ひなたのお話
Aパート
もうしわけ程度の布で隠された胸先。股間のスリットは露になっていないが、ギリギリ隠されているという程度で、お尻のワレメは半分以上露出している。
水着と呼ぶにはあまりに布地が少ないそれだけを身にまとった少女が、未成熟な肢体のラインと新鮮な色調を隠すことなく、身体を左右にふらつかせながらたたずんでいた。
焦点の定まらない瞳で、身体をゆらす少女。身長は、140センチには届いていないだろう。年齢は、二桁になっているかなっていないか……そのくらいだ。全体的に細い身体つきで、背中にかかるくらいにのばしたやわらかそうな黒髪に、白いカチューシャを飾っている。
先端がかくされた胸元は、「成長への意欲を感じられなくもない」というほどで、膨らみというにはほど遠い盛り上がりをみてとれる者もいるだろうが、基本的には「幼い少女らしく、愛らしくも直線的なライン」……ようするに「つるぺったん」といってしまったいいだろう。
それにしても、どこか体調が悪いのだろうか。少女の顔色はすぐれず、足元もおぼつかない。
と、
ぺたん
突然、少女は糸を切られた操り人形のように、その場……白いタイルばりの床にうずくまってしまった。
(もっ、もう……だめぇっ)
両手で口元を覆い、前屈みに身体を倒す少女。堪えきれない嘔吐感が、彼女を乱暴に犯していた。
30分ほど前にとった食事が、胸の奥から逆流しそうになる。欲求に従って逆流させてやれば少しは楽になることはわかっているが、せっかく「ご主人さま」がご馳走してくれた食事だ、できることなら限界まで吐きだしたくなんかない。
それに少女は、自分がこれほどの「嘔吐感」に苦しんでいる姿を、ご主人さまにたっぷりと楽しんでほしいとも思っていた。
彼女は自分の食事に、「ほどよく消化されたころに嘔吐感をもよおすクスリ」がはいっていたことなど最初からわかっていたし、ご主人さまとの「楽しい」食事の最中にも、
『もうすぐこのごはんで、ご主人さまに楽しんでいただける……』
と、そのようなことを考えながら、幼いカラダを性的な興奮でほてらせていたのだから。
「ぅっ……! ぅくっ、けぷっ」
すっぱい臭いを含んだ息が、咽の奥から溢れてくる。気持ち悪さと嘔吐感で、少女は血の気がひいて寒気すら感じていた。
自分の意思とは関係なく、咽がひくつき、胃が痙攣する。
ぷすうぅ〜っ
小さなお尻のあたりから、乾いた音が漏れる。が、少女には、それを気にする余裕はなかった。
(ホ、ホントに……もうっ!)
咽元にまで、嘔吐物がせまっている。気を抜けばその瞬間に、胃の中で暴れるものが食道を逆流して、勢いよく噴出するだろう。
少女は上目づかいに顔をあげ、ご主人さまへと視線をむける。
(み、みてる……あのひとが、みてる)
ご主人さまの視線は、まっすぐに彼女へと注がれていた。それになんだか、彼が微笑んでいるようにも少女には感じられた。
うれしいっ!
純粋なよろこび。
(みて、みててくださいご主人さまっ! もうでます、だしますからっ!)
ドクン……っ!
心臓が、というよりは胸部全体が大きく膨らんだような感覚。少女は口元を隠していた手をどけて一度顔をあげると、
「ぇぐぅッ」
大きく咽を鳴らし、そして、次の瞬間。
ごびゅぽっ……! びちゃっ、びじゃびしゃッ!!!
咽を焼いて逆流するすっぱいそれを、口腔と鼻腔から噴出させていた。
「ぅギュぅっ……ぅぐッ! げぇッゴポぉっ!!! ぅゲェっ、ゴぽ……ッ」
びちゃっ、びちゅびちゅびちゃっ!!!
汁っぽくも粘り気のある嘔吐物が、少女がエヅくたびに本来なら桜色であろう色あせた唇の奥からあふれ、複雑な色彩で純白の床へと自らの領土を広げていく。
「ゴぷっ……!!! びちゃッ! げぽっ、ケッ……げほけほッ」
鼻腔から、どろりとした嘔吐物とも鼻水ともつかない汁を垂れ流し、閉じたまぶたからは透明な涙を流す少女。その涙は嘔吐物の海に落下して、さらにその上へと吐瀉の豪雨が注がれる。
「……ぅぇッ、ぅヴぅッ!」
大きく呻き、少女は身体丸めると、
ゲボぉッ……!! ごぽっ、ビチャビチュビチュビチャッ!!!
