボクたちは、このお店以外の場所では会えないんだ。

 『シーヴァ』は〈一般民〉との接触が制限されている。かなこちゃんは、ボクが『シーヴァ』であることをしらないんだろう。だから「お店のそとでも」……なんていったんだ。

 もしもボクが『シーヴァ』でなかったら、とてもじゃないけどこのお店にはこられない。そして、かなこちゃんと知り合うこともなかった。

 そしてもしも、ボクが中級以上の『シーヴァ』だったなら、かなこちゃんを「パートナー」に指名して、一生をともにすることもできるだろう。もちろん、彼女が「それ」を望んでくれれば……だけど。

 だけど、ボクの『シーヴァランク』は下級。〈一般民〉との接触は制限され、「パートナー」を指名する権利もない。

 やがてボクは、〈統一政府〉が決めた、ボクと同じ『下級シーヴァ』と「パートナー」になるんだろう。

 いや……ならないかもしれないけど。

 ずっと「ひとり」なのかもしれない。

 ま、それはそれで気楽なのかもしれないな。

 なんだか、さみしいけど……。

 要するに、ボクがかなこちゃんとお店のそとで会うのは、ほぼ不可能ってことだ。

 っと……んっ、気持ちいい。ボクは思考をやめて、かなこちゃんに意識をむける。せっかくの時間なんだ。楽しまなくちゃもったいないよな。

 ちゅぴくちゅと音をならし、おしゃぶりをしてくれているかなこちゃん。彼女のお口の中は温かくて、とろけたウンチとせわしく蠢く舌がペニスに絡んでくる。

 ボクは彼女のお顔を隠す髪をかき上げ、その表情を露にする。ウンチがべっちょりとついた唇で、ぱっくりとペニスをくわえているかなこちゃん。彼女は、上目づかいでチラっとボクをみると、目だけで「恥ずかしいです」とつげ、すぐに顔をふせてしまった。

 だけど、唇と舌の動きを激しくして、

 

 ちゅぱっ、ちゅっ、くちゅっ、くちゅくちゅちゅむっ、れるれろれろっ、むちゅっ、れろっ、んちゅちゅぴっ

 

 ペニス全体に広がる快感と、大きな音をボクにくれた。

 かわいいな。

 ホントに、かわいい。

 ボクはいまにも溢れそうになる欲求をガマンしながら、彼女の頭をなでる。

 小さなお口をめいっぱいにひろげて、懸命におしゃぶりをしてくれるかなこちゃん。ボクの欲求は限界に近づいている。というか、もうギリギリだ。

 だしたい……としか、考えられなくなってきた。

「か、かなこちゃん」

「ぅンちゅっ、ちゅっ……ちゅくっ」

 彼女はおしゃぶりをつづけたまま、視線だけをボクにむける。

 かわいいお顔。ボクは唐突に、

「この愛らしいお顔に、ボクの穢れた欲望汁をブチまけたい」

 と思った。

 いま、この瞬間にも溢れようとしている欲望の濁汁で、滑らかな皮膚に覆われた彼女の整ったお顔を侵略したい……と。

 この前、かなこちゃんとつばきちゃんも含めて遊んだときは、かなこちゃんとつばきちゃんのウンチやおしっこ、それに嘔吐物までも混ぜ合わせた汚物でお顔をパックしたりもしたけど、顔射はしていない。

 それに、なんだか今夜のプレイは、この前のときとは違う感じがしている。かなこちゃんとふたりきりだからかな? この前よりも、もっとかなこちゃんを「近く」に感じてしまう。

 この時間が、ずっとつづけばいいのに。

 このままずっと、彼女と一緒にいられればいいのに。

 そんな、「許されない」ことを思ってしまうほどに。

「お顔に、だしてもいい?」

 ボクは、なんともいえない感情を押し殺して、それだけを口にした。

 かなこちゃんはくわえたまま小さくうなずいて、まぶたを閉じて上半身を持ちあげる。自然と、空気に触れるペニス。ボクがその場で立ちあがると、胸元にのっていたウンチがベッドへと落下して小山をつくった。

