みっつめのお話−前編−

 

     Aパート

 

 今夜ボクは、ほぼ二ヶ月ぶりとなる「ショコラ」にきている。

 ホントだったら、かなこちゃんと遊んだ二週間後には来店できる予定だったんだけど、〈統一政府〉からの急なお仕事がはいって、三日前まで拘束されていたんだ。

 ボクは下級とはいえ『シーヴァ』だから、〈統一政府〉の要請には逆らえない。で、この二ヶ月ほど、七歳にして最上級の『シーヴァ』である月嶋あい(つきしま あい)博士の開発チームで、研究三昧の日々を過ごしていた。

 たいへんな仕事だったけど、そのぶん結構な額の臨時収入があったから、それはそれでいいんだけどね。

 ボクは更衣室で着ているものを脱いで、プレイルームのドアを開ける。今夜ボクが選んだのは、床も壁も天井も真っ白なお部屋。汚物の色が映えるこの白い部屋は、ボクのお気にいりだ。

 部屋にはいると、三人の少女が、全裸姿でボクをまってくれていた。

 今夜ボクのお相手をしてくれるのは、蟲すきっ娘のまゆらちゃんと、「なんでもおっけー」なかれんちゃんとなつめちゃん。

 まゆらちゃんは小柄な子で、身長は135cmくらいだと思う。この前のときもそうだったけど、腰にとどきそうな長さの髪をツインテールにして、結び目にリボンを飾っている。お胸は膨らみ始めたばかりといった感じで、淡いもりあがりがみてとれる。

 かれんちゃんは髪を肩の上辺りで水平に切りそろえた髪型で、大きな瞳が印象的な子だ。身長は140cmくらいで、お胸はぺったんこ。平常時だと陥没している乳首がかわいい。

 なつめちゃんは、肩にかかるほどの髪を左右で編んでいる髪型で、おとなしくてひかえめな雰囲気の子だ。身長がかれんちゃんと同じくらいで、140cmそこそこだと思う。

 まゆらちゃんとかれんちゃんとは、以前にも遊んだことがあるけど、なつめちゃんとは今夜が「はじめまして」になる。

 本当をいうと、ボクは今夜もかなこちゃんと遊びたかったんだけど、彼女は「体調不良」でしばらくお休みなんだそうだ。

 なんだか心配だな。でも、ボクにはどうしようもないことだ。

 少しだけかなこちゃんへと意識をもっていかれたボクに、

「おにーちゃん。ムシさんいっぱいだね? まゆらがムシさんすきなの、おぼえててくれたの?」

 まゆらちゃんがかけよってきて、身体をおしつけるようにして腕に抱きついてきた。

「うん、おぼえてるよ。これだけあれば、まゆらちゃんもたっぷり楽しめるでしょ?」

 ボクの言葉に、

「えへへ、うれしーな。ありがとっ、おにーちゃん」

 まゆらちゃんがにっこり笑顔をくれる。

 今夜は、排泄物はもちろんだけど、蟲もつかって楽しむつもりだから、それなりの量の蟲も用意してもらった。

 ゴキブリ三百匹。ミミズ二百匹。糸ミミズ1kg。ウジムシ1kg。その他、バッタや芋虫、カエル、オタマジャクシ、フナムシといった、毒のない蟲の詰め合わせが2kg。

 用意してもらった蟲たちは、それぞれの種類でわけられた透明な箱の中で蠢いていて、それらが這いずるカサカサという音が、うるさいほど部屋に響いている。

「まゆら、ムシさんい〜っぱい! たべちゃうね」

「うん、いっぱい食べてね」

 ホントにうれしそうな顔をするまゆらちゃん。こんなに喜んでもらえると、ボクもすごくうれしい。

「かれんちゃんとなつめちゃんは、蟲さんは大丈夫だよね?」

 この子たちは「なんでもおっけー」な子たちだから、蟲プレイもこなしてくれるはずだ。というより、「まゆらちゃんと蟲が大丈夫な子をふたり」……って予約をいれたから、大丈夫じゃないと困るけど。

