一日目

 

     1

 

 館主さんから大まかな説明を受けたボクは、さっきの三つ編みメガネの館児ちゃんに案内してもらって、自分の部屋に移動した。館児ちゃんに名前を聞いてみたところ、彼女はミヤコちゃんというらしい。

「ここが、アルトさまのお部屋になります」

 室内は、思っていたよりも広い。メインルームには紅いカーペットが敷かれ、中央に大きな円形テーブルが置かれている。そのテーブルを囲むように、「くの字」のソファーが二つ置かれていた。

「こちらがベッドルームです」

 ミヤコちゃんが、メインルームと繋がった奥の部屋へと移動する。ボクもそれに従って移動した。そこにあったベッドはキングサイズ。きっちりとシーツが整えられていて、即座に使用可能状態だ。

「基本的に、このベッドでお遊びいただくことになります。ご不満などございましたら、おもうしつけくださいませ」

「ご不満なんてないけど、基本的にって?」

「いえ、たいした意味はございません。お部屋のどこでお遊びいただいてもかまわないわけですし、館にはなんともうしますか、特別室もございますので」

 ミヤコちゃんの口調と表情から、どうやら彼女は、その「特別室」とやらがお気に召していない感じを受けた。なのでボクは、「特別室」のことには触れないことにした。どうせ、「個人的な趣味趣向は、人それぞれ」……ってのに関係ある部屋だろう。ボクには関係ない。

 部屋にはその他に、浴槽つきのシャワールームにトイレ、簡易キッチンなども設置されていた。冷蔵庫もあって、その中の物は食べ放題に飲み放題だそうだ。なくなったら、ミヤコちゃんと同じ服装のおんなの子……館児ちゃんたちにいうと、補充してくれるらしい。酒類もいろいろと揃っていたけど、ボクは酒もタバコもやらない。

 それにしても、宝くじが当たったときに一度だけ泊まった……というか招待された、高級ホテルのゲストルームにも劣らない造りだ。

「これで、お部屋の説明はおわりです。わからないことがございましたら、おもうしつけください」

 部屋のことはわかった。丁寧に説明してもらったし。でも、ボクはこれからどうすればいいのかがわからない。

「ねぇ、ミヤコちゃん?」

「はい。なんでございましょうか」

「お部屋のことはよくわかったよ。ありがとう」

「はい。恐縮です」

 丁寧に頭を下げるミヤコちゃん。そんな、恐縮されることでもないんだけどな。

「でも、その……これからどうしたらいいかが、ちょっと……。ボク、ここにきたの初めてだから」

 わからないことは聞けばいい。自分に友好的に接してくれる人に対して、変な意地とかプライドとか、そういうのはジャマにしかならない……と、ボクは思っている。

 ボクの素人丸出しの問いに、ミヤコちゃんが答えてくれる。

「そうですね。もしアルトさまがご要望なのでしたら、今すぐにでも、わたくしがお相手をさせていただきますが……」

 へ……? あっさりと、すごいこといわれてしまった気が……。

 でもミヤコちゃんの言葉は、

「ですがこの館には、わたくしなどよりもはるかに魅力的な方がたくさんいらっしゃいます。まずは、館をみてまわってみられてはいかがかと思いますが」

 と、続いた。

 うん、そうだな。ここは彼女のいう通り、館を見てまわることにしよう。でもその途中で、「一緒に遊びたい子」を見つけてしまったらどうしたらいいんだ?

 ミヤコちゃんに聞いてみる。

「まずは、お声をかけてみてください。この館には、館主からもご説明があったと思いますが、わたくしと同じ服装をしたこの館につとめているもの……館児と、それ以外の服装の方。なんともうしますか、さまざまな理由でこの館に身をおいているともうしますか、おいていただいているともうしますか……わたくしにもくわしいことはわからないのですが、正式にこの館につとめていらっしゃるのではない方々がいらっしゃいます。お気に召しました子がいらっしゃいましたら、館児はもちろん、それ以外の方々にもお声をかけてみてはいかがかと思いますが」

「それで了承さえもらえれば、で、できるん……だよね?」

 なんだか恥ずかしいな、こういうことを聞くの。それも、十歳前後だろうおんなの子に。でも、ちゃんと確認しておきたいし……。

「はい。館主以外のものとでしたら、どなたとでもお遊びいただけます」

 あの館主さんはダメなのか。ま、どうでもいいけど。

「おんなの子が、オーケーすれば?」

「はい。それは、大前提となっております。ですぎたことだとは思いますが、わたくしからひとついわせていただきますと、大切なことは、遊び方をわきまえてらっしゃるかどうかだと思います」

 遊び方をわきまえる……ね。そりゃそうだ。

 なんだって、「わきまえる」ってことは大切だと思う。その場所にはその場所のルールってものがあるし、ルールを守らないヤツは爪弾きになるのが当然だ。

「うん、わかったよ。ありがとう」

 せっかくきたんだから、ウダウダいってても始まらない。まずは、行動してみることだ。ボクは多少緊張しながらも、部屋を出て館の中をまわってみることにした。

 

     ☆

 

 館内をウロウロと歩いていると、ところどころでミヤコちゃんと同じ服装のおんなの子……館児ちゃんたちを見かける。おんなの子たちは歳がいっていても十一、二歳くらいで、明らかにミヤコちゃんより年下の子もいた。

 おんなの子たちはボクとすれ違うときや、目が合ったりすると、深々と頭を下げる。小さなおんなの子たちに頭を下げられるなんて、なんだか、あまりいいものじゃなかった。

「そんなことする必要ないから」

 なんていうのも変だし、どうしたものか困ってしまう。

 おんなの子たちに声をかけることもなく、というかなんだか気後れしちゃってできず、ボクはあてもなく館内を散策した。

 そうして一時間ほどかけて、大まかにだけど館内を見てまわることができた。

 で、わかったことは、この館は外から見た感じよりも広い……ってこと。

 それがなに? といわれればそれまでだけど、ボクにはその程度のことしかわからなかった。

 立ち止まって、ズボンのポケットに入れていた腕時計を取りだし(ボクは昔から、アクセサリーを身につけることが嫌いだ。それは腕時計でも同じことなんだ)時間を確認する。

 午後三時十八分。

 もうこんな時間? それとも、まだこんな時間?