 ボクはところどこに汚物が付着したペニスに手をそえ、先端で彼女のお顔中をなでまわしながら、軽く自分のモノをしごく。

 先端に感じる、彼女のお顔のやわらかさとなめらかさ。

 すぐに、でちゃいそうだ。

 だけど、本当に限界までガマンして、それからブチまけたい。

 ……といっても、もうガマンなんかムリだけど。

 ボクは握りを強くして、

「だ、だすよ」

 かすれた声でつげた。

 かなこちゃんは小さく頷いて、

「はい……ください」

 いうと、ペニスの先端にウンチが付着した唇でのキスをくれる。

 瞬間は、すぐに訪れた。

 

 びゅくびゅるッ!!! びゅるッ、びゅっ、びゅくびゅくびゅくッ!

 

 下半身全部が跳ねあげるような快感。ボクはその快感をできるだけ持続させようと、放出をつづけるペニスを強くしごいた。

 溢れる濁汁がかなこちゃんのお顔をべっちょりと汚し、ウンチの香りに青臭いザーメン臭が混ざる。

 ボクは彼女のお顔中にペニスを擦りつけながら、最後の一滴までをも絞り出すようにして腕を動かす。かなこちゃんはまぶたをぎゅっと閉じて、臭い汁をお顔全体で受け止めてくれた。

 

 びゅっ、びゅる……ぴくっ

 

 これが、最後の放出。ボクはそれを感じると、先端をかなこちゃんの唇に押しつける。かなこちゃんは先端をお口にふくんでくれ、ボクは「最初の最後」を彼女のお口へと垂れ流した。

「ぅんちゅっ、ちゅ……くちゅぅ、ちゅぴっ」

 裏側を重点的に、先端をなめてくれるかなこちゃん。お顔の濁汁が顎を伝い、糸をひいて薄い胸元へと垂れる。

 快感が急激に薄れ、かなこちゃんの舌の感触がくすぐったくなってきた。

 どろりとした膜に覆われた、かわいくも汚れたお顔。放出は思っていた以上の量で、彼女のお顔中をパックしている。

 青臭さが鼻にき、興奮とも不快感ともいえない妙な気持ちになる。ボクは、今夜最初にかいだかなこちゃんの自然な香りを思い出そうとした。

 でも、できなかった。

 自分から「こう」したいと思ったし、「これ」はとても気持ちがよくて満足感も覚えた。

 でも……。

「ごめんね。気持ち悪いよね」

 ボクはかなこちゃんのお口からペニスを引き抜くようにして彼女から身体を離すと、なにか拭くものを探して辺りをみまわす。

 と、ボクの脚に触れてくるかなこちゃん。

 彼女はザーメンでパックされたお顔をボクにむけて、

「そんなことないです。お兄さんのお汁、あたたかくて、きもちいいです」

 濁汁にまみれていてもはっきりとわかるほどの、かわいらしい笑顔をくれた。

 心臓がきゅーっと締めつけられるような感覚。とっても嬉しいときに、ボクはそうなる。

 とはいえ、このままってわけにはいかない。

 ボクは再度、ウエットティシュでもないかと辺りをみまわしてみるけど、それらしいものはみつからない。

「ちょっと、まっててね」

 ベッドを降りて、部屋を荒らす。が、みつからない。

「かなこちゃん、ティシュかなにか、ある?」

「あ、はい。ひよこさんのぬいぐるみ、ありませんか?」

 ひよこさんの……。

「あったよ」

 ボクは床に転がっていた、少し大きめの丸いひよこ形のぬいぐるみを手にとる。

「で、これが?」

「くちばしのところから、ウエットティシュがひきぬけるようになっていると思うんですけど」

 ん? いわれてみれば、くちばしのところからなにかでている。引っ張ってみると、ウエットティシュがでてきた。

 って、こんなの、わからないよ……。

 でも、みつかってよかった。

 ボクはひよこを手に、かなこちゃんの側にもどる。引き抜いたティシュで彼女のお顔を拭うと、それはすぐにザーメンでぬちょぬちょになった。

 もう一枚ひっこ抜き、ザーメンまみれのティシュをつつんで、床に落とす。その動作を数回繰り返すと、かなこちゃんのお顔をキレイにすることができた。

「もう、目をあけていいよ」

 ゆっくりとまぶたを開くかなこちゃん。キラキラと輝くふたつの瞳が、ボクをまっすぐにみつめる。再び心臓が締めつけられ、その息苦しさにボクは小さく深呼吸する必要があった。