「うん。だいじょーぶだよ、おにいちゃん」

 と、かれんちゃん。

 でも、

「はい。大丈夫……だと思います」

 なつめちゃんは、ちょっと不安そうな感じの答えだった。

「もしかしてなつめちゃん、蟲ダメなの?」

「い、いいえ、そのようなことはありませんけど……あっ、あの、大丈夫です。すみません」

 なんだか、はっきりしない答え。一応は大丈夫なんだけど、ニガテなのかもしれないな。

 うーん、今夜は蟲を中心にして楽しもうと思ってたけど、しかたないかな。なつめちゃんには、あまりムリなことさせないようにしないと。この子、お客さんのいうことなら、「ムリしてでも」きいちゃいそうな雰囲気の子だし。

 ボクはなつめちゃんの頭をなでると、

「そう? でも、ムリしなくていいからね」

 いっておいた。

「あっ、はい」

 なつめちゃんが返事をすると同時に、

「おにーちゃん。はやくしよ〜よぉ〜っ」

 まゆらちゃんがボクの腕をひっぱる。

「うん、しよっか?」

 まゆらちゃんはにっこりと笑ってボクの腕からはなれると、ゴキブリが蠢く箱にかけよって、

「ゴッキっちゃん、ゴッキっちゃん」

 箱の天井に腕がはいるように開けられた穴のフタを外し、ゴキブリの箱に腕をつっこんだ。

 愛らしい少女がゴキブリの蠢く箱に腕をいれ、細い腕をはうゴキブリの感触に、「くすぐったいよぉ〜」と楽しそうにはしゃいでいる。

 その光景を目にするだけで、ボクは後ろめたいような、でもゾクゾクするような「気持ちよさ」に浸ることができた。

 ゴキブリを一匹つかんで、箱から腕をだすまゆらちゃん。そして、まゆらちゃんがゴキブリ箱を掻き混ぜている間に箱に近づいたかれんちゃんが、ゴキブリが溢れないように天井の穴にフタをする。

 まゆらちゃんは取り出したゴキブリの下半身だけをお口にいれ、唇ではさむようしてくわえた。上半身だけのゴキブリが、忙しげに触覚や脚をばたつかせて彼女の束縛から逃れようとしているけど、とてもそれはかないそうにない。

「んーっ」

 唇……というよりは、お口にくわえたゴキブリを、かれんちゃんへとつきだすまゆらちゃん。かれんちゃんはそれに顔をよせ、

 

 ぱくっ!

 

 まゆらちゃんにキスするみたいな格好で、ゴキブリの上半身をお口にいれた。

 

 ちゅっ……くちゅっ、ちゅぴちゅく

 

 唇を密着させるふたりのお口の中から、ゴキブリをおしゃぶりしているであろう音が響いてくる。ふたりのお口の中では、ゴキブリが脚や触覚をばたつかせているんだろう。

 と、

 

 ぱきっ

 

 まゆらちゃんがお口の中で乾いた感じの音を奏でさせ、身体ごと頭をひいてかれんちゃんとのキスを終える。まゆらちゃんと重なっていたかれんちゃんの唇から、とろ……っと、なんだか紫色っぽい汁(きっと、ゴキブリの血液かなにか)がつたい落ち、ぺったんこの胸元をその色でそめた。