米や肉片、野菜、たぶん……イチゴだろう。もとがなにであったのか判別できるほどにしか消化されていない「汚物」を噴出させ、汚海をさらに広げた。
室内にみちる異様なニオイ。その発生源である少女は、ニオイを感じるひまもない様子でエヅき、せきこみ、汚物を産みつづける。
と、
「せっかくご馳走してあげたのに。ウンコになる前に吐きだしちゃうなんて、ひなたはイケナイ子だね」
身体を丸めてエヅく少女……ひなたの傍らにかがみ、やさしい口調で裸体の青年……ひなたの「ご主人さま」がつげる。白を基調とした室内にある人影はふたつで、それはひなたとこの青年のものだ。
ひなたも人並み以上にかわいらしい少女ではあるが、「美」がつくかどうかはアンケートをとったとして、YESの回答が50%にとどけばよいほうだろう。だが青年は、ほぼ100%が「美男子」「美青年」と答えるほどの美系だった。
「それともウンコがつまりすぎてて、これ以上は消化できなかったのかな?」
青年はひなたの髪を鷲?みにして顔をあげさせると、彼女の涙と嘔吐カスで濡れた顔を覗きみて、その整った面に笑みらしきものを浮かべた。
吐瀉物が付着した唇を半開きにし、涙や鼻汁で濡れた顔に苦しげな色をうかべるひなた。開いた唇の隙間から、口腔に溜まっていた吐瀉汁がドロリと糸を引いて零れそうになる。
すると、青年はひなたに顔をよせてその汁を啜るようにして口にいれ、深いキスとともに彼女の口腔へともどした。
そしてそのまま、
ぴちゅくちちゅぷっ、くちゅちゅっ、ちゅっ、ちゅぴくちゅっ……
わざと音をたてているのだろう。激しくひなたの唇を吸い、少なくとも三十秒以上が経過してから、ねっとりとした残り糸をひきながら唇を離した。
「ひなたはおいしいね」
ひなたの耳元へ注ぐようにして、やさしく告げる青年。
が、次の瞬間。
「きゃっ!」
彼はひなたの顔を、勢いよく嘔吐物の海へと沈めた。
まだ温もりが残る嘔吐物が顔全体を汚し、すっぱい臭いを胸いっぱいに取りこむひなた。彼女は再度こみあげた嘔吐の欲求を止めることなく、ごぽっ……と追加の汚汁を吐きだした。
「つまっているんだろ? ウンコ」
青年はいい、少しの布で覆われたひなたのお尻をパチンッと平手打ちにする。
「ハァ、ハァ……は、はいぃ」
詰まっている。いや、溜めてあるのだ。それは、ろりぃ〜たスカトロ専門店「ショコラ」の「お姫さま」であるひなたには、当然の「義務」であると同時に「お仕事」のひとつでもあるのだから。
「何日してないんだ?」
青年の問いに、
「ず、ずっと……です。ハァ、ハァ……。このまえ、ご主人さまにかわいがっていただいきたときから、ずっと……してません」
ひなたは答えた。この答えを「このひと」が望んでいるのは、彼女にはわかっていた。青年が毎週のように店を訪れ、「ひなた」を「指名」するようになってからもう半年近くになるのだ。彼女は青年の「嗜好」を、完璧にといっていいほど把握していた。
「この前? 一週間もしてないのか」
「……はい。おしっこはどうしようもありませんでしたけれど、うんこは……ひなたのうんこはすべて、ご主人さまにささげたいと思いました」
青年が店を訪れるのは、週に一度、土曜日の夜だ。この数ヶ月間、ひなたは毎週土曜の夜を、「ご主人さま」とふたりきりで過ごしていた。
そして、ひなたが「ショコラ」の「お姫さま」として働いているのも、週に一度だけ。いまではひなたは、「お姫さま」仲間の内でも、「彼」専属の「お姫さま」だと認識されるほどになっていた。
「ウっ……!」
青年が布ごしに、ひなたのアヌスへと指を押しつける。圧迫されているのは「出口」なのに、彼女の身体は「入口」のほうにより大きな解放をもとめ、
びゅくるっ
「入口」から、ほとんどが胃液の嘔吐汁を零した。
どこからともいえず、すっぱい臭いがひなたの身体全てにしみこんでくる。
「ハッ、はーっ、はーっ」
気持ちが悪い。ご主人さまとの大切な時間なのに。ひなたは気分が悪化しないよう、できるだけその臭いを取りこまないように呼吸をする。