「ありがとうございます」

 お礼をいわれることはない。汚したのはボクなんだから。

「あの……お兄さん?」

「なに?」

「きもち、よかったです。お兄さんのたくさんかけてもらえて、胸がきゅーってなるくらい、しあわせでした。それに、ふいてまでもらえるなんて……やっぱりお兄さんは、やさしくてすてきなひとです」

 ……この子はどうして、ボクが嬉しくなるようなことばかりいうんだろう。こんなにもボクを肯定してくれるんだろう。

「そ、そんなこと……ないよ」

「そんなことあります。お兄さんは、とってもすてきなひとです。わたし、本当にそう思っていますから」

 ボクの手をギュっと握って、真剣な顔をするかなこちゃん。

「……うん、ありがと」

 言葉が零れた。自分がステキだなんて思わないけど、かなこちゃんの想いに応えたかった。

「はいっ!」

 かなこちゃんは嬉しそうに微笑んで、

「もっと、きもちよくなってください。わたし、どんなことだってします。お兄さんがのぞんでくださること、どんなことだって、がんばりますから」

 そして少しためらうような仕草をみせたあと、ぶつかるようにしてボクの首に抱きついてきた。

 

     Bパート

 

 繋げた唇の間で、かなこちゃんのウンチを行き来させる。ボクたちは同じ苦味を味わいながら、互いの身体に触れ合った。

 やわらかく、しなやかな肢体。わずかな膨らみを蓄えた胸元。細くながい四肢。流れるような長い髪。

 手だけじゃなく、身体全体で彼女の「存在」を感じる。

「ぅンっ……ちゅくぅ」

 唾液に溶け、不純物をはっきりと感じさせるウンチ……というよりはウンチ汁をボクのほうへと戻し、まだ回復していないペニスへと手をのばすかなこちゃん。

 ボクはウンチ汁を飲みこんで、

「さっき、いっぱいだしすぎちゃったかな。まだ、おっきくならないかも」

 まだ余韻にひたっているっぽいムスコの状態を、彼女へとつげた。

「おクスリ、のまれますか?」

「どうしよう。もう少しまってみて、ダメだったら飲むね。でも、できれば今夜は、そういうのはなしで楽しみたいかな」

「どうして、ですか?」

「だって、ありのままのボクを、かなこちゃんにしってもらいたいから」

 ボクの言葉に彼女は目を丸くして、

「お兄さんって、わたしがうれしいって思うことばかりをくださいますね」

 いうとボクの胸を両手で押し、身体を離してしまった。

 そして一度ベッドから降り、部屋の床に置かれていた、カラフルなタオル地で表面を覆った50センチ四方ほどの箱を抱えて戻ってくると、箱の上をぱかっとはずして、その中身をシーツの上にばらまいた。

「おもちゃです。おきらい……ですか?」

 さまざまなオモチャ。もちろん「こども用」のではないそれらが、ボクとかなこちゃんの間で光に照らされる。

 あまり遊んだことはないけど、キライということはない。

 数種類の、ペニスを模したオモチャ。丸い先端にイボイボがついたものや、すごく大きくて、とてもじゃないけどかなこちゃんに入れようなんて気にはならないもの。こんなの入れたら、かなこちゃん壊れちゃうよ。