 キスを終えたふたりは、モグモグとお口を動かして、仲良く半分こした(と思う)ゴキブリを噛み砕いていく。

 ボクのその音を聞きながら、

「なつめちゃん、ミミズは食べられる……よね?」

 蟲喰いの初歩(だと、まゆらちゃんがいっていた)らしい、ミミズ喰いができるかどうかを、なつめちゃんにたしかめた。

「はい。いただきます」

 なんだか、ホっとしたような顔つきで答えるなつめちゃん。ボクも、彼女と同じような顔をしていたと思う。

 ボクは、箱の中でウネウネと蠢く糸ミミズをひとつかみ取りだすと、

「はい、なつめちゃん。あーんして」

 いわれた通りに、「あーん」と声にだして唇を広げるなつめちゃんのお口の中へと、手にした糸ミミズを全部注いだ。

 ぬるりとした感触を手の中に残し、彼女のお口へと落ちていくミミズたち。小さなお口の中でたくさんの細長い蟲たちが蠢き、そこはまるで、ミミズの巣のような様子になっていた。

 でも、突然あてがわれた巣がお気に召さなかったのか、数匹がお口から溢れ落ちそうになる。

「……っ! ンっ」

 なつめちゃんは、それを手で受け止めるとお口の中へ戻すと、ほっぺたを膨らませて唇をとじた。

 そして、

 

 くちゅっ……ぬちゃっにゅちぃ、ちゅっぐちゅぅっ

 

 ボクに顔をむけて、ヌチュニチと音をたてながら、お口の中でミミズをミンチにしていった。

 下品にも思えるほど、音をたてて咀嚼するなつめちゃん。もしかしてボクが楽しめるように、わざと音をたててくれてるのかな?

 ボクが「いい子いい子」するようにして頭をなでると、なつめちゃんは目を細めて、照れるような顔をしてはにかんだ。

 ミミズを噛み潰し、少しづつ飲みこんでいくなつめちゃん。その間にもまゆらちゃんは、いろいろな蟲を食べつづけているようだ。かれんちゃんはあまり食がすすんでいないようだけど、「おにいちゃん、みてぇ」と、未成熟な性器にカエルをつめたりして遊んでくれている。

 やがて、こくんっ……そのひと飲みを最後に、大きくお口を広げるなつめちゃん。彼女のお口の中には、ミミズらしきものは影もなかった。

「全部食べてくれたの? ありがと」

 ボクがお礼をいうと、彼女は小さな声で「……はい」と答え、「ミミズさんでしたら、もっとたべられます」とつづけてくれた。

 ミミズさんでしたら? ということは、食べられない蟲もいるってことだよな。ボクが考えていると、さっきのまゆらちゃんと同じようにしてゴキブリをくわえたかれんちゃんが、ミミズを飲みこんだばかりのなつめちゃんへと顔をよせる。

「ん〜」

 なつめちゃんの口元へと、ゴキブリを近づけるかれんちゃん。でも、蠢く触覚が唇にふれるかふれないかの位置で、なつめちゃんは表情を凍らせて固まってしまった。

 あぁ、そっか。なつめちゃん、ゴキブリがニガテなんだな。たしかにボクだって、進んでさわりたいとは思わないし、まして口にいれるなんてできない。

 でもいまのボクは、その自分にできないことを、幼いおんなの子たちにさせて楽しんでいる。もちろん彼女たちはこれが「お仕事」で、ボクはお客さんなわけだから、それがどうってわけじゃないんだろうけど。

 それに、いま、ボクが自己嫌悪に陥ってプレイをやめちゃったりするのは、彼女たちに対しても失礼なことだと思う。ボクにここに楽しみにきているんだし、彼女たちはボクを楽しませようと、カンバってくれているんだから。