が、ひなたの気分、そして気持ちなど関係がないといわんばかりに、
「ひぃッ! ぃたッ」
青年の指が荒々しく、布越しにアヌスへと潜りこんできた。
「ここに、ウンコがつまってるんだな」
「は……はいぃ」
「どんなウンコだ、いってみろ」
「ハァ、ハァ、えっ……? あ、あの」
いいよどんでいると、青年はひなたの髪を鷲づかみにて、
「イタイッ! イタイですぅッ」
引っ張りあげるようにしてムリやり立たせる。
「ここに、どんな糞をためてるんだ」
ドアをノックするように、青年がひなたのお腹を叩く。
「はっ、ひぎゅっ、ひっ、く、くさくて、きたなくて、うッ、ぅぐっ」
青年は、ひなたの薄い胸を覆う……というよりはその一部をかくしていた水着を剥ぎとり、露になった幼い乳首を乳輪ごとつまんでねじった。
「きゅうぅッ! ぃッたぁあぁいぃッ! ハッ、はぎゅッ! イタイっ、イタイですぅッ」
キツク閉じたまぶたの隙間から涙を滴らせ、ひなたは苦悶の声をあげる。
青年は息を荒くして唐突に乳首への攻めをやめると、嘔吐物の溜りへとひなたを仰向けに押し倒した。
汚物に穢された少女の顔面。青年はそのやわらかな頬に舌をはわせると、
「ぅぐっ! ぅン、ンぅ〜っ、ンぐっ、ン〜ッ」
再度、飢えをみたすかのような勢いで、ひなたの唇を貪った。
激しいキス。ひなたは青年にされるがまま、唇と舌を吸われる。
息苦しい。それになんだか、頭が痛い。だが、青年と唇を重ねることに、ひなたは涙が零れるほどの幸福を感じていた。
(ダメ……なのに。あたしは、「おきゃくさま」をすきになっちゃダメなのに……)
だが「その想い」は、すでにひなたの小さな胸に留めておくには、あまりにも大きく育ってしまっていた。
(……すき、だいすきっ!)
ひなたは、さきほど抓られた乳首を、青年がやさしくさすってくれていることに気がつく。
ひなたはしっている。
このひとが、「ほんとうはとってもやさしいひと」だということを。
ひなたは青年の首筋へと両腕をまわすと、自分からも彼の唇をもとめた。
☆
激しいキスが終わると、ひなたは上半身を起こし、異臭を放つ嘔吐物を自身へと塗っていった。
ダイスキなひとが好んでくれる香りをまとって、自分を飾る。それ自体は「コイスルオトメ」にとって、なにもおかしなことではないだろう。ただその香りのが、フツウとは少し違っているだけ。
顔、髪、胸、お腹、そして……。ひなたは脚をM字に広げ、少量の布につつまれた幼い股間をあらわにする。ちらっとご主人さまを盗みみて、彼女はゲロをいっぱいにすくった手を、もう片方の手で布と身体に隙間をつくるとそこへいざない、汚らしいそれを大切な部分へと押しつけた。
ぬちゃっ、にゅっ……ぬにゅぅ
閉じたスリットのその奥まで。ひなたはそれを注いでいく。指をつかい、肉壁を広げて。一時間前までは、食べ物だったそれ。ひなたに咀嚼され、咽を落ちて胃に収められ、30分ほど胃液に浸り……いつからそれは、汚物になったのだろう。ひなたの咽を逆流して噴出したときには、「それ」は「汚物」になっていたはずだ。
もともとは食べ物。それが、かわいらしい少女のお腹の中にすこしの時間収められていただけなのだから、それほど「穢れたもの」ではなさそうだが。
しかし実際、ひなたが吐きだした「それ」は「汚物」とよぶにふさわしい臭気を放ち、普通の者ならふれるのをためらわせる「穢れた存在感」をかもしだしていた。そして「ある種」の性癖をもつ者には、それを刺激させられる魅力的な「モノ」へと変化していた。
ぬにゅりとしたそれの感触で、膣内をみたす作業をつづけるひなた。その頭を、
「ぅン……ぁっ」
青年が両手で固定し、起立したペニスを顔面へと押しつけてきた。
顔全体に感じる硬い肉の感触。温かいというよりは、熱い。
胸が高鳴る。いいようのない身体の疼き。このステキな部分に、これまでなんどかわいがってもらっただろう。そして今夜は、なんどかわいがってもらえるのだろう。ひなたはそこにキスを送り、自分の股間で疼くきもちのいい突起を、そっと指で転がした。