 小ぶりな、卵型のローター。大中小、三種類の浣腸器。

 透明なペニス型と円柱の筒がチューブで繋がったもの。筒をアナルに入れてウンチをすると、チューブを通ってペニス型の先端からウンチが飛び出す仕組みになっていて(筒は弁で塞がっているので、入れるだけじゃウンチは移動しない)、例えばだけど、ボクに筒部分、かなこちゃんのおまんこにペニス型を挿入したとして、ボクがウンチをすると、それが空気にふれることなくかなこちゃんの膣内や子宮に注がれる……といった感じのオモチャだ。

 これは一度、他の子たち……こえだちゃんとこのはちゃんっていう、双子の子たちとのプレイで使ったことがある。もちろん、おまんこに……なんてキケンな使いかたはしなかったけど、こえだちゃんのウンチをこのはちゃんのお尻の中に移動させて、移動させた自分のウンチを、こえだちゃんがこのはちゃんのお尻に直接お口をつけて食べるっていう、そんな遊びに使わせてもらった。

 これらの他にも、ボクには用途がわからないようなものがたくさん、ベッドに広げられている。

 その中からボクは、直系3センチほどの白い球が連なって棒になった、用途がわかっているオモチャを手にする。もちろんこれは、お尻の中にいれて遊ぶものだ。

 ボクがオモチャを手にとると、すぐにかなこちゃんがローションが入った容器をもって、その中身をボクが手にするオモチャへと注いできた。

 ぬるりとてかり、光の反射度合いを増すオモチャ。ボクは、ホントはなんとなくもってみただけのそれに使う準備をされ、このまま戻すっていうわけにはいかなくなる。

「お兄さんのおもうままに、かわいがってください」

 かなこちゃんはボクの頬にキスをすると、お尻をむけて立てひざになり、

「ど、どうぞ……」

 自分でお尻の谷間を広げて、広げなくてもしっかりと姿をさらしていたアヌスをさらに露にした。

 やわらかなウンチがへばりついたお尻の谷間。ウンチをひりだした穴にも、それは付着している。

 ボクは手にするオモチャを、その穴へと近づけていく。オモチャの最初の球がアヌスへと密着して、ボクの手に彼女の肉体がもつ抵抗をつたえてきた。

 ボクはオモチャをもっていないほうの手でかなこちゃんの腰を固定して、

「イヤだったり、痛かったりしたら、ちゃんといってね」

 つげた。

「そんな……イヤだなんて、そんなことないです。お兄さんにかわいがってもらいたくて、わたし……すごくドキドキしてます」

 なめらかなラインを描き、反り返る背中。かなこちゃんは自分からお尻を突きだし、オモチャを埋めようとしてくる。オモチャからつたわる感触を確かめながら、ボクは最初の球を彼女の体内へと埋めこんだ。

 

 むっ……ぬぅ

 

 最初が入ってしまうと、それ以降は自らが飲みこまれていくように、オモチャは彼女の中へと進んでいく。

 ボクは手元にあるオモチャのスイッチをオンにして、連なった球を小刻みに振動させた。直腸内での異物の振動。かなこちゃんは振動にあわせるように、「ぁっ、あっ、ぁっ」と声を溢れさせ、ほっそりとした肩を震わせる。

 ボクは体内での行き止まりを感じるまでオモチャを進入させ、そして球ひとつひとつを確認しながら、順番に引き戻していく。一度埋められたオモチャには、彼女の体内に残っていた汚物がこびりついて、白かった球が茶色とのまだらになっていた。

 

 ぬくぅ……ぬくっ、ぬくっ、うぬぅ〜

 

 埋めては、

 

 にぷっ、ぬにぃっ、ぬにぃっ、ぬぷぷっ

 

 引き抜く。

 ウンチをかきだすかのように、オモチャを埋めては出し、出しては埋めるを繰り返すボク。

 擬似的な排泄を何度も強要され、徐々にかなこちゃんの息は荒くなり、やがては隠しようのない喘ぎが室内に響くようになっていった。

「おっ、にぃ……さぁっ! ぁうっ! ぁン、ぁン、きゃぅンッ」

 かなこちゃんの股間からお汁がにじみ、それは滴となって彼女の内股をつたっていく。

「かわいいよ、かなこちゃん。すっごくかわいい」

 汗に輝く背中。薄いお尻がビクビクと波打つ。長い髪が汗で身体に張りつき、乱れる。ボクは繰り返し「かわいいよ」とつげ、かなこちゃんのひざが震え、体勢を保つのがむつかしくなってきたようだと感じると、アナルへとオモチャを深く刺しこんだまま彼女を仰向けにひっくり返して、内側から滴を溢れさせる肌のワレメへと口をつけた。