 といっても、イヤがる子にムリじいするのはボクの趣味じゃない。

「イヤなら、ムリしなくていいんだよ?」

 ボクがそう口にしようとした瞬間。

「ご、ごめんなさい。なつめは、ゴキブリさんはじめてなんです……だ、だから」

 なつめちゃんが、ちょっと困ったような顔をボクにむけてきた。

「いいんだよ。イヤだったら、ムリすることないから」

 ボクの言葉になつめちゃんは首を横にふり、

「だ、大丈夫……だと、思います」

 いうと、ひとつ大きく深呼吸をして、ゴキブリをくわえるかれんちゃんにキス……しなかった。

 いや、できなかったんだろう。その気持ちは、ボクにだってわかる。ゴキブリって、ただの蟲以上の存在感があるもんな。

 それでもなつめちゃんは、動かない身体をなんとか動かそうとしている様子で、小刻みに震える唇をゴキブリへとむかわせようとガンバってくれている。

 と、まゆらちゃんがなつめちゃんの隣りにしゃがみ、

「なつめちゃん。ゴキちゃん、すっごくおいしーよ?」

 手にしていたゴキブリを口にいれると、くちゃくちゃぱきぱきと噛み潰していった。

 まゆらちゃんのお口の中で粉砕されていくゴキブリ。彼女のお口の中には、その味や食感が広がっていることだろう。その様子を想像するボクのアソコに、急速に血が集まっていく。

 ゴキブリを噛み潰して粉砕したまゆらちゃんは、ボクににっこりと微笑んでから、

「ぅっ……ぅン」

 震えるなつめちゃんの唇に、自分のそれをかさねた。

 まゆらちゃんの突然の行為に、目を丸くするなつめちゃんとボク。

 そしてまゆらちゃんは、なつめちゃんの首に抱きついて彼女を固定すると、深いキスを交わしながら、

「ぅくっ……うっ、ぅうんっ!」

 お口の中のものを、繋がった唇の奥へと注いでいった。

「ちょ、ちょっとまゆらちゃん!?」

 ボクはまゆらちゃんを止めようと、咄嗟に腕を伸ばす。

 けどそれは、

「ダメだよ、おにいちゃん」

 かれんちゃんにつかまれて阻まれてしまった。

「で、でも」

 食い下がろうとするボクの耳に、コクンっ……と、なつめちゃんがなにかを飲みこんだ音が届いた。

 なつめちゃんから離れ、にっこりと彼女へとほほえむまゆらちゃん。

「ハァ、ハァ……」

 息をつくなつめちゃんに、

「大丈夫? 気持ち悪くない?」

 ボクはきいた。

「……は、はい。大丈夫……です」

「ホント?」

「はい……ありがとうございます。気をつかっていただけて、なつめはうれしいです」

 なつめちゃんは唇の端にゴキブリの破片を付着させ、ボクにほほえみをくれる。

 どうすればいいんだろう。なつめちゃんに、なんていえばいいんだろう。なんだか、彼女に悪いことをしてしまったような罪悪感で、ボクは思考を働かせることができなかった。

 固まっているボクに、

「おにーちゃん? なつめちゃんがゴキちゃんたべてくれて、どーだった?」

 まゆらちゃんがきいていた。

「え? あっ……う、うん。かわいかったよ」

 ボクは咄嗟に、そう答えていた。

 かわいかった。そう答えるはなんだか変な気がしたけど、かわいいと思ったのは事実だと思う。

 まゆらちゃんの質問で、ボクの思考は動きを取り戻してくれたようで、

「ありがとう、なつめちゃん」

 ボクはいうべき言葉を、ガンバってくれた彼女に告げることができた。

「でも、ムリしなくていいからね? 蟲がイヤだったら、もうなにも食べなくていいし、えっと……」

 帰ってもいい。そう口にでそうになったところで、ボクは言葉をとめ、

「ウンチだけでもいいんだからね」

 とつづけた。

「はい、お兄さま。ですけど、なつめは平気です。お兄さまがよろこんでくださるのでしたら、なつめは、ゴキブリさん100匹だってたべてみせます」

 なつめちゃんはマジメな顔をして、両手をこぶしにして胸の前でそろえる。そのかわいらしい仕草に、ボクは自然と笑みを浮かべていた。

 

     Bパート

 

 オタマジャクシが泳ぐ箱に小さな網をいれ、泳いでいたそれをなれた手つきですくい取るまゆらちゃん。そして網ですくった数匹(十数匹かも)を手のひらに移し、お口の中へ放りこむと、にくちゅ、ちぃくっ……噛み潰していく。