 時計をズボンのポケットにしまって、再び脚を進める。

 と、片側が全面ガラス張りの廊下……というか回廊にさしかかった。

 緩やかなカーブを描く回廊のガラス側には、向かい合わせに二つの椅子がそえられた白い円形テーブルがいくつか並んでいる。ボクはなんとなく、その一つに腰を下ろした。

 ガラスの向こうに森が見える。空は、ボクがここに着いたときは晴れていたけど、今は曇っている。もしかしたら、今夜は雪になるかもしれない。

 ボ〜っと外を眺めていると、

「お兄さん、みない顔だね。ここ、はじめてのひと?」

 すぐ隣から、声をかけられた。

 声がした方(すぐ隣りだけど)に顔を向けると、そこにいたのは十一、二歳ほどのおんなの子。身長は145センチくらいで、卵色のトレーナーに、黒っぽい色のジーンズをはいている。

 髪型はショートで、全身から躍動的な雰囲気が伝わってくるけど、おとこの子っぽいという感じは受けない。面立ちが、「こんなかわいい子、テレビや雑誌の中でもめったにいないよな」というほど整った、文句なしの美少女だからかもしれない。

「え? う、うん」

「へぇー」

 なにが「へぇー」なんだろう? おんなの子が、ボクの正面に腰を下ろす。

「えっと……キ、キミは?」

「あたし? あたしはアヤネってゆーの」

「アヤネちゃん?」

「そ、アヤネちゃん」

 この子みたいに、気軽に声をかけてもらえるのは助かるな。ボクも、気負わずに会話できる。

「お兄さんは?」

「ボクは、に……じゃない、アルトっていうんだ」

 一瞬、フルネームを答えてしまいそうになった。

「じゃ、アルトさんだね」

 いってアヤネちゃんが、にこっと笑う。

 ミヤコちゃんもかわいかったけど、アヤネちゃんもすごくかわいい。ぜんぜんタイプが違うのに、かわいいのは一緒だ。見かけた子たちもそうだったけど、ここには、こんなにかわいい子ばかりなのかな? だったら嬉しいな。

「あたしね、今、大丈夫だよ? アルトさんは?」

「あっ、ボクも、予定はない……けど」

 えっと……これは、お誘いを受けているのかな?

「だったら、アルトさんのお部屋いこ?」

 その言葉の意味がなんでもないことのように、アヤネちゃんは軽い口調でいった。

 

 アヤネちゃんと一緒に、ボクの部屋へと移動する。

 その途中、

「こんにちは、ミハちゃん。どこかにおでかけ?」

 アヤネちゃんが、ひとりのおんなの子に声をかけた。

 この子、ミハちゃんっていうのか。

 ミハちゃんは、フリルがたっぷりちりばめられたピンク色のワンピースを着ていて、その服装からアヤネちゃんと同じく、館児ちゃんじゃないのがわかる。

 身長は100センチくらいで、年齢は……五、六歳くらいかな? 肩にかかるほどのウェブがかった髪は明るい色で、どこか、高級なアンティークドールのようにも見えた。

「ミーちゃんねぇ……おふろいくのぉ〜」

 間延びした口調がかわいい。声も、すごくかわいかった。

「ミハちゃん、おふろ好きだもんね」

「うん〜……ミーちゃん、おふろすきぃ〜」

 そういうとミハちゃんは、テクテクと歩いていった。その後ろ姿を見送るボクに、

「なにぃ? アルトさんは、あたしよりミハちゃんの方がお好みなのかなぁ?」

 アヤネちゃんが、からかうような口調でいってきた。

「え!? そ、そんなことないよっ」

「どーだかなぁ? ミハちゃん、ちっちゃくてかわいいからなぁ」

「ホ、ホント、ホントだよ」

「くすくす……冗談だよ。アルトさん、なにあわててるの? かっわいー」

 ボクを見て、「くすくす」と笑うアヤネちゃん。

 うっ……かわいいのは、アヤネちゃんの方だよ。おんなの子のこういう無邪気な感じの笑顔って、なんだか眩しくて、ドキドキしてしまう。

「さ、いこ?」

 いって、ボクの手を取るアヤネちゃん。ボクたちは手を繋いで部屋へと向かった。

 

     2

 

 ボクとアヤネちゃんの手が離れたのは、部屋のベッドルームに移動してからだった。

 彼女はボクの手を離すと、ベッドの縁にぽふっ……と腰を下ろし、

「普通でいいよね?」

 といって、立ったままのボクを見上げた。

「普通って?」

「だって、ここにはいろんな人がくるもん。ちょっと変な人も。アルトさんそうはみえないけど、でも、みためじゃわかんないから」

「特殊な趣味がないかってこと?」

「うん、そうゆーこと」

「それなら、ない……と思うけど」

 小さなおんなの子が好き……っていうのは特殊なことかもしれないけど、ここにきているってことで、それは考えなくていいと思う。

「よかった。あたしね、痛いのとか汚いのってキライなの。少しくらいならいいけど、そうゆーのをメインでやられるのは、ちょっとね」

「ボクだってそうだよ」

 ボクは、おんなの子が痛がったりイヤがったりするようなことは嫌いだ。

「よかった」

 安心したように微笑んで、アヤネちゃんは着ていたトレーナーを捲り上げる。水色と白のストライプ柄スポーツブラが露わになった。ブラに被われた胸は、服を着ていたときに受けた感じよりも大きい。

 彼女は脱いだトレーナーを絨毯の上に落とすと、スポーツブラもトレーナーと同様、捲り上げるようにして外す。ブラの束縛から自由になり、ぷるんっとかわいく揺れる成長途中の乳房。その先端は薄い桃色をして、ツヤツヤと輝いていた。