「あ、あの……ご主人さま?」
「なんだ」
「えっと、その……いただいても、よろしいですか?」
青年は一度腰をひき、ひなたの顔からペニスを離す。ひなたは青年のその動きだけで「お許し」がでたことをさとり、
「ありがとうございます」
いきりたった青年のモノに両手をそえて、角度を調節すると、
ぬちゅぷっ
嘔吐の残り香がきえないお口へと、熱いそれをむかえた。
ちゅぷっ、くちゅくちゅ……ちゅぴっ、ちゅうぅ〜っ
おしゃぶりで達してくれないことはわかっている。だが、少しでも気持ちよく感じてくれれば嬉しい。そう願う気持ちをこめて、舌と口をつかうひなた。お口の中に唾液を充満させ、舌とともにペニスへと絡める。裏スジを丹念になめ、強く、そして弱く吸う。お口の中で、肉棒がぴくぴくと震えるのを感じる。
(きもち……いいのかな)
うれしくなって、これまで以上に激しくしゃぶり、じゅるじゅぴゅっとイヤラシイ音をたてて啜った。
口での奉仕に夢中になっていると、
(……えっ!?)
いつの間にか、青年の腰が前後していた。ひなたの咽の奥に、彼の先端が刺さる。
(く、くる……しいっ)
しかしひなたの心の声がきこえるはずもなく、彼はその動きを激しくさせていった。まるで、ひなたの口腔を犯すかのように。
乱暴とも思える青年の動き。しかしひなたは、ご主人さまの意向にそえるように、がんばってペニスに吸いつく。
「ぅくっ! ぅンっ、ンっ、ぅうンッ」
口角から滴るよだれが、胸元へと落ちる。性器から愛液が滴り、内腿をすべり落ちるのと同じように。
酸欠で、頭がくらくらする。青年のペニスの動きに、意識を吸いつけられる。お口から全身をかわいがってもらっているような感覚。彼の先端が咽の奥を突くたび、ひなたは快感で身体が跳ねそうになった。
お口の中いっぱいに感じる、「ダイスキなひと」の存在。なんという「シアワセ」な時間。咽を犯されながら、ひなたは性的な快感で股間の奥を湿らせていった。
Bパート
口腔へのファック。青年が達することはなかったが、ひなたは軽くイッてしまった。
頬に残る、ペニスでのビンタの痛みを心地よく感じながら、息を整えるひなた。
嘔吐物でぬめる股間がむずがゆい。いますぐにでも、ご主人さまのすてきなところで、気持ちよくてどうにかなってしまうほど掻き混ぜてほしい。ひなたはそんなことを考えてしまう自分を恥ずかしく思い、意識して大きく息をすい、はいた。
と、
「ひなた」
ご主人さま名を呼ばれ、
「はっ、はい」
彼女は自分の心が見透かされたように感じ、うわずった声で返事をする。
「なん……でしょうか」
大きな期待と、少しの不安。
彼が自分になにを求めてくれるのだろう。そして、自分は彼の期待にこたえることができるのだろか……という。
「臭くて汚いウンコがつまっているんだろう。みせてみろ」
思わず表情が緩んでしまった。ひなたは微笑したあと、
「はいっ! ご主人さまっ」
にっこりとした笑みで元気いっぱいに答えた。
パンツをはいたままだが、ご主人さまは「脱げ」とはいっていない。だったら、このままウンコをすることを望んでいるのだ。
ひなたはそう理解して、立ち上がると彼にお尻を突きだすようにして軽くひざをまげる。半分以上が露出したお尻には、さきほど塗られた嘔吐物が付着していた。
(みてください……ひなたのうんこは、ご主人さまのうんこです)
なんだか、よく意味がわからないようなことを心の中でつげ、彼女は意識を下腹部に集中させた。
力む必要はない。それは、自然にあふれてきそうになっている。ひなたは力をゆるめ、門を開けてやるだけでよかった。
みちぃ……むちぃ、むちみちむちちぃっ
一週間分のウンチが肛門を手荒く摩擦して、遠慮もなく溢れてくる。直腸が収縮し、包んでいたものを押しだそうとする。一週間ぶりの仕事にはりきる排泄器官。少ない布地が内側から盛りあげられていく。その仕事ぶりを、その勢いを、ひなたの股間を覆う小さな布地が防ぐことができるわけもなく、
ぼちゃっ