 かれんちゃんもお口の中でミミズとウジムシをブレンドミンチにして、吐きだしたそれで肉ダンゴをつくると、味わうようにしてゴキブリを食べていたなつめちゃんの口元へとさしだす。

 なつめちゃんは、ぱくっ……とその肉ダンゴをお口にいれると、もぐもぐと咀嚼しながらボクの側によりそってきて、

「あ〜ん」

 お口の中の様子をみせてくれる。そこには、まだ原型の崩れきっていないゴキブリが、ミミズとウジムシ(だと思う)の肉片にまみれていた。

「ゴキブリさん、もう平気?」

 ボクがきくと、なつめちゃんはお口を閉じて、もぐもぐとお口の中のものを粉砕していく。そして再度お口を開くと、ゴキブリはみごとに原型を失っていた。

 そしてボクが頭をなでると、ごっくん……飲みこんでくれた。

「えへへっ、おいしーね?」

 うれしそうにいうまゆらちゃんに、

「うんっ!」

「はいっ!」

 かれんちゃんとなつめちゃんが、ゲンキいっぱいに答える。

 仲良くたわむれながら、まるでお菓子でも食べるように、醜い蟲を口にしていく少女たち。

 脚をもいだゴキブリを、はむっとお口にいれるなつめちゃん。

 かれんちゃんは大きな芋虫(なのかな? カブト虫の幼虫みたいなヤツ)をもってきて、ボクに手渡すと、

「おまんまんにいれて?」

 床に寝転んで、大きく股を広げる。

 ボクは「大丈夫なのかな?」と思いながらも、その芋虫をお尻のほうから、彼女の膣内へとうめていった。

 全身の下半分を少女の膣で拘束され、上半分でうねうねともがく芋虫。ボクはどうしてもそれ以上を埋めこむことができなくて(罪悪感というか、これ以上はダメだろ? といった思いから)、芋虫から手をはなした。

 かれんちゃんはボクに笑顔をむけて、うごめく芋虫の頭を指でなでながら、

「ムシさん、かれんのおまんまん、きもちいー?」

 芋虫に語りかける。

 とても、蟲が気持ちいいと感じているとは思えないけど、幼い少女の性器から芋虫が「生えている」様子は、ボクを気持ちよくさせてくれた。

 と、まゆらちゃんがかれんちゃんの股間へと顔をよせ、

 

 ぱくっ!

 

 芋虫の上半分をお口にいれてしゃぶりはじめた。まるで、かれんちゃんのオチンチンをおしゃぶりするような感じで。

「えへっ、まゆらちゃんのなめなめ、きもちいー」

 そしてかれんちゃんは、本当にフェラチオされているかのように、

「ぁんっ! イッちゃうぅ。かれん、どっぴゅんしちゃうよぉ〜っ!」

 身体をくねらせながら声をあげた。

 おしゃぶりをはじめて、一分……は経っていないだろう。まゆらちゃんは「かれんちゃんのオチンチン」をお口にいれたまま唐突に顎を閉じると、

 

 くっ……ぐちゅぅ

 

 それを噛み切ってしまった。

 くちゃくちゃとお口の中のものを噛み潰しながら、かれんちゃんから離れるまゆらちゃん。「かれんちゃんのオチンチン」は半ばから切断され、断面からなにやら液っぽいものを滴らせながらこれまでにない動きをみせたが、その動きはすぐに止まってしまった。

 かれんちゃんは半分ほどになってしまったオチンチンを引き抜くと、それを口元へと運び、「あ〜ん」とお口を広げて断面から零れるものをその中へ落下させる。やがて零れるものがなくなると、そのものをお口の中へと放りこんで、くちゅくちゃと咀嚼していった。

「お兄さま、なつめのもみてください」

 いつの間にかボクの隣にきていたなつめちゃんが、かれんちゃんのオチンチンになっていたような芋虫をまるごと一匹お口にいれて、ぐちゅぬちゃと音をたてながら噛み潰していく。