 露わになった胸に見とれていたボクに、

「おっぱい大きいな……って思ったでしょ?」

 アヤネちゃんはいい、ベッドから腰を上げてブラをトレーナーの上に落とす。

「え?」

「顔にかいてあったよ? アルトさんは、ちっちゃなおっぱいがお好みみたいね。ま、ここにくる人はほとんどそうなんだけど」

 いや、確かに大きく育った胸よりは未発達な胸の方が好きといえば好きだけど、アヤネちゃんの胸だって思ってたより大きいってだけで、何歳かはわからないけど、多分十一、二歳だって考えると、標準サイズくらいだと思う。けして、とりたてて大きいというわけじゃない。

「えっと……そりゃ、ボクはちっちゃな胸も好きだけど、ボクが好きなのはおんなの子の胸ってわけじゃなくて、な、なんていうかな……」

 しどろもどろになるボク。彼女は、

「アルトさんって、なんかかわいーね」

 といって微笑みながらベッドから腰を上げ、ジーンズのベルトに手をかけた。

 上半身の次は当然下半身……とでもいうように、ジーンズを脱ぎ、ブラと同じ柄のショーツを脱ぐアヤネちゃん。最後には靴下も脱いで、完全な裸になる。

 成熟途中の細い肢体。四肢も細くて長く、幼いおんなの子独特のラインが、なにものにも隠されることなく露呈された。

 なんだか、胸が締めつけられるような感覚に襲われる。

 夢みたいだ。

「ほらっ、アルトさんも脱いでよ」

 無言で見とれているボクの手を、アヤネちゃんが引っ張る。

「う、うん」

 ボクは急いで服を脱ごうとした。でも、アヤネちゃんの視線が気にかかってなんだか脱ぎにくい。といっても、ボクだってアヤネちゃんが脱いでいるのを見てたんだから、これは仕方ないか。

 ボクは衣類を脱ぎ、アヤネちゃんと同じように絨毯の上に落とした。で、残りはトランクス一枚。この状態でも、ボクのモノが元気になっているのは明らかだ。その証拠に、アヤネちゃんがボクの股間に視線を刺して、

「あたしの裸って、そんなに魅力的なんだぁ」

 と笑う。

 なんだか、初体験ときよりも裸になるのが恥ずかしかった。とはいえ、いつまでもトランクスを脱がないわけにもいかない。ここまできて「やっぱりやめよう」とは、アヤネちゃんにいえないし、いいたくもない。ボクは覚悟を決めて、最後の一枚を脱ぎ去った。

 もう隠すものはない。自信があるわけでもないけど、ないわけでもない。標準サイズ……だと自分では思っているモノが、アヤネちゃんの正面でそそり起つ。

「そうだ。アルトさん、一回だしちゃう? そんなになってたら、おちついてできないでしょ? あたし、おしゃぶりしてあげるよ」

「い、いいの?」

「なにいってるの? おしゃぶりくらいで。ほら、ベッドにすわってよ」

 いわれるままにベッドの縁に座ると、アヤネちゃんがボクの股の間で屈み、パクッ……と、無造作にペニスをその口に含んだ。

 生温かい、アヤネちゃんのお口の中。舌が亀頭を這い、同時に「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」というリズミカルな音が聞こえてくる。くすぐったいような気持ちよさに、背筋がぞわっとした。

 

 ちゅっ、ちゅぷ、チュっ、ちゅく

 

 アヤネちゃんのおしゃぶりはペニス全体を攻めるものではなく、先端を口に含んでそこだけを集中して攻撃してくるかたちだ。

 一度もペニスから唇を離すことなく、刺激をあたえ続けてくれる彼女。その集中攻撃に、ボクは自分でも驚くほどに早い限界を予感した。

 このままだと、すぐにでちゃう。

 はっきりいって、久しぶりのおしゃぶり。そのうえ、こんなにかわいい子にしてもらっている。

 とはいえ、まだ一分も経ってないんじゃないか? なのに、もう……。

 ボクは限界を感じ、思わず腰を引いた。このままだと、いつアヤネちゃんのお口の中に放出してしまうかわからない。でもアヤネちゃんは、ボクのを離そうとはしてくれなかった。

「ご、ごめん。もう……でちゃうかも」

 早すぎて恥ずかしかったけど、正直にいった。すると彼女は、上目づかいでボクを見て小さくうなずくと、これまで以上の激しい舌づかいでボクを攻めてきた。

 これは、このままお口にだしちゃっていいってことかな? 本当に、もう限界なんだけど。

 下半身が痺れ、溜まっていたモノが噴出しようとする。ボクにはそれを抑えることができそうにない。

 このまま、アヤネちゃんのお口の中に放出したい。本心はそうだ。でも、そんなことしていいのか? こんなにかわいい子のお口の中に放出するなんて、なんだかとても悪いことをするようにも思えた。

 どうしよう。そう迷っている間にも、限界は頂点へと達する。

 もう、ダメだ!

 頭の中が真っ白になる。思わずボクは、アヤネちゃんの頭を両手で固定して、

 

 ドプっ! ビュっ、びゅるるっ、びゅっ! ビュっ びゅっ、びゅく、びゅく、びゅっ

 

 快感とともに、自分でも驚くほど大量の精液をアヤネちゃんのお口の中に噴出させた。

 考えての行動ではなかったけれど、頭を固定させての口内射精。

 放出を終えて、ボクは一気に冷静になる。

 ど、どうしよう! アヤネちゃんの頭を押さえつけていた手を、慌てて離す。

 ボクが謝ろうとする前に、アヤネちゃんは最後の一滴まで搾り取るかのように「ちゅうぅ〜っ」……と音を立ててペニスを吸う。そしてゆっくりとした動きで、頭を引くようにしてペニスをお口の外にだした。

「……ぅン」

 精液が少しだけ唇から溢れ、口角から顎にかけて垂れる。それを彼女は、それまでをも指ですくって口にいれた。

 

 ちゅぱっ

 