排泄の勢いと重みで、支えの限界に達したパンツは、蛇行した一本ウンコとともに床へと落下した。
もちろん、それでひなたの脱糞がおわることはない。
むちゅみちぃっ、ブリぶりゅ、ぶちゃびぃっ
褐色の排泄物はパンツがみえなくなるほどに次々と溢れ、床に小山となっていく。
ぶびブリぶりゅぶぅっ! びじゅブビびりゅっ
少女のものとはいえ、一週間分のウンチは大量なものだった。そして硬度によって、生産された時期を現していた。最初は固め、徐々にゆるくなり、最後にはぬちゃにちゃとしたゲル状のものを、ひなたは露になったワレメを隠すこともなく誇らしげに垂れ流した。
「ぅ……ンぅっ」
力んでみたが、これ以上はでそうにない。糞汁が垂れるだけだ。
「ご、ご主人さまぁ……ひなたのうんこは、そ、その……よろこんで、いただけましたでしょうか」
一週間。苦しいときもあったが、彼がよろこんでくれると思うと、耐えることができた。よくがんばったね、ひなた。ありがとう。うれしいよ。プレイ中の「ご主人さま」が、そのような言葉をくれることがないのはわかっている。事実、彼は、脱糞をおえたひなたのお尻をぺチンっと叩き、
「これからどうすればいいのかは、わかっているな」
そういっただけだった。
しかしひなたは、それだけで満たされた。彼がよろこんでくれたことが、ほめてくれたことが、それでわかったから。
「はい、わかっています。ご主人さま」
ひなたは空気に熱を奪われている便の前にしゃがみ、まだ温かな便を手にとってにちゃぁっと握りつぶすと、さきほど嘔吐物でしたのと同じように、排泄物を身体へと塗っていった。
最初は、やっと膨らみ始めたばかりの胸元。糞色に彩られた胸元から、新鮮な便臭がたちのぼる。ひなたはそれを小さな胸いっぱいに吸いこみ、次々と自分というキャンパスを汚物色に染めていく。
胸から脇、お腹、腰……下へとむかって進んでいく筆はやがて股間へと到達する。ひなたはその様子を青年がよくみえるように大きく脚を開き、脚を開いても閉じきったままのスリットを右手で広げて内部を露にすると、左手でピンク色の肉へと汚物を塗っていった。
にちゃぁ……
幼い性器。その表面が汚物にまみれると、
「中には、オレがいれてやるよ」
青年は床のウンチを手にとり、それをためらいもなく口へといれた。青年の行為を受けいれるように、ひなたが後ろ手に身体をささえて腰を持ちあげ股間を浮かすと、彼は這いつくばるような体勢になり、差しだされたそこへと顔を進めた。
股間が温かなものにつつまれる。ご主人さまの鼻息がおへその下にあたり、少しくすぐったい。
「ぅ……ぅン」
やわらかく閉じられていた扉を開き、ご主人さまの舌が侵入してくる。そして唾液にとろけたウンコが膣内に注がれるのが、はっきりとわかった。
「ぁ……ぁくっ」
思わず声が漏れた。青年は口を浣腸器のようにつかい、ひなたの大切な部分へと排泄物を注入していく。
「ぁンっ! ごしゅじん……さっ、さまぁ」
もう、このままイカせてほしい。あの、ステキな硬いのがほしい。だが、それが叶えられないことは、ひなたもわかっていた。まだ、準備は整っていないのだから。ご主人さまのステキな棒をいれてもらえる準備は、まだ整っていない。
膣内への注糞をおえると、青年は新たなウンチを手にして両手で磨り潰し、ひなたが手をつけなかった顔。そして髪にも、たっぷりと塗糞していった。その間、ひなたはとてもうれしそうな顔をして、ご主人さまをみつめていた。
「やっぱりひなたは、ウンコでグチャグチャになっているのが一番似合う」
「……はい。ありがとうございます、ご主人さま。ご主人さまにおほめいただけるひなたは、とてもしあわせものです」
全身、汚物に穢れるひなた。露出している肌の色は、汚らわしく染められている部分よりも圧倒的に少ない。しかしこれは彼女にとって、ウェディングドレスをまとった花嫁のような、そんな気持ちにさせてくれる装束だった。
花嫁衣裳に着替えたひなただが、その材料となった彼女のウンチは、これで半分を使用したほどだろう。まだまだ、たくさん残っている。