 そうやってしばらくの間、三人はいろいろな蟲を食べ、そのかわいい姿をボクに披露してくれた。

 

     ☆

 

 どのくらいが経過しただろう。たぶん、30分はたっていないと思う。

 よくわからないけど、三人のなかで一番たくさん食べてくれているまゆらちゃんのお腹が、ぷっくりと膨らんできているのがみてとれる。ようするにそのくらいの時間が経過して、目にみえて箱の中の蟲たちが減っているのがわかるようになったころ、三人の行為は、まゆらちゃんとかれんちゃんが次々と蟲を噛み潰して、なつめちゃんの身体へと塗っていくというものになっていった。

 粉砕され、ミンチにされた蟲たち。ゴキブリ、ミミズ、オタマャクシ、ウジムシ、バッタ、芋虫、フナムシ、そしてボクがみたことのないようなヘンな蟲までも、まゆらちゃんとかれんちゃんは噛み潰して、なつめちゃんの身体に塗っていく。

 その様子をボクは、いいようない、そう……不安にも似た悦びを感じながら眺めつづけていた。

 やがて、頭の先から爪先まで、粉砕された蟲の死骸でなつめちゃんがコーティングされると、少女たちは蟲とたわむれることをやめ、並んでボクの前にたった。

「なつめちゃん、かっわいーでしょ? おにーちゃん」

 全身に、排泄物のそれとは明らかに違う色と臭いをまとって、ボクの前にたたずむなつめちゃん。

 ボクはいままで、おんなの子は排泄物でコーティングされているのが一番かわいいと思っていたけど、これはこれですごく興奮する。

「あの……お兄さま? なつめは、お兄さまによろこんでもらえているのでしょうか」

 頬にはりついていたなにかの脚が落ちて、薄い胸へと着地する。

「うん、すごくうれしいよ。でも、大丈夫? 気持ち悪くない?」

「はい。さいしょは少し……でしたけれど、もうへいきです」

 気持ち悪いというよりは、なんだか恥ずかしそうな顔をするなつめちゃん。

「なつめちゃんもかわいくおけしょうできたことだし、おにいちゃん? そろそろ、うんちもみたいでしょ?」

 ウンチがみたいというよりは、ずっと勃起したままのモノをなんとかしたいんだけど……。

 少女たちの楽しそうな「お食事姿」を堪能させてもらっている間中、ボクのアソコからは透明な汁が滲みでていて、正直、一度白濁した汁もだしてしまいたい状態だ。

「うん、みたい」

「みたいだけじゃなくて、うんちなエッチでどっぴゅんしたいでしょ?」

 かれんちゃんが、からかうような口調でいう。どうやら見透かされているようだ。

 ボクはうなずいて、

「したいよ、もちろん」

 かれんちゃんを抱きよせ、その幼い部分に手をもぐりこませた。

「ゃんっ! おにいちゃんのエッチぃ〜」

 やわらなかスリットをわり、その奥へと指をもぐらせる。多少潤んでしっとりとした膣口を指でこすり、その奥へと侵入しようとしたとき、

「だ〜めっ!」

 かれんちゃんに逃げられてしまった。

「そこは、ちゃんとうんちをいれてからかわいがってね?」

 いうと、かれんちゃんはなつめちゃんに近寄って、その耳元でなにかを囁く。ボクにはなにも聞こえなかったけど、なつめちゃんは小さくうなずいて、右手はかれんちゃんと、左手はまゆらちゃんと手をつないだ。

 そして三人は、ボクに背中をむけると、身体をくっつけてその場にしゃがみこむ。

 仲良くならぶ、小さなみっつのお尻。その中で、なつめちゃんのお尻だけが、蟲骸でぬっちょりと汚れている。本来なら両隣のふたりとおなじ肌色のはずのそこに、ボクの視線は釘づけになった。

 と、

「それではお兄さま。なつめたちのうんち、みてください」

 なつめちゃんの言葉を合図にして、三人のアヌスがぷっくりと盛り上がっていき、

 

 ぶびゅぢぃっ! ぶっ! ぶりッ みちちぃっ ブリぶちびブみちみちブビィ! びっ、ブビュびちゃッ! ぶっぶりぶりぶびぃッ!!! みちゅぶっ! ブッ! ぶりぶちゃっ! 