 アヤネちゃんは音をたてて指をなめると、コクン、コクン……と咽を鳴らし、ボクが放出したお口の中のモノを全部飲み込んでくれた。

「いっぱいでたね。これで、少しおちついた?」

 笑顔で問うアヤネちゃん。

「う、うん……」

 ボクは、そう答えるしかなかった。なんだか落ち着いたというか、余計に興奮しちゃったというか、どちらともいえない感じた。

 でも、変な緊張はなくなっていた。なんだかやっと、スタートラインに立てたかのように思えた。

「じゃ、しよ?」

 アヤネちゃんはベッドに上がり、

「こんどは、アルトさんがなめて」

 仰向けになってM字開脚。

 これは、あれだよな。「ご自由におなめください」……って意味だよな。ボクもベッドに上り、アヤネちゃんの開かれた下半身の方に移動する。

 彼女の「ご自由に状態」のスリットには恥毛の茂りはなく、隙間からはかすかに陰核包皮が顔をのぞかせているのがはっきりとわかった。

「みてるだけじゃイヤだよ。もしかして、なめるのキライ?」

 嫌いだなんてとんでもない。というか、すごく好きだ。

「あ、とってもかわいいから、その、見とれちゃって……」

 ボクはかがんで、アヤネちゃんの股間に顔を寄せる。やわらかそうで、美味しそうなスリット。口をつけてみると、実際とてもやわらかかった。

 スリットにそってなめ上げる。少ししょっぱいような、でも甘いような、ここにきて最初のおんなの子の味。

 これが、アヤネちゃんの味……。

 スリットを両手で左右に開くと、未成熟な肉のヒダに守られた、アヤネちゃんの大切な秘穴が露出した。

 その穴に舌をさしいれる。ネットリとまとわりつく肉壁。今度は肉豆を口に含み、皮を捲るようにして舌でこねる。軽く歯ではさみ、弱く、そして強く吸いついてみる。

「きゃっ! そんなに強く吸っちゃとれちゃうよぉ〜」

 ふざけたようにいうアヤネちゃん。本気でイヤがっているわけじゃない。その証拠に彼女は、クネクネと動く下半身をボクへと押しつけてきた。

 トロトロと溢れでてくる、アヤネちゃんの果汁。彼女がボクのを飲んでくれたように、ボクは一滴も零さずに口に含み、唾液とともに飲み込む。そしてまた果汁を求め、なめては吸いつき、秘穴を舌で探検しては引き抜き、肉豆をこね、大陰唇の裏を隅々まで味わい、小陰唇に舌を絡めてはまた秘穴に舌を潜り込ませる。

 飽きることなくアヤネちゃんを味わい、果汁を啜る。

「ア、アルトさん、も、もういいでしょ〜っ」

 泣き声のようにも聞こえたアヤネちゃんの声に、ボクはハッとして顔を上げた。ボクにしてみれば短い時間に感じたけど、どうやら結構な時間、休むことなく彼女を味わっていたらしい。

「ハァ、ハァ、アルトさんのお口、よだれでベトベト」

 アヤネちゃんが潤んだ瞳を細めて笑う。ボクは慌てて、手の甲で口元をぬぐった。

「そんなにおいしかった?」

「う、うん」

「えへっ、なんかてれるね。でも、うれしーよ」

 本当に嬉しそうな顔でいう彼女。

「もうじゅーぶんにほぐしてもらったし、アルトさんのも回復してるみたいだから、ホンバンしよ? あたしね、後ろから思いっきり突かれるのが好きなの。イタイのはヤだけど、はげしいのは好き。はげしく、してくれる?」

 彼女を味わっている間に、ボクのは回復していたようだ。アヤネちゃんは回復したボクのをそっとひとなですると、ボクにお尻を向けて四つん這いになった。

 すべすべとしたかわいいお尻。もちろんお尻だけじゃなく、ボクの唾液でベトベトの、ぷっくりした感じのアソコも丸見えだ。

 ボクは位置を確認しながら、スリットにペニスの先端を当てる。

(本当に、いれちゃっていいのかな?)

 正直、躊躇した。だって、こんなに幼いおんなの子とするのは初めてのことだから。

 入り口辺りで止まっているボクに、

「もうっ、じらさないでよぉ」

 アヤネちゃんがいう。

 別にじらしているわけじゃない。でもその言葉で、ボクの決意は固まった。

 彼女の腰を両手で固定し、腰を押しだす。

 

 ヌくぅ……

 

 思っていたよりもあっさりと、先端が埋まった。あっさりといっても、キツイことはキツイ。でも……これなら、いける。

 ボクはそのまま、最深部まで進んだ。

 絡みつき、締めつけてくる肉壁。埋もれているだけで、動く必要がないくらい気持ちがいい。さっきお口でしてもらわなかったら、挿入途中で果てていたかもしれない。

「ア、 アヤネちゃん……動く、よ」

「……うん。きて」

 ボクは一度入り口近くまで腰を引くと、奥まで一突きにした。

「ぅんあぁっ!」

 アヤネちゃんの背中が、大きく反りかえる。お望み通り、激しくしてあげる。

 

 じゅち、じゅちゅ、じゅちゃ……

 

 性器が擦れ合う湿った音。パンパンと激しく肉がぶつかる乾いた音。

 それに、

「アンっ! ひいぃっ、ひぃよぉ〜、アッ、はあぁんッ、もっ、もっと、つ、つよくし、してえぇ〜っ、ハッ、アはぁンっ!」

 アヤネちゃんのかわいらしいあえぎ声が重なって、室内に響く。そしてその音色につられるようかのように、ボクの動きは激しさを増していった。

 アヤネちゃんの背中は汗で輝きだし、結合部から滴る蜜はボクの太股までをも濡らす。

 無心で腰を振るボク。アヤネちゃんもボクの動きに合わせて腰を振り、くねらせる。

 完全に一つとなり、行為に没頭するボクたち。

「アッ、アン、ひぅっ、ぅあぁッ! ァン、ン、ン、アァぅンっ!」

 頭の芯と結合部が痺れてきた。もう、あまりもたない。

 このままだと、いつでちゃうかわからない。ボクは、動きを止めた。

「あぁんっ、や、やめちゃヤだぁ〜っ」

「ご、ごめん。でも、このまま続けたらでちゃうよ」

「だったら、だしてよぉっ」

「ちゃんと外にだせるかどうかわからないよ。もし中にだしちゃ……」

 と、アヤネちゃんがボクの言葉に被せるように、

「ここに、生理がきてる子なんていないよ。あたしもまだなの。だから、好きにだしていいよ? 中でも外でも……。あたしは、中の方が好きだけど」

 生理がきてる子はいない? じゃあ、中だしし放題ってことか?