 細い腰に両手を置き、少しお尻が浮くようにして持ち上げる。アナルで振動するオモチャが、これ以上奥へと刺さらないようにするために。

 口の中に溢れる、かなこちゃんの果汁。それは微妙なぬめりを感じさせながらも、味という意味ではほとんどないといってよかった。

 やわらかなお肉と果汁を、たっぷりと堪能する。オモチャの振動が、わずかに股間にまでつたわってきている。湿り気が生まれる膣内へと舌を挿入すると、その振動はもっとはっきりとしたものになり、ボクへと染みこんできた。

 ボクはワレメにそって、かなこちゃんの秘密のお口をなめ上げる。ぷちっとした膨らみを舌先で押しながら転がすと、

「きゃうぅッ!」

 彼女はおもらしのような果汁をボクの口へと注いだ。ボクは果汁を搾るように、クリトリスへの攻めをつづける。

 

 ビクッ! ビクビクビクンッ

 

 大量の果汁を溢れさせながら、お尻のオモチャにも負けない振動で腰を跳ねさせるかなこちゃん。

 と、

「ハァ、ハッ、ごっ、ごめんな……さい」

 頭の上から届く、かなこちゃんの苦しげな声。

 ボクは股間から顔を上げ、彼女の身体を横向きにさせると、

「どうしたの? 苦しい?」

「は……はぃ」

 彼女のお顔は涙でベチョベチョになり、鼻水までもが零れていた。

 どうやら、攻めすぎたらしい。

 

 ブッ、ブブブブブッ

 

 アナルに刺さったオモチャのスイッチを切り、

「ごめんね」

 かなこちゃんの頭をなでる。彼女は「ハァーっ、ハァーっ」と荒い息を吐き、それでも笑みらしき表情を浮かべると、

「わ、わたしこそ、ハァ、ハァ、ごっ、ごめん……なさい。きもち、きもちよすぎて、ハァ、ハァーっ、ずっと、イッちゃって……とまりませんでした」

 ずっと、イッちゃってたって……。

「いつから、イッちゃってたの?」

「さ、最初……おしりにおもちゃをいただいたときから、ハッ、はぁ、はぁ、かるくですけど、イっ、イキつづけて……ました」

 そ、そんな最初から?

「そ、それからお兄さんに、あそこ……あ、あの、おまんこをなめていただいたら、も、もう……」

 かなこちゃんは髪で顔を隠すようして、手で顔をこする。

「はずかしい……鼻水、でちゃってました」

 照れたような顔で、おどけていうかなこちゃん。

「気にすることないよ、かわいかったし」

「わ、わすれてください。かわいいっていってもらえるのはうれしいですけど、鼻水なんて……きたないです」

 それには答えず、ボクはかなこちゃんのお尻から突きでている、オモチャの柄部分へと手を伸ばす。

 それだけで、

「きゅンっ……!」

 かなこちゃんは妙な声をあげ、お尻の穴をギュっと締めつけた。ボクはオモチャ越しにそれを察し、すぐに手を離す。

「あっ、まだ、その、おしりがきもちよくしびれていて、もうすこし……このままでいいですか?」

「うん、ごめんね」

 ボクはいったんオモチャをそのままにして、かなこちゃんの頭をなでるのをつづけることにした。彼女は気持ちよさそうな顔をして、

「お兄さんにやさしくしていただけて、わたし……しあわせです」

 いった。

 ボクは気恥ずかしくなり、なんて答えたらいいのかわからず、

「これは、なに?」

 みなれない、半球のイボイボがついた細い棒を手にとって、彼女にしめす。

 それにしても、なんだろう? これ。バイブにしては細すぎるし、材質はゴム……なのかな? 結構やわらかい。

「それは、おしっこのお穴をきもちよくするおもちゃです」

 ボクの問いに、彼女が答えてくれる。

 おしっこのお穴? 尿道のこと?