 

 三人はそれぞれの音色でそれぞれのウンチを、小さなお尻から吐きだしていった。

 体内でのカタチをそのままにのこした、まゆらちゃんのウンチ。色はきれいな褐色で、表面がぬらりとてかっている。

 最初は固めの、でも段々とやわらかくなっていく、黄色がつよいかれんちゃんのウンチ。最後のほうはほぼゲル状にふやけていた。

 そして最初からふやけていた、なつめちゃんのウンチ。最初にウンチ汁を噴射させ、ドロドロでビチャビチャなのを白い床へとブチまけていく。

 三者三様のウンチが床の白を自身の色で染めていき、香ばしい匂いが室内に漂った。

 最初にウンチをおえたのは、まゆらちゃん。その次はかれんちゃん。そしてふたりはほぼ同時に、おしっこを溢れさせる。

 びちゃびちゃと、勢いよく床に降り注ぐおしっこ。やがてそれもおさまっていき、ふたりの股間からは滴が垂れるだけになっても、なつめちゃんはまだ、ぴちゅちゅちぃっ……ちゅぴゅ、ぷっ、ぷすぅ〜、びゅぶっ! といった感じに、軟糞を垂れ流しながらお尻で演奏をつづけていた。

「なつめちゃん、いっぱいだったんだね」

 かれんちゃんの言葉に、

「ご、ごめんなさい……」

 まだ垂れ流しながら、なつめちゃんははずかしそうに小さな声で答える。

「あやまることないよ。いっぱいのほーが、おにーちゃんうれしいっていってくれるよ? ね、おにーちゃん?」

「うん。いっぱいだしてくれてありがと、なつめちゃん。まゆらちゃんもかれんちゃんも、ありがと。とってもかわいいウンチ姿だったよ。ウンチも、すごくいい匂いでおいしそうだし」

 ボクいいおわるとすぐ、ウンチ穴から糞汁を零すだけになったなつめちゃんは、身体を前に折ってたて膝でお尻を突きだすような体勢をとる。

 そして、

「お兄さま……なつめのおしっこも、みてください」

 

 ぷっ、ぷしゃあぁあぁーっ!!!

 

 やわらやかウンチの上に、おしっこを降らせていった。

 20秒ほど、室内にはなつめちゃんのおしっこがウンチに降り注ぐ音だけが響き、やがてその音の収束とともに放尿がおわると、なつめちゃんは自分でお尻のわれめを左右に広げて、ウンチ穴の様子を露にしてくれた。

 ウンチ粕がこびりついて、おいしそうなウンチ穴。思わずボクは、その穴に顔をよせて口をつけていた。

「ン……っ!」

 くすぐったそうな声を零すなつめちゃん。ボクはむさぼるように、弾力のあるお尻穴と付着したウンチを味わう。

 口の中いっぱいに広がる、ひさしぶりのウンチ味。とはいえ、なつめちゃんのお尻には蟲骸が塗られているからウンチだけでなくそれも口にいれることになった。

 でも、そんなことは気にならないほど、ボクはなつめちゃんのお尻穴をなめるのに夢中になっていた。

 どのくらい彼女のお尻をむさぼっていたのかわからないけど、気がついたときボクはお尻をなめるのをやめていて、もう爆発寸前になっているモノの先端を、それまでなめていたはずの穴へと押しつけていた。

 そして、なつめちゃんの腰を両手で固定して、固い肉棒を彼女のウンチ穴へと……!