「中にだして、いいの……?」

「いいよ。どぴゅどぴゅだしちゃって」

 そ、そうなんだ。どぴゅどぴゅ中にだしていいんだ……。

「えっと……じゃあ、続けるけど、いい?」

「だからいいってばぁ。はやく続けてっ、こんなチュートハンパはヤだよぉっ!」

 ボクを急かすように、自分から腰を振りだすアヤネちゃん。ボクも彼女に負けないように、腰の動きを再開させた。

 このところろくに働かせてあげられなかったペニスが、彼女の膣内でとろけそうになりながらも、これまでの鬱憤を晴らすかのように存分に暴れる。

「アッ、アンッ! アッ、アッアッアッ、アァンッ!」

 全身がペニスになったかのうように感じる。全身がアヤネちゃんの中に埋まり、包まれているかのようだ。

 感じる。彼女の膣内の形を。ボクでいっぱいになっているのを。

 もう……ダメ。限界だ!

「だ、だすよ、アヤネちゃんッ!」

「う、うんっ! アッ、アッ、だ、だしてえぇッ」

 だしてえぇッ……と、その途中で、ボクはもうだしてしまっていた。爆発しそうな勢いで、どぴゅどぴゅと熱いモノをアヤネちゃんの膣内に。

 

 ビュッ! びゅくびゅくビュるッ!

 

 放出の快感が背筋を走り、頭頂部を抜ける。精液が勢いよく彼女の子宮に注がれているのが、はっきりと感じられた。

 

 びゅっクッ……!

 

 最後の一滴まで、彼女に注ぎ込む。

「ハァ、ハァ、ハァ……」

 もう……でない。

 ボクは動きを止め、腰を引いて抜こうとした。

 と、それを察したのか、

「ダメぇ〜っ! ぬいちゃダメぇっ。あ、あたしまだイッてないっ、ちゃ、ちゃんとイカせてよぉッ」

 アヤネちゃんが、せがむような声でいった。

「かたいでしょ? ま、まだかたいのはいってるでしょ!? つ、続けてぇ、あたしもイカせてぇっ」

 アヤネちゃんのいう通り、短期間で二度放出したにも関わらず、ボクのペニスはいまだ彼女の中で硬さを誇っていた。

 ボクは彼女の言葉に従い、彼女が望むまま、激しく腰を振った。

「アッ! そ、そうッ、いっ……いいんッ! アッ、アッ、も、もっと、もっとおぉ〜ッ」

 精液が注入されたことによって、滑りが増した膣内。突くたびに、泡立った精液が結合部から零れでてくる。

 アヤネちゃんは、貪欲なまでにボクに喰らいついてきた。だからボクも貪欲にアヤネちゃんを突いて、突いて、突き続けた。

 

     3

 

 アヤネちゃんがボクの部屋を出ていったのは、午後五時過ぎだった。彼女を送りだしたボクは、なんだか夢心地でソファーに座り込んでいた。

(かわいかったなぁ、アヤネちゃん……。あんなかわいい子と、ボク……しちゃったんだよなぁ)

 アヤネちゃんとの行為を脳内で反芻していると、

 

 コンコン

 

 ドアがノックされた。

(誰だろ?)

 ボクはソファーから身体を起こし、ドアを開けに向かう。ドアを開けると、そこに立っていたのはミヤコちゃんだった。

「どうしたの? ミヤコちゃん」

「はい。ディナーをどうなさるか、おききしにまいりました」

「ディナー?」

「はい」

「えっと……どうすると聞かれても、ここのシステムがどうなってるのかわからないから……どうなってるの?」

「あっ、そ、そうですね。ご説明もうしあげなかった、わたくしのミスです。大変もうしわけございませんでした」

 突然、土下座しそうな勢いで頭を下げるミヤコちゃん。

「ち、違うよ。ミヤコちゃんが悪いんじゃないって。あらかじめ確認しなかったボクが悪いんだから、そんな、ミヤコちゃんが謝ることじゃないから。ね?」

「で、ですが」

「いいから、頭上げて? ミヤコちゃんにそんなに頭下げられちゃうと、ボクの方が困っちゃうよ」

「は、はい……もうしわけございません」

 頭を上げるミヤコちゃん。なんだか、しゅんとした顔をしている。

「申し訳なくなんかないよ。ボクはなにも気にしてないし、ミヤコちゃんを責めるつもりもない。というか、ミヤコちゃんはなにも悪くないんだから」

「ですが……」

「ですが、じゃなくて……。えっと、ミヤコちゃん?」

「はい」

「ボクって、そんなに怒りっぽく見える?」

「い、いいえ! とんでもございませんっ」

「だったら、そんなにかしこまる必要はないよ。確かにボクは、ミヤコちゃんにしてみればお客さんかもしれないけど、おんなの子を怒鳴り散らしするような客じゃないつもりだよ? 怒ったりして脅えさせちゃうなんてことしたくないし、できるならここにいるみんなと仲よくなりたいなって思ってる。もちろん、ミヤコちゃんとも仲よくなりたいな。だから……ね?」

「は、はい……アルトさま」

 ボクのいったことを理解してくれたのか、ミヤコちゃんは表情を弛めてくれた。

 でも、「アルトさま」ってのも、あまり嬉しい呼ばれ方じゃないよな。ミヤコちゃんはここで働いている子だから、しかたないのかもしれないけど……。

 で、彼女の説明によると、食事は食堂でも自分の部屋でも、どちらで採ってもいいらしい。でも、自分の部屋で採るのが普通だそうだ。なのでボクも、ディナーを部屋に運んでもらうことにした。