 尿道を刺激するおもちゃ。そんなもの、ボクは想像もしたことがなかった。

「えっと……かなこちゃんに、これつかってもいいの?」

「はい。すこしくらいなら……ですけど。あっ、でも……あまり、はげしくしないでいただけるとうれしいです」

 激しくって……。そんなことするつもりないけど。

 かなこちゃんはボクの棒をもつ手をとり、「おしっこのお穴を気持ちよくするオモチャ」を口にふくむと、ちゅくちゅくとしゃぶって唾液をまぶし、

「どうぞ」

 仰向けになり下半身を持ち上げるようにして大きく股を広げ、閉じたスリットを両手で開いて、多少充血して色が濃くなったヴァギナを露にした。

 ボクは持ち上がった彼女のお尻辺りへと、ひざをおって横に投げ出した脚をしのばせる。かなこちゃんはボクの脚にお尻をおろして、

「おしっこのお穴、わかりますか?」

「うん、わかるよ」

 それよりも、ボクの太ももにあたっている、かなこちゃんのお尻に埋まったオモチャのほうが気になる。

「お尻のオモチャ、痛くない?」

「あ、はい。へいきです」

「抜いたほうがいい?」

「えっと……このままで、おねがいします」

 彼女の意思を尊重し、お尻のオモチャのことは忘れることにして、ボクはゆっくりと、棒をかなこちゃんのおしっこの穴へと埋めていく。

 

 にゅっ、ぅにいぃっ

 

 棒を通してかなこちゃんの尿道の感触が伝わってきて、なんだかドキドキする。

「ぅン……んっ」

 眉間にシワ……はよってないけど、眉をへの字にするかなこちゃん。

 すでに棒は、確実に5センチ以上、彼女の尿道に入っている。

「大丈夫? かなこちゃん」

「あ、はい。すこしいたいですけど、きもち……いいです」

「え? 痛いの?」

 その言葉に思わずボクは、慌てて棒を引き抜いてしまった。

 と、

「ひぎゅぅっ!」

 同時にかなこちゃんは、

 

 ぷっしゅうぅっ

 