「ぃぎゅっ!!!」

 突然響いたうめき声に、ボクはハッとなった。

 そのうめき声は、力まかせにボクの先端を埋められた痛みに、なつめちゃんが苦痛をあらわしたものだったのだ。

 ボクはあわてて、腰を引こうとする。でもそれは、この前かなこちゃんのおしっこ穴を痛くさせてしまったときと同じ失敗になるのではないかと思い、ボクは動きを止めた。

 埋めるのを止めたボクに、

「ご、ごめんなさい。大丈夫ですから、このまま……ください」

 なつめちゃんがつげる。

 彼女にしてみれば、彼女が声を上げてしまったから、ボクが挿入を中断したと感じられたのだろう。

 まあ、実際その通りなんだけど、だけどそれはボクがムリやり挿入しようとしたからで、彼女が悪いわけじゃない。

「ボクこそ、痛くさせちゃってごめんね。こんな、ムリやりするつもりなんてなかったんだけど……ごめん」

「い、いえそのようなことありませんっ! なつめがわるいんですっ」

「ちがうよ、ボクが」

「ちがいます、なつめが」

 ボクが、なつめが……どちらが悪いのかを奪いあうボクたち。

 ん? こういう展開、前にもあったような……。

 と、

 

 ぽこんっ

 

 ボクは後頭部に、軽い衝撃を感じた。

「だめでしょ? おにーちゃん。なつめちゃんはかよわいおんなの子なんだから、やさしくしてあげなきゃ、メっ! だよ?」

 険しい表情をつくり(ま、それもかわいいんだけど)、いいきかせるようにして、ボクにつげるまゆらちゃん。

「ち、ちがうのまゆらちゃんっ! お兄さまは」

「ちがわないよ。ちがうかもしれないけど、ちがわないの。ね? そうでしょ? おにーちゃん。おにーちゃんが、わるいんだもんね?」

 まゆらちゃんはボクに気をつかって、ボクを悪者にしようとしてくれている。

「うん、ボクが悪かったんだ。ホント、ごめんね。なつめちゃん」

 ボクの謝罪に、

「……」

 黙りこむなつめちゃん。するとまゆらちゃんがなつめちゃんににっこりと微笑んで、無言のままの彼女のお鼻をつまむ。

 そして、

「なつめちゃん、お・へ・ん・じ・は?」

 ぎゅっ、ぎゅっ……と、数回ひっぱった。

 なつめちゃんは「ぅっ、ぅう」とうめき、コクコクと首をたてに動かす。そうしてやっと、まゆらちゃんは手を離した。

「わかったら、おへんじは?」

 もう一度いうまゆらちゃん。

「……はい。わかりました、お兄さま」

 なつめちゃんは、小さな声でだけどいってくれた。

「うん、ありがと。それから、ごめんね、なつめちゃん」

 ちなみに、この間ボクは、なつめちゃんのお尻に先端を埋めたままの状態だ。

 で、どうすればいいんだろう?

 このままつづけてもいいのか、それともやめたほうがいいのか。

 ボクが迷っている間に、

「……ぅっ、くぅ」

 なつめちゃんのほうからお尻を押しつけてきて、ほんの少しづつだけど、ボクのアソコは彼女のアナルへと埋まっていった。

 ヴァギナのなようなペニス全体への締めつけはないけど、ウンチでぬめった温かなアナルは、門部分でのギュっとした締まりと直腸のやさしい包みこみで、ボクを気持ちよく癒してくれる。

「いいの? 大丈夫?」

「だいじょう……ぶ、です」

 この状況で引き抜くわけにはいなかいだろう。ボクがなつめちゃんのガンバリにこたえるために、自分からも奥へとむかった。

 弾力がありながらも、しっかりとボクを締めつけるアヌス。直腸のぬめりと温もりをペニスいっぱいに感じ、ボクはほんの数回腰を前後させただけで、大量の白濁汁をなつめちゃんの直腸内へと注ぎこんでいた。



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