「必要でしたら給仕のものをつけさせていただきますが、いかがいたしましょうか?」

 給仕……ねぇ。そりゃ、一人で食事なんて味気ないから、誰かと一緒の方がいいけど。

「その給仕は、ミヤコちゃんにも頼めるの?」

「はい。大丈夫です」

「だったら、ミヤコちゃんと一緒にご飯食べたいな。一人で食べても味気ないしね」

「あの……」

 と、表情を曇らせるミヤコちゃん。

「なに?」

「いっしょに食事をとるというのは……あくまで、給仕ですので」

「あっ、そうだよね。ごめん。ボク、給仕がつくような食事ってしたことないから。一緒には無理だよね」

「いえ、無理……ということもないのですが、あまり、わたくしども館児とそうなさる方はいらっしゃいません」

 ふ〜ん、そうなんだ。でも、

「無理じゃないの?」

「はい」

「だったら、一緒にご飯食べようよ。あっ、もちろん、ミヤコちゃんがイヤじゃなければだけど」

「イヤだなんてとんでもないですっ! う、うれしいですっ」

 と、ミヤコちゃんはハッとした顔をして、

「い、いえ、大変光栄なことだと思います」

 いい直した。

 

 ミヤコちゃんとの楽しいディナーを終えると、午後八時をまわっていた。

「アルトさま? 今夜は、いかがなさるのですか?」

 いかがなさる? ってやっぱり、「夜のお相手はいるのか」……って聞かれてるんだろうな。

「特に決めてない……というより、決まってないよ」

「では、その……わたくしでは、不足でしょうか?」

 少し恥ずかしそうな顔で、ミヤコちゃんがいった。不足もなにも、願ってもないことだ。ぜひお願いしたい。

「いいの?」

 ボクの問いに、

「はい。よろこんで」

 彼女は、笑みをつくって答えてくれた。

 

     ☆

 

 ディナーの後かたづけがあると、ミヤコちゃんが食器とともに部屋をでていったのが、今から一時間前。

「一時間ほどで戻ります」

 その言葉通りなら、もうそろそろ彼女が戻ってくる時間だ。

 なんだかソワソワする。

 そして、待つこと五分。ドアがノックされた。約束通り、ミヤコちゃんがきてくれたみたいだ。

「遅くなりまして、もうしわけございません」

 ボクがドアを開けるなり、開口一番にそういって頭を下げるミヤコちゃん。

「謝られるほど遅れてないよ。気にしないで」

 ボクは彼女を室内へと迎えいれる。ミヤコちゃんもボクを困らせたくないのか、それ以上の謝罪はしないでくれた。

「座って」

 ミヤコちゃんをソファーに座らせる。

「なにか飲む?」

 聞くとミヤコちゃんは立ち上がって、

「なにか飲まれるのでしたら、わたくしが」

「あっ、いいよ。ミヤコちゃんは今までお仕事してたんでしょ? 少し休んでてよ。冷蔵庫から飲み物だすくらい、ボクだってできるよ」

 ミヤコちゃんは少し困ったような顔をしたけれど、

「……はい」

 再びソファーに腰を埋めた。

 ボクはそれを確認し、冷蔵庫からアップルジュースを取りだしてグラスに注ぐと、それをもってミヤコちゃんの側に移動する。

「はい、ミヤコちゃん」

「あ、ありがとうございます」

「どういたしまして」

 ミヤコちゃんの隣に座り、彼女がコクコクと咽を鳴らしてジュースを飲む姿を眺める。

「あ、あの……アルトさま」

「ん? なに?」

「えっと……そ、その、わたくしは大丈夫です。ですから、その……」

 ミヤコちゃんがなにをいいたいのかは、なんとなくわかる。彼女がなにをするためにここにいるのかを考えれば、答えは簡単だ。

「今夜はミヤコちゃん、ずっとボクといてくれるんでしょ?」

「あっ、は、はい」

「だったら、急ぐ必要はないと思うけど。ね?」

「……はい、アルトさま」

 それからボクたちは、少しお喋りをして時間を過ごした。ほとんどは、この館のことをボクが彼女に教えてもらうというものだったけど。

 そして午後十時。ボクたちは、ベッドルームへと移動した。

 

「あの、アルトさま。衣服と髪、メガネはいかがいたしましょう?」

 ベッドルームに移動すると、ミヤコちゃんが聞いてきた。意味がわからなかった。いかがいたしましょう? って、どういうこと?

「え? どういう意味?」

「その……ゲストさまのお好みで、服は着たままだとか、髪は編んだままだとか、メガネはかけたままだとか、いろいろとございますので……」

 そういうことか。そりゃ、せっかく(?)だから、三つ編みメガネのままってのもいいけど、強制はしたくないしな。

「いいよ。ミヤコちゃんの好きにしてくれて」

「はい。ありがとうございます。それでしたら、髪とメガネはこのままでおねがいいたします」

「どうして? 髪はともかく、メガネは外した方が楽なんじゃないの?」

「あ、あの……アルトさまがそうしろとおっしゃられるなら、メガネは外させていただきますが、ですが、その……」

「なに?」

「メガメをかけたままの方が、アルトさまにおよろこびいただけるのではないかと思いましたもので。それに……」

 ミヤコちゃんはここで一度言葉をとめると、

「アルトさまのお顔も、ちゃんとみえますし……」

 恥ずかしそうに顔をうつむけ、小さな声でいった。

 かわいいっ! うっわ……ミヤコちゃん、かわいすぎるよ。なんだかもう、反則ギリギリって感じだ。

「ですぎたマネ、でしたでしょうか……?」

 ミヤコちゃんのかわいさに言葉もないボクに、彼女は顔を上げて不安そうな顔を見せる。

「ですぎたマネだなんて、そんことないよ。う、嬉しいよ。ホントに」

 別にボクは、メガネにこだわりがあるわけじゃない。でも、彼女の心づかいがとても嬉しかった。

 ボクの言葉に、ホッとしたような感じで微笑むミヤコちゃん。

「では、そうさせていただきます」

 いって彼女は、メイド服……じゃなかった、館児服をスルスルと脱いでいく。間もなくミヤコちゃんは、太股までの長めのソックス(なのか? もしかしたらなにか違う名称があるのかもしれないけど、ボクにはわからない)と、下着だけの姿になった。下着といってもブラはしてなくて、真っ白なショーツをはいているだけだけど。