次にご主人さまがなにを命令するか、ひなたにはわかっていた。
「全部、食べろ」
予想通りの命令。
「はい、ご主人さま……」
ひなたは跪いくと、床に広がる汚物へと顔をよせ、舌をのばした。
一週間ぶりの、ウンコの味。最初の苦味はいつまでたってもなれることがない。しかし一度口にしてしまえば、食べるのに抵抗はなかった。
ぬちょにちゃとした感触が、お口の中をうめつくす。舌にからみ、歯にへばりつく。便臭が鼻腔を侵し、一瞬、目の奥がズキンと痛んだ。
と、青年が床に散らばっていた嘔吐物を集め、ウンコにかける。ひなたは、
「ありがとうございます」
排泄物と嘔吐物とを丹念に混ぜあわせ、十分に混ざったそれに汚れた唇をむかわせると、
ぬちゃぁ……
口へと運んだ。
くちゃくちゃと音をたてて咀嚼しては飲みこみ、汚物を体内へと移動させていくひなた。
(これをたべれば、やっと……)
やっと、ご主人さまにかわいがってもらえる準備が整う。
彼は……ご主人さまは、ひなたが口とお尻からだしたものを彼女の身体に塗ったり、いれたり、食べさせたりして、完全にとはいかないがそれらの姿が消えないと、身体を繋げる方法でかわいがってはくれない。
(もう、すこし……もう、すこし)
身体に塗ったりいれたりしたとはいえ、排泄物と嘔吐物の量は、ひなたの胃の許容量をいっぱいにするには十分だった。
のこりは、おまんじゅう一個分くらいだ。だが、そこからが進まない。
「ぅぷっ……ぅっ」
お腹というよりは、胸が痙攣する。咽がヒクつき、油断すると勝手に逆流させてしまいそうだ。
下唇を噛み、襲ってくる嘔吐感に抵抗する。ぎゅっとまぶたを閉じる。涙が零れる。透明な涙が頬を染める汚物を洗う。
くやしい。もう少しなのに。ご主人さまがみてるのに……。
震える唇を、汚物へとむかわせる。
と、
「もういいよ、ひなたちゃん」
青年がひなたと汚物との間に手を差しこんだ。
ひなたちゃん。
青年はいった。
ご主人さまは、「ひなた」とよびすてにしても、「ひなたちゃん」とはよばない。ゼッタイにだ。
だからいまの「彼」は、「ご主人さま」ではない。「彼」のやさしさにすがってしまったら、ひなたは「ご主人さまの姫」でいられなくなってしまう。
ひなたは「彼」の手を乱暴に払いのけると、おまんじゅうほどの汚物を一気に、飲みこむようにして胃へと落とした。
「はっ、はぁ、はぁ……た、たべました。ご主人さまのごめいれいどおりに、ひなたはぜんぶたべました」
少しの沈黙。
「あぁ。よくやったな、ひなた」
ひなたは「ご主人さま」からほめられ、
「は、はい……はいっ! ご主人さまっ」
ほこらしげに顔をあげた。
ご主人さまの両手が、ひなたの肩にかかる。そのまま、後ろへと倒されていく。ひなたは行為の予感に脚を広げ、股間へとご主人さまを迎える体勢をつくる。
「ひなた」
「……はい」
腰を持ちあげられ、そこにご主人さまの下半身が潜りこむ。ひなたは手探りで彼のペニスをつかむと、角度を調節して自分の入り口へと先端を誘った。
「よろしく、おねがいします……ひなたで、きもちよくなってください、ご主人さま」
一言ひとこと、区切るようにつげる。ご主人さまは返事のかわりに、強引にひなたの中にはいってきた。
居場所を奪われた膣内の汚物が、にゅちゃっと押しだされる。外にだされなかったものはひなたの内部とより密着して、行為の潤滑剤となった。
「ぅあっ……!」
子宮口を汚物まみれにさせて、ペニスがひなたの最深部を突つ。
彼の行為は激しい。そうしないと感じないらしい。ひなたがなんどもイカされても、彼はなかなか達しない。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁあっ! ぁっ、ぁンっ! ぁンっ! ぅンっ、ぅくうぅッ」
激しいピストン運動。ひなたの身体は大きく揺れ、それにともない、多少の痛みを含んだ快感が彼女の全身を駆け巡る。
びたンっ! びたッ ビタンッ、ビタンッ!