 さほどの量ではないけど、おしっこを噴射していた。

 温かな彼女のおしっこが、ボクのお腹辺りにぶつかる。

「ひ、ひどいですぅ……そんなにはげしくされると、おしっこのお穴こわれちゃいますよぉ〜」

 相当痛かったんだろう。かなこちゃんは涙目になっている。

「ご、ごめんね。ホント、ごめんね」

 痛みを与えたくなかったからだったのに、余計に痛くさせてしまった。

「もう、これはしないね」

 ボクは彼女に痛みを与えてしまったオモチャを投げ捨て、かなこちゃんを抱き上げるようにしてひざに乗せると、その動きで滴となって零れた涙のあとにキスを送った。

 かなこちゃんは、

「ぅうんっ」

 くすぐったそうな声で鳴き、ボクの唇を求めてきた。

 ついばむようなキスと深いキスを、交互に繰り返す。五分ほど、いや、もう少し長いかな? ボクたちはキスに没頭した。

 と、ボクの舌を吸っていたかなこちゃんが、唐突に吸うのをやめて、

「あの……お兄さん?」

「ん? なに」

「お兄さんの、おっきくなってませんか?」

 いわれてみれば、いつの間にかボクのは回復して、ちょうどペニスが彼女の股間の支えになっているような状態だった。

 どうして気がつかなかったんだろう。意識してみれば、硬い肉棒がやわらなか肉を圧迫しているのがはっきりと感じられるのに。

「ほしい……です」

 かなこちゃんはボクの唇に軽くキスをすると、

「お兄さんのおちんちん、ほしいです」

「うん。ボクも、かなこちゃんがほしい」

「どこ……ですか? わたしは、あの」

「わかってるよ。かなこちゃんのおまんこに、オチンチンをいれたい」

 かなこちゃんは安心したような顔をして、

「わたしが、上になりますね」

 寝転がるよう指示するように、両手でボクの胸元を押す。

 ボクがされるがまま仰向けになると、かなこちゃんは直立したペニスをまたぐようなカタチになって、熱い肉棒へと手をそえた。

 ゆっくりと腰をおろし、ペニスの先端にやわらかなお肉を密着させる。かなこちゃんの部分は準備が整っていたんだろう、それだけでボクの先端は、彼女のお汁でぬっちょりと湿らされた。

「ぅん……んっ」

 角度を調節しながら、腰を落としていくかなこちゃん。吸いつくような感触がペニスを先端から覆っていき、やがてボクは先端の全てが彼女に埋まったのを感じた。

 キツクはない。でも、圧迫されているのはわかる。かなこちゃんはボクのモノで狭い通路を押し広げるように、クニクニと腰を動かす。ゆっくりと、でも確実に、ボクは彼女の奥へと迎えられていく。

 奥への侵入が遅れるペニスの皮が、ひきつったような刺激を与えてくる。だけどそんなものは、かなこちゃんの膣壁がくれる締めつけと痺れにも似た感触、そして「ぅっ……ン、ぅンっ」という、彼女の鼻を鳴らすような甘い音色に紛らわされて気にならない。

 だけど、

「そういえば、お尻のって」

 ボクは、かなこちゃんのお尻にオモチャが刺さったままなのを思い出していった。

 かなこちゃんは腰の動きをとめ、

「へいきです」

「そう?」

「あっ、でも、お兄さんがおイヤでしたら……」

「イヤってことはないけど、かなこちゃんが苦しくないかなって」

「わたしは、あったほうがいいくらいです」

「そうなの?」

「そのほうが、よくしまるそうですから」

 よく締まるって……ここのことだろうな。ボクは軽く腰を突き上げて、お尻のオモチャに関係なくよく締まっているだろう肉穴の感触を確かめる。「ぁンっ!」……かわいい声をあげるかなこちゃん。

「かなこちゃんがいいっていうなら、ボクはかまわないよ」

「はい。ありがとうございます」

 かなこちゃんは微笑んで、腰の動きを再開させた。

 ペニスを包む感触が、そこだけではなく下腹部全体に広がっていく。もう、どれだけを飲みこんでもらったのかわからなくなってきた。

 彼女の腰元に両手をそえて、ボクも腰を動かす。

 

 ぬちっ、にちゅっ

 

 性器同士が奏でる湿った摩擦音が耳に届き、

 

 ぐにゅぅっ

 

 かなこちゃんの腰が落ちて、これまで以上に深い部分までボクを迎えてくれたのがわかった。

 先端に感じる行き止まり。この先は、ペニスを迎える場所ではない。

「はっ……はいり、ました」

「うん、わかるよ。ここが、かなこちゃんの一番奥だよね」

 ボクは彼女の子宮を押すように、腰を持ち上げる。かなこちゃんは唇をきゅっと引き締め、なにかを堪えるような顔をして、

「ここにも、ほしい……です。さきほど顔にくださったものを、ここにもください」

 いうと彼女は、自分で、お尻に埋めたオモチャのスイッチを入れた。

 

 ブッ、ブルブブッブルブブッ

 

 ヴァギナとアナル。壁一枚を隔てた穴同士に、オモチャの振動が響く。ヴァギナに埋まるボクにも、その振動は届いてきた。

「きっ、きもち、いい……ですか?」

「う、うん。すごく気持ちいいよ」

 キュッ、キュウゥ〜っ! すぼまる膣壁がペニスを締めつける。同時に、アナルからの振動が染み渡ってくる。自然とボクの腰は跳ね、その動きに合わせるようにしてかなこちゃんの身体が揺れ、髪が空を舞う。