 部屋の明かりに照らされる、ミヤコちゃんの素肌。透き通るように白く、つるつるとしている。胸には、ほんのかすかな膨らみ。先端は肌との区別をはっきりさせていて、唇とほぼ同色の桜色だった。

 ボクはミヤコちゃんの肢体が形作る美しさから、目が離せなくなる。

 ソックス、ショーツの順で脱ぎ、全裸になったミヤコちゃんは、

「わたくしなどでは、ご不満ではありませんか……?」

 呟くようにいった。

「不満なんてないよ。すごくキレイだと思うし、その……嬉しいよ」

 他にいいようがあるだろう……と思ったけど、気の利いたセリフはでてこなかった。

「ミヤコちゃん、本当にキレイ……だから」

 それが精一杯だった。ミヤコちゃんは顔をうつむけて、

「あ、ありがとう……ございます」

 恥ずかしがっているような声色でいった。

 

 ボクも服を脱いで、二人でベッドに上がる。ミヤコちゃんはベッドに仰向けになって、

「……アルトさまの、お好きになさってくださると嬉しいです。なんでもお望みください。わたくし、アルトさまでしたら、どのようなことでもできます」

 艶やかな唇を動かしていってくれた。思わずその唇にキスしたくなっちゃったけど、それは禁止されている。ガマンだ。唇は避けて、ボクは唇と同じような色の、左胸の先端へと口を運んだ。

「ぅ……んっ」

 先端を口に含むと、ミヤコちゃんが少しくすぐったそうな声を漏らした。かわいい声だ。ボクはそのかわいい声がもっと聞きたくて、含んだ先端を舌で転がす。

「ぅん、ぅくっ……」

 味わっていると、ぷくっと脹らんできたのがわかった。

「声……だしていいよ? 聞かせてほしいな、ミヤコちゃんのかわいい声」

「は、はい……」

 そして零れる、ミヤコちゃんの甘い吐息。

「ふあっ! あっ、あっ……ンっ、ぅんッ」

 ボクは徐々に顔を下に移動させながら、ミヤコちゃんを味わう。脇腹、おへそ、そしてその下も……。

 ぷっくりとした恥丘。口をつけると、とてもやわらかかった。ワレメに舌をさし込む。ピクン……と、ミヤコちゃんの腰が小さく跳ねた。

「あっ、くすぐったかった?」

「い、いいえ……そ、その、心地よかった……です」

 恥ずかしそうに告げるミヤコちゃん。

「だったら、もっとよくなってよ」

 ボクは両手でスリットを拡げ、中の様子を露わにする。美味しそうな内部は、湿り気を帯びて艶々としていた。閉じたスリットを左右に開いたことによって露わとなったクリトリスは、すでに充血して脹らんでいる。

 ミヤコちゃん、ちゃんと感じてくれてたんだ。

 そう思うと、とても嬉しい気持ちになった。

 ボクは脹らんだクリトリスと口に含み、舌で転がす。

「ふわぁッ!」

 これまでにない反応。ボクはその反応があった部分を、重点的に責めた。かわいく美味しいお豆ちゃんを責めること、二、三分。

「クっ……ぅ、はあぁンッ!」

 突然、ビクンッ! とミヤコちゃんが跳ね、少量だったけど、ボクの口にサラリとした果汁が注がれた。

 顔を上げて彼女の様子を確認すると、

「ハァ、ハァ……あ、あの……だ、大丈夫、で、ですから。で、ですから、あ、あの……お続け、ください……」

 かわいいことをいうミヤコちゃん。といっても、いつまでもなめているのもあれだし、ボクのペニスは完全な臨戦態勢を取って、ミヤコちゃんを欲しがっている。

 唾液と愛液で濡れた、ミヤコちゃんのスリット。ヒクヒクと震えていて、その動きがボクの欲求を大きくしていく。

 いれたい。ミヤコちゃんの中に、ボクを埋めたい。

「いれるけど、いい……よね?」

「は、はい……」

 ミヤコちゃんは顎を引いてうなずくと、膝をたてて脚を大きく開き、少しお尻を浮かせてくれた。ボクは彼女の股の間に下半身を滑り込ませ、その腰を両手で掴むと、湿った股間にペニスをあてがう。ミヤコちゃんも少し腰を動かして、位置を確かなものにしてくれた。

 先端に感じる、ミヤコちゃんの温もり。後は、このまま進めるだけ。

「あ、あの……どうぞ、おはいりくださいませ」

 ……「おはいりくださいませ」って。ミヤコちゃんは真面目にいってるんだろうけど、ちょっと笑ってしまった。

「え!? あっ、いかがなさいましたか」

 ボクが笑ったことに、慌てた様子でミヤコちゃんがいう。

「なんでもないよ。ミヤコちゃんがあんまりかわいかったから、つい嬉しくなっちゃんだよ」

「そ、そんな……」

「かわいいよ。本当に、すごくかわいい」

 ミヤコちゃんは顔を真っ赤させて、両手で顔を隠してしまった。照れてるんだろうな。本当、かわいいなぁ。

 ボクは、彼女の中へと腰を沈めていく。肉壁を割り、ボクを受け入れてくれるミヤコちゃん。ほどよい締めつけと、滑った感じの温もり。ボクは間もなく、彼女の最深部へと到達した。

 ミヤコちゃんの中はアヤネちゃんのよりも狭く、浅かった。それになんだか、短い触手が無数に絡みついてくるかのような感触で、ボクはこんなの初めてだ。

「はいったよ。奥まで」

「は、はいぃ……」

「苦しくない?」

「い、いえ……だ、だいじょうぶ、で、ですぅ」

「じゃあ、動いても大丈夫かな?」

「はい、ど、どうか、アルトさまのご自由に、なさってくださいませ」

 じゃあ、ご自由にさせてもらう。ボクは奥まで刺したモノを入り口近くまで引き、再び奥まで刺すという動作を繰り返した。

 