ぶつかる肉の音。激しく揺れるひなたの身体から汚物の飛沫が舞い、それが青年までを汚していく。
長い、長い行為。
青年の動きは止まることなく、すでに20分は経過しただろう。
ひなたの身体を彩っていた色は、彼女と彼の汗によって薄くなっている。そのかわり、床には黄色がかった汁が広がっていた。
よだれ、鼻水、愛液、それにおしっこも。ひなたは汁という汁を垂れ流し、それでもおわらない快感にもてあそばれていた。
「ぁっ、あぁぅンっ! ぁうっ、ぁうぅッ」
なんどめの絶頂か、もうわからない。
胃の中の汚物が、出口もとめて暴れまわる。気分が悪い。吐きそう。
だが、ご主人さまが達してくれるまでガマンしたい。一緒にイキたい。ご主人さまのペニスがひなたの中で痙攣するのと一緒に、お腹の中のものを噴出させたい。
性的な快感で下のお口をイカされるのは、とても耐えられるものではない。しかし、上のお口はガンバれる気がする。
だから上のお口は、ご主人さまと一緒に。
彼の動きが、激しさをます。
もうすぐだ。
ひなたにはわかった。
彼女は自分のアナルに揃えた二本の指を埋め、グリグリと捻る。こうするとご主人さまの絶頂が、よりよいものになるらしい。
ご主人さまの息が、荒々しいものになる。大きかったストロークが、深い場所での小刻みなものになる。
すでに麻痺状態の膣内に懸命に力をこめ、ひなたはご主人さまを導こうとした。
(ごしゅじん……さま、ごしゅじん、さまあぁ〜っ)
くる。
ご主人さまのペニスが膨張し、粘性の高いスペスマが直接子宮へと発射された瞬間を、ひなたははっきりと感じた。
もちろんそれは、妄想だろう。しかしひなたには真実だった。
ご主人さまの絶頂を確認し、ひなたの心の扉が砕け散った。彼が達したのと、ひなたがゴボゴボと泡だった糞色の嘔吐物……いや、嘔吐物風のウンコを口から鼻からあふれさせたのは、ほぼ同時だった。
(いっしょ、に……ですぅ)
それはひなたの頭の中ですら、言葉にはなっていなかった。そういう風に感じていた……といったものだ。
汚物色に濁ったザーメンが、ひなたの狭い子宮を満たす。しかし、この夜最初のご主人さまに注がれる感触を、ひなたが楽しむことはできなかった。
げぼぉっ!! ぅげぇっ……ごぷごぼっ!
彼女は朦朧とした状態で、口からヘドロのような汚物を溢れさせつづけるしかなかったのだから。
ごぼごぷっ、げぼびゅるっ! げぼゲボげぼびゅッ
せっかく胃の中へと納めたものが、全て溢れてくる。いや、溢れさせるために納めたのかもしれないから、これでいいのだろうか。
水っぽくもねばりつく汚物が、ひなたの顔の下半分と、その近辺の床を侵していく。
「かわいいよ、ひなた」
青年は放出をひと段落させ、痙攣しながら嘔吐をつづけるひなたの頭をなでると、再び腰を動かしはじめた。
夜はまだ長い。ひなたが吐きだすそれを、どうつかって遊ぶかを考えるとゾクゾクした。
お尻にいれさせて、どれだけの時間ガマンできるか試してみるのもいいし、単純にまた食べさせるのもいい。
「まだまだこれからだよ、ひなた」
彼の声に、
「……は、はいぃ……ごしゅ、じん……さ、まぁ」
焦点のあわない瞳を彼にむけ、ひなたが返す。
それは反射的なもので、意識があってのものではなかったが、それでも彼女の表情は、たしかに微笑んでいるようにみえた。
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