「かなこちゃんは? 気持ちいい?」

「はっ、はいぃ……ぅん、んっ、いい……ですぅ」

 かなこちゃんが前のめりになって、ボクの胸へと身体をあずける。

「どっちのほうがいい? お尻? おまんこ?」

「そ、そんなの、きかなくて……てもっ、ぁンっ! あっ、おまっ、おまっ、おまんこですぅっ!」

 体温、息づかい、重み。

 汗の匂い、湿り気、締めつけ。

「おにいさんのがぁっ、おにいさんのおちんちんが、いちばんきもちいいですぅ〜〜〜っ!!!」

 かなこちゃんは叫んで、激しく腰を振った。

 気持ちいいらしいおまんこからお汁が溢れ、ボクの股間までもをビッチョリと濡らす。

「おにいさあぁんっ! ァッ、ァンっ、ンっ、ぅうンっ! おにぃっ、おにいさあぁンッ!」

 かなこちゃんって、こんなに激しい子だったんだ。

 この前のときは、おとなしくて素直な子……って印象だったけど、こんな一面もあったなんて。

 いや、それとも、これが「本当」のかなこちゃんなのかな。

「かなこちゃん」

「はっ、はいぃ?」

 ボクは彼女を抱きしめ、

「かわいい。すごくかわいくて、すてきで、とっても気持ちいいよ」

「ゃぁ……そ、そんなっ、きゃうぅンっ!」

 たぶん、ボクの言葉を否定するようなことが返ってくるんだろう。そう思いボクは、彼女の言葉を奪うようにして腰を突き上げた。

「ホント、はぁ、はぁ、ホントだよ。かなこ、かなこちゃんは、はぁ、ハッ、か、かわいいよ」

 激しく腰を振り、

「気持ちいい、かなこちゃんのおまんこ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、すごく、すごく気持ちいいよ」

 言葉通りの快感を身体全体にいきわたらせる。

「ァッ! ァンっ、おにいっ、ァンっ! おにいさあぁんッ!」

 ボクの腕の中で、かなこちゃんがブルッと震える。

「ぁンッ! ゃ、ゃだぁッ、イッちゃうっ、イッちゃうぅッ! おにぃ、さっ、さんっ! わたし、イッ、イッちゃうぅっ、ゃっ、やだぁっ! おにいっ、おにいさんと、おにいさんといっしょにイキたいぃっ」

 ボクだって、かなこちゃんと一緒にイキたい。ボクは両腕を彼女の腰元に戻し、一番刺激の強い角度で腰を振って一気に絶頂を目指す。

「す、すぐイクから。かなこちゃん、一緒に、一緒にイこうッ」

 かなこちゃんはボクの胸に顔を押しつけ、すすり泣くような声をあげる。

 

 ギュっ、ギュっ、ギュウゥ〜ッ!

 

 ペニスが強く締めつけられる。その締めつけに導かれるように、

 

 ビュクッ! びゅっ、びゅくンッ!

 

 ボクはかなこちゃんの子宮へと、ありったけの「想い」を注いだ。

 

     ☆

 

「いっしょに、イけました……よね?」

 ボクの腕を枕にして、すぐ隣りで横になるかなこちゃんが、うれしそうなお顔でボクをみつめる。

「うん、一緒にイけたね」

 かなこちゃんはボクにお顔をよせると、チュっ……ほっぺたにキスして、

「つぎは、おまんこにうんちをいれてしませんか?」

「そうだね。でも……」

「はい。お兄さんのおちんちんがはやくゲンキになるように、わたしがんばります」

 かなこちゃんは身体を起こし、中腰でボクの顔をまたぐと、

「とりあえず、その……これ、ぬいていただいてよろしいですか?」

 まだ、彼女のアナルでブルブルと振動しているオモチャをボクへとむけた。

 今夜は、まだまだ始まったばかり。ボクはオモチャに腕を伸ばし、その腕を横に投げ出せば届きそうな場所で小山になっているかなこちゃんのウンチを眺めながら、ウンチのおまんこもいいけど、その前にウンチ穴も楽しみたいな……なんて、そんなことを考えていた。



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