 ジュっ……じゅくっ、チュぷ、ぬ、ヌクぅ……っ

 

 動くたびに、身体中を静電気が走り抜けるような感じがする。下半身が痺れたようになり、意識が結合部に集中させられる。油断すると、すぐにでちゃいそうだ。

 

 ちゅく、ちゅちゃっ、チュ、じゅぷっ

 

 彼女が与えてくれる快感が、確実にボクを昇らせていく。ミヤコちゃんを見ると、彼女はしっかりと目を閉じて、シーツをギュッと掴んでいた。

「やっぱり、苦しい? 無理しなくていいからね」

「い、いえ、く、苦しくは、な、ないです」

「そう? だったら、もう少し楽にしてくれていいよ。ボクは、ミヤコちゃんを怒ったりしないし、ミヤコちゃんがイヤだったら、すぐに止めるから」

「ち、違うんですっ。わ、わたくし、かん、感じてしまって、あっ、こ、声が、恥ずかしい声が、で、ですから、は、恥ずかしいぃっ」

 この子、どうしてこんなにかわいいんだろう。

「いいよ、さっきもいったでしょ? ボクは、ミヤコちゃんのかわいい声が聞きたいって」

「は、はい。で、でもぉ……本当に、あっ、は、恥ずかしくてっ、その、い、いやらしい、エッチな声がっ」

「うん。だからその、いやらしくてエッチな声を聞かせてほしいな。ダメ? 恥ずかしい?」

 ミヤコちゃんは、メガネの奥の潤んだ瞳をボクに向け、

「は、はい……アルトさまに、な、なら、わたくし……恥ずかしい声でも、さしあげ、ま、ます……」

 本当に恥ずかしそうに、でも、いってくれた。

 ボクは、「ありがとう。嬉しいよ」……と返し、腰のスピードを上げる。

 結合部からの湿った音に勝る、

「ぅくンッ! ハッ、アッアッ、ウっ……アッ、アンッ! アンッ、ハっアァンッ!」

 ミヤコちゃんの甘く高い喘ぎ声が、ボクの身体に染み込んできた。ボクの荒くなった息づかいも、彼女の声に重なる。

 激しく、そしてやわらかに揺れるミヤコちゃんの幼い身体。その身体中に、汗が玉になって浮かぶ。でもお汁は少ない子みたいで、あまり濡れてこない。その分ボクには、ダイレクトに彼女の感触が伝わってくる。

「アッ、ひくゥ……アルト、アルトさまあぁッ」

 ミヤコちゃんの声。汗の香り。絡み、包み込んでくれる温もり。

 限界が近づいている。ボクは悟った。

「ミ、ミヤコちゃん。もう、そ、そろそろ」

「アッ、アンッ! は、はいぃっ」

「な、中に出して、い、いいの?」

「は、はいっ。どうぞ、アッ、アンッ! たっぷりと、お、おだしくださいませぇっ」

 たっぷりとでるかどうかはわからない。今日は、アヤネちゃんともしちゃってるし。

 でもミヤコちゃん、なんてかわいいこというんだろう。こんなこといわれたら、たっぷりだしたくなっちゃうよ。

 ボクは腰の動きを激しくし、ミヤコちゃんを突く。

「アッ、アンッ! アッ、アッ、ゥくンっ!」

 無数の触手に包まれているような感触。全体をギュッと締めつけてくる。すごく、気持ちがいい。

 ホ、ホントに、もう……ッ!

 下腹部から昇ってくる欲求を堪えることなく、

 

 びゅるっ! ビュッ、びゅる、ビュくっ

 

 ボクは、ミヤコちゃんの中に放出した。

「ぅあッ! アッ、あついですうぅ〜ッ」

 ボクの放出に合わせるかのように、ミヤコちゃんがボクを締めつけてくる。ビクっ……ビクビクと、小刻みに身体を痙攣させる彼女。いっしょに、イッてくれたのかな? だったら嬉しいんだけど。

 ハァ〜……思ってた以上にたっぷりでちゃったみたいだ。それでもまだ、どこか残っている感じがしている。

 ボクはミヤコちゃんの腰を両手で固定して、最後の一滴まで放出しようと腰を振る。びゅっ、どぴゅっ……と外にでて、ミヤコちゃんの中に溜まっていく感じ。ボクのアレが、ミヤコちゃんの中に……。

 気持ちいい。

 バカみたいだけど、気持ちいいとしか思えない。

 でも、もう……でない。ボクは動きを止め、ミヤコちゃんとの結合をといた。

 じゅぷりっ……モノを引き抜くと、ポッカリと空いたミヤコちゃんのヴァギナから泡立った精液が溢れでてきて、シーツを湿らせる。

「ハァ、ハァ……た、たっぷりでした……です」

 いってミヤコちゃんは、ゆっくりと身体を起こすと、

「で、では……清めさせて、くださいませ」

 ボクの股間に顔を寄せ、しおれかけの汚れたペニスを口に含もうとする。

「い、いいよそんなこと。汚いよ」

 止めようとするボクに、

「したいんです。ダメ、ですか?」

 彼女はいった。

「……いいの?」

「はい。させて、ください」

 そしてミヤコちゃんは、二人の蜜に塗れたボクのモノを、そっと口に含んだ。

 

 ちゅっ、チュピっ……くちゅっ、ちゅくっ

 

 ボクの太股をなでる、ミヤコちゃんの三つ編み。丹念な舌の動きがくすぐったいやら気持ちいいやらで、ボクの意思とは関係なく、ペニスが彼女のお口の中で再び脹らんでいった。

 ……放出したばかりだというのに、なんて元気な息子なんだ。

 自分と自分の息子に少し呆れながらも、「これでまたできる」……なんて考えて嬉しくなっているボクを、ミヤコちゃんはどう思うんだろう?

 ミヤコちゃんに目を向けると、ボクの視線に気がついたのか、舌の動きを止めることはなく目線だけをボクに向け、メガネの奥の瞳を細めて微笑んでくれた